まさか自分が花鳥画の世界に惹かれることがあろうなんて思いもしなかったわ。
分からないものだ。
これは行かねばと馳せ参じた茅ヶ崎美術館は、駅南口をから徒歩8分とまことにアクセスが良い。
高砂緑地の松林の中を歩くアプローチもいかにも茅ヶ崎。
いいなあこじんまりとして、と入口に来ると並んでいる方々。思わず「えっ?」とびっくり。
すぐ後に来た地元の方が「こんなことない、いつもゆったりしてのんびり観覧できるのに」と驚いていた。
エレベーターの中の女性も「テレビの影響って凄いですね」と。
「私もそのテレビ影響の口なんですよ」と言うと、その方たちも「私たちもです」って。
そうよね、「小原古邨」さんと言う画家がいたなんて初めて知ったもの。
それもそのはず、パンフレットによれば実業家原安三郎が収集し所蔵していたのですから。
作品は海外への輸出を念頭に置いて作られたというのですから、そして実際海外で有名だそうで。
今回の展覧会は国内初の原安三郎コレクションによる『小原古邨展』。貴重だ。
このくらいは混んでいるうちに入りません。充分ゆったり観覧できます。
この美術館は太っ腹。
撮影OK、前へ出るな、止まらないで歩けなんて指図がましいことは何も言いません。
こじんまりしてとても素敵な美術館です。
こちらはwebからお借りしました。
なぜか。せっかく撮影okなのに私が撮った写真が観るも悲惨なのです、泣きたいくらいです。
照明やらカメラやら人間やらが映り込まれていてもうもうと歯噛みしました。
それできれいな写真を、ね。
でもでもしつこい私は、記念写真として残しておきたいから涙を呑んでフォトチャンネルも作りました。
比較的よく撮れた作品からも、古邨がいかに超絶技巧の持ち主が分かります。
部分です
全て木版画。
こんな精密な絵を、描くも描いたり彫るも彫ったり摺るも摺ったり3者の共同作業。
版画は凄いなとつくづく感心感嘆するしだいです。
私も多分こんな姿勢で観ていたと思います。
ちょっと離れてぐっと近づいて四方八方から観て、絵が醸し出す日本の美しい情緒に浸りたくなるのです。
その後「はあ」とか「ほほう」とか「よくもまあ」なんて独り言が出てくるのです。
写真はまことに不出来ですが、お時間があるときにご覧いただけると嬉しいです。
小原古邨作品 花鳥画版画
おいしい食べ物屋さんもありそう。1688
細かい事が気になって悩むといけないので
横浜に行くくらいの時間で行かれるし。