明るいうちはテレビは見ない。夜夫が2階に上がった後、録画しておいた番組を見る。
で、お気に入りのNHK「ドキュメント72時間」
先々回のこの日は「長野 伊那谷の産直市場」。伊那谷、行ったことはないけれどいいなあって。
山々に囲まれて広々とした平野が広がって。勝手に想像している盆地の狭さを感じない。
夏の撮影だから明るい日差しが照り付けていた。
そこの産直市場。何しろ大きい、1日2000人も訪れる人気の場所ですって。
登録さえすれば誰でも売ることができて自分で値段を付ける。
野菜果物はもちろん、苗、苗木、古道具も扱って、鶏1羽2700円ですって。
熊よけの鈴やらスズムシ390円、盆ござも。
ヤギまでレンタルしているんですって。あらあ。
いつもどおり、訪れた人たちにインタビュー。私の印象に残っている人たち。
4人組の大阪から来た高校生たち。生物部で昆虫食に興味があるんですって。
青春18切符で各地を回ってあこがれの場所でもあり、一番の目玉でもあるここに。
他の刺激的なものに興味がありそうな年齢の彼らが昆虫食を現地で食して、
その味を学校で発表すると言う。面白いな楽しそうだ。
で、ためてきた小遣いを惜しげもなくつぎ込んで、味見しながら感想を述べ合っていた。
中の一人が「うん十年たっても記憶に残る体験だな」って。ほんとにそうよ。
高校生活最後の夏をそんな形で残して。素敵でユニークな彼らだった。
もうひとり。脱サラした彼、38歳。地元に戻って農業を始めて3年。
もちろん奥様は反対「安定した企業を辞めて農業やるってどないやねん」なんて。
そりゃあそうよね、妻としては、はいどうぞとはなかなか言えない。
彼「ダメ!このままやったらオレ精神的に病んでしまう」と説得したんだそうよ。
ま、理解してついてきてくれてありがたいと言う。いい奥様。
「後悔なんてみじんもない。今どの企業にどこでも中途入社できるゴールデンチケット
あっても使わないっすね。今の仕事やる」
生き生きと農作業に励んでいる姿がとても印象的だった。
でね、94歳の女性も姪御さんに手伝ってもらって自分で作った野菜を出品。
88歳で東京から帰ってきて昔取った杵柄で始めたそう。
「どのくらい生きさせてくれるか分からないけど、生きているうちはやっぱりね、
動かなくちゃダメなんですよ」
と淡々とおっしょるから、少しでも楽したい私は身が縮む。すごいわ。
インタビュー受けた方たちは、総じて前向きで明るくおおらかで、伊那谷という土地が
持っている力かしら。
毎週日曜日はBSドラマ「団地のふたり」
小泉今日子さんと小林聡美さん、二人の息はますますぴったり合って。
ほんとに団地のそこに、いるよね、ベンチに座って話し込んでいる女性たちが。ってな感じ。
6回のこの日は、野枝(小泉今日子さん)が更年期のことでいろいろあって、
ま、結果オーライになって、よかったよかったと。
奈津子(小林聡美さん)の居間で梨を剥きながら食べながらの会話。
女性の平均寿命が87歳だよ、ということから、あと32年あるんだ。
とふたりはそれぞれ自分の来し方を話す。
これまでと同じ年月がこの先待っているんだ、長いねえ。なんてのやり取り。
考えようによっては何でもできるって気、しない?
ちょっと本気で言ってるの?!
何かはじめられるとしたら何したいの?
(本当は心の中でいつかやりたいと思っていることがある)
(ないわけない)
だけど言わない
でもさ、結局なんだかんだ言ってだらだら生きているかもよ、今みたいに。
なんせ私たちですからね。そうですね。ほほほ。
だって。ふたりしてゆるゆるそんな会話。梨食べながらの会話、手づかみでよ。
もうおかしくてね、特に最後の件なんか最高だわ。
ようやく私も話にのってきて、次回を楽しみに待っているところ。
長野・伊奈谷って? 中央高速、長野の手前だったか向こうだったか? と、その時、マップを覗いてみたら、長野の先で遠い遠い。 行ってみたいと思ったが、もうこの歳では無理、と決めてしまった次第。
でも、自分で作ったものを自分で売値を付けて、売り場に出すなんて、素敵だよね。ぜひ見たいと思った。
小泉今日子さんは、前から一フアン。長い人生の生き方、あのようにのんびりと生きたいですね。
二つともいい番組ですよね、72時間はその方の
人生が垣間見えて、ウルウル来るときもあります。
産直売り場の回は皆明るくて元気をもらいました。
覚えているわけありません、5分前のことも忘れ
るのですから。
録画ですから、繰り返し観たりメモったりしてです。
小泉今日子さんご贔屓とは。あらまあです、悪口
書かなくてよかった。彼女、自然体ですものね。
素敵なドラマです。