先週、録画しておいた日曜美術館を観て「行かなきゃ」と、好きな世界だ。
もう興味がなくなるとはこういうことかと自分に呆れる。
ネットの美術館情報、日曜美術館などの今まで情報を得ていた類のものから遠ざかって
いたものね。めんどくさいが先に立って、東京は遠いと億劫になって。
この展覧会に全く気がつかなかった。
『宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った』
16日までだ、10日月曜日も開館日。よしその日だと決めたはいいが日曜日になっても
ぐずぐずしていて、夕方ようやくオンラインチケットを取る。
10日、東京ステーションギャラリーには9時40分ごろ到着、すでに並んでいる人が多く
2列目に並ぶことになってびっくり。早く出てよかった。
その後も続々と並び始めたので、入場を早めてくれて10時前には館内に入ることができた。
中はわりあいゆっくり観ることができて、作品を一つ一つ丁寧に観る。
宮脇綾子(1905-1995)は身近なモノを対象に、布と紙で美しく親しみやすい作品を生み出しました。
アプリケ、コラージュ、手芸などに分類されてきた彼女の作品は、
しかしいずれの枠にも収まりきらない豊かな世界をつくり上げています。
モティーフにしたのは野菜や魚など、主婦として毎日目にしていたもの。
それらを徹底的に観察し、時に割って断面をさらし、分解して構造を確かめる。
たゆまぬ研究の果てに生み出された作品は、造形的に優れているだけでなく、
高いデザイン性と繊細な色彩感覚に支えられ、いのちの輝きを見事に表現しています。
[公式サイトより]
もうどれもお持ち帰りしたくなる素敵な作品ばかりで。
色彩センスの素晴らしさ、感性の豊かさ鋭さ、出るはため息のみ。
はああ、その布と布の組み合わせかと大胆さに驚かされる。
私は、特に野菜をモチーフにした作品に惹かれた。
ごぼうだのサツマイモ、タケノコ、などが生命力あふれて生き生きと、布や糸などで作られている。
家にひとつ飾ることができたらなんて。
(待っている間の壁面映像)
ポスター
「見た、切った、貼った」を声に出して、うーんあちらの世界みたいだなんて、内緒
館内は撮影禁止なので、以下はネットから拝借しました。
カボチャの断面
右のカボチャを拡大すると 使われている材料がよく分かる
魚をモチーフにした作品は多々あってどれもとてもユニーク
たいてい2匹 向き合っていたり並んでいたり 飛び跳ねて踊るよう とてもいいです
作者が好きだという ひなげしの花
コーヒーフィルターから作ったするめ
この部屋に来る頃は疲れ果てて。
150点の作品、すごいとしかいいようがない。
観てよかったわ、満足満足。
ちなみに、作品に記される「あ」の文字は綾子さんの「あ」、自然を見て「あっ」と新鮮に
驚いたときの感動をひそかに縫い込んでいるつもりだそうな。
ここしかないという絶妙に位置に縫い付けてある。
退出したら、11時の段階ですでに1時間待ちの案内が。北口の通路先までの行列。
最終週だものね。
作品を近くでちょい離れて・・・見惚れました。
才がある人は違います。
綾子さんの綾はやっぱり。
ほんとだ、そのとおりですね。
ともかく良いものを見せていただきました。
緻密な手仕事、集中集中時のたつのも
忘れて芸術家ですね
鴨、南瓜もエビもカニ気に入りました
綾子さんの綾はやっぱり‥‥偶然ではないと
生もったった才能ですか