この頃のごみ収集日は、剪定した木の枝や落ち葉、草むしり後の植物であふれんばかり。中にはけっこうな丸太まであってびっくりする。
過日。
ご近所のお宅が、息子さん助っ人でハナミズキとカイズカイブキを整えていた。
「そっちの枝を切って」とか「そうそうそれそれ」とかの指示する声よりも、「悪いわねえ」
「ごめんね」の声の回数の方が多く聞こえてきて。
私しゃひとり内心突っ込む。
「いいんだって。息子なんだからそんなん当たり前だっつーの。そんなに謝ったりせんでええ。どうどうともっと注文しなさいよ」
なんてずいぶんえらそう。
よそ様だと私も大きな態度取るけれど、自分の息子になるとどうかしら、自信ない。「やってもらえる?」なんて恐る恐る頼んだりして。
ツルボ
で、終わった。
終わった結果を眺めて私しゃ夫に言ったね。
「奥さん、きっと気に入らないよ」
夫はどうして分る、と言うけれどそりゃあ分るね。
ハナミズキの枝は右側が残ってちょっとバランスが悪い。
カイズカイブキの上部はやや斜めに整えられている。
うん、私なら上等。オーライ。大満足。そんな出来。
後日、台風で屋根瓦がずれたと奥さんと立ち話。
「この間息子が来てくれて、植木をやってってくれたのよ。でもね、気に入らないの。すぐに直すと悪いでしょ。もう少し立ったら自分で直すわ」って。そうでしょそうでしょ。十分納得。
だってねえ。新聞回収日。
4つ折新聞の四隅がぴったり揃って積み上がり、読み終わった後とは思えない几帳面さ。
それが十文字の紐でくくられて、紐の緩みもない。毎月。
ずぼらに括って、はいよとばかり置いてく私とはえらい違い。
ねえ、そんな方が、たとえ植木といえど、斜めが気持ち悪くないわけがないっ。
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