検査は大事だけれど

雲ひとつない空、半月が高い空に浮かんでいる。
洗濯物を干していると、さすがに指先が冷たくなる。

今日はヒアルロン酸注射4回目。あと1回か。
ま、2、3回目は注射ってこんなもんだ程度の痛さだったからな、よしとしよう。
それと、少しは注射効果を実感しているからそれも励みになるわ。
注射前の痛み指数が10とすると６か7くらいね。ズキッとくる痛さがないのが嬉しい。
5回のワンクールが終わったら後は様子見だな、と今から決めている。

それで。
2回目接種、待合室で順番待ちをしていたときのこと、暇に任せて室内をぐるっと見ていたのよ。
と、壁に「骨密度すぐに検査できます、10分程度です」の張り紙が。
そうだな、ずっとはかってなかったもんな、やってみるか、と軽い気持ちで医師にお願いした。
もう忘れるくらい前のこと、以前かかっていた整形外科医に「骨密度はかる？」と訊かれて
「いいです、大丈夫だと思います」と答えたら「その根拠は？」と問われた経験がある。
根拠はないけれど自信はあったの、結果ばっちり。
そんなことがあったから、今回も年はくったけれど骨密度大丈夫だなといわれのない自信はあった。
あったのに、どの位の数値か知るのもよかろうなんて、うかうかとレントゲン撮ってもらったわけ。
やっぱりね、ばっちりよ。腰椎、大腿骨ともに同年代と比較したら数値は上回っているのよ。
ここで満足して終わりにしておけばよかったのに、ついつい予防が大事だからという医師の
言葉にのせられて、だってその通りだものね、血液検査をした。

　（こんなトンネルに入った気持ちよ）

3回目接種のとき結果報告ありで。
カルシウムも無機リンもばっちりでもうひとつも問題なしで。やれやれと思ったら。
医師が嬉しそうに「破骨細胞の数値が上回っています」なんて。
なんだか訳の分からない説明はじめて、聞いてないせいもあるけれど。
で、活動抑えるために薬を飲むか月1の注射をするか半年に一度の注射をするか選択せよ、なんて迫る。
もちろん半年に1度の注射選択よ。内心、これで終わりにしようと思っているからね、いいんだ破骨細胞なんて。
検査をすれば何かの不都合は見つかる、かくして薬が増えるか医者通いが増えるか、だ。
悩ましい。
かと思えば、耳鳴りや後鼻漏のごとく「加齢だからよろしくお付き合いして」と見放される。付き合いたくないのに無理無理なのが、ますますもって悩ましい。
取りあえず目の前のことだ、整形に行って注射打ってくるわ。