気ままに

大船での気ままな生活日誌

ぶらり冬の京都(2) 龍泉菴と聖澤院の障壁画

2014-01-17 09:46:40 | Weblog
京都二日目は、”京の冬の旅”定期観光バスに乗ることに決めていた。コースは”障壁画の美を訪ねて”で、四ヶ所の寺院を巡り、料亭での昼食もつく。この日は、旅行中、一番寒い日だったので、外の散策には不向きだったから、いい選択だった。

はじめに向かったのが、妙心寺の龍泉菴。妙心寺四派のひとつ龍泉派の本菴。ここに、長谷川等伯の重文”枯木猿猴図(こぼくえんこうず)”がある。元は屏風であったが、二幅の掛け軸装に仕立て直されている。残りは喪失したが、その中に腕を切られた猿がいたといううわさがあった。所有者だった加賀・小松城主の前田利長が夜中に屏風の猿が飛び出してきたので、驚き、刀で斬ったという(笑)。等伯が私淑していた牧谿筆の”猿猴図”(大徳寺;国宝)を参考にしているのは明らか。

枯木猿猴図 (複製とはいえ、ほとんど”本物”であり、その場に在ることに意味がある)


狩野探幽の”観音龍虎図”も。


由里本出(ゆりもといずる)(39年生まれ)による104面の襖絵も壮観。平成11年の500年遠忌に合わせて制作された。


越前海岸(金沢で学んでいる)や北海道の雄大な景色。


沙羅双樹(夏つばき)。これも素晴らしかった。


庭だけは撮影可能。上の写真はパンフやぼくの資料から。


そして、境内を少し歩いて、妙心寺の聖澤院。妙心寺四派のひとつ”聖澤派”の本菴。


方丈の襖絵は、狩野派の絵師・片山尚景による”獅子図”など84面もの水墨画。


書院には、狩野典信の”竹林七賢図”


同じく、書院に富岡鉄斎の”巌栖谷飲図”(がんせいこくいんず)も。印象に残る襖絵だった。


妙心寺の三門と仏殿の間に由緒ある4本の松。四派の松といい、前述の龍泉派、聖澤派などが分派するときそれぞれ植置した。


そして、お昼は西陣の ”京料理 てんぷら 天喜 ”で。天ぷらと京料理を融合させた懐石料理をはじめて発案されたお料理屋さんとのこと。お上品な料理でお酒を頂かなければ、お料理に申し訳ないと熱燗一本頂く(汗)。

お部屋。柳が生けられていた。芽も出てくるそうだ。


庭の池


女将さんのお見送り。おいしかったですよ。


午後の部は次回で。ぼくの遊びに出掛ける時間が来たのでネ(汗)。
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