昨日は半年に1度の持病検診。
医師はいつも通り「どう?」と訊く。「絶不調です」即答。
「耳鳴りまで出てきました」と訴える、愚痴る。しばしの後、
「生きてる証拠だよ」って。やっぱりね、そうよね。生きていればこそ旅もできる。
で、永観堂で紅葉をたっぷり味わって酔いしれて、鎮めようと野村美術館でひと休み。
お茶の道具拝見、あまり分からないけれど拝見。落ち着いたから「無鄰菴」へと。
地図はうろ覚え。よその土地では「検索より探索」がモットーだから、自分の感を信じて
こちらだろうと、永観堂から真直ぐ下がって突き当りを左に曲がって。
動物園前の交差点に来たら「無鄰菴」の看板が。ああここでよかったんだとひと安心よ。
明治・大正の政治家山縣有朋の別荘「無鄰菴」は予約が必要。
私14時の回の予約だったけれど、他の回はまだ余裕があったからたぶん大丈夫だろうと
12時前にもかかわらず窓口へ。はい、すんなりと。
しっかり説明まで拝聴して。
思ったよりはこじんまりしていて敷地は約1000坪。
庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されている。作庭は七代目小川治兵衛。
説明は聞くものね。無鄰菴は三つの構成要素からなるんですって。
「借景の東山」「水の流れ」「芝と苔」
庭のすべては東山を生かすこと、東山が主役、庭は脇役。
右 日本家屋の母屋 左 白い建物が洋館 写真では見えないがもっと左に茶室
母屋から見る庭 ずっと奥に東山
東山を背景にすると すごく奥行きを感じる
そして水の流れ 琵琶湖疏水から引いたそうな 緩やかな流れ
水がくまなく流れているから どこからでも水音が聞こえる
流れに変化があるから水音もいろいろな音が聞こえる
どん詰まりには小さな滝 水はここから流れてくる
そして苔 有朋は明るい芝を好んだそうだが 京都という土地柄 自然に苔が生える
後には 苔も愛でたそうだ 苔と芝の対称
手前は苔 母屋の前は芝
借景の東山 水の流れ 苔と芝
目で見て耳で聴いて 無鄰菴の楽しみ方 とは説明の方のお言葉。
お庭鑑賞の人が少ないこの時間に変更して。
私、ゆっくり見て回ってつくづくひとりでよかったと思ったわ。(夫には内緒)
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