気ままに

大船での気ままな生活日誌

清方 新春を祝う

2014-01-10 09:05:56 | Weblog
お正月というと、まず、八幡さま境内の鎌倉国宝館の氏家コレクションの肉筆浮世絵を観るのを楽しみにしていたが、今年は、改装中で展覧会は開いていない。次ぎの楽しみは、鏑木清方記念館のお正月展示。これは、今年も、元気でやってくれていたので(笑)、早速、観てきた。

今年のテーマは”清方/新春を祝う”で、メイン展示は、清方の”明治風俗十二ヶ月”を羽子板にうつした、永井周山の押絵作品。清方原作という、こんな豪華な羽子板は、先月の浅草羽子板市に出したらいくらの値がつくだろうか(笑)。上の原図と見比べながら、押絵羽子板を観る。いつみても楽しい羽子板展だ。


そして、お正月に相応しい、清方作品が並ぶ。先日の朝日新聞にも紹介されていた、”時代美人風俗雙六(すごろく)”もそのひとつ。15人の美人が登場するが、今、浅草歌舞伎で中村壱太郎が演じている梅川も、もちろんいる。八百屋お七もいるし、清姫、常盤御前、小野小町、地獄大夫なども。振出しは木之花開耶姫で、あがりが玉藻前というのが、なんとなくおかしい(笑)。”文芸倶楽部”の大正2年1月号の付録だったそうだ。それにしても、豪華な付録だこと。


これもよくお正月に登場する”ためさるゝ日”。長崎丸山の遊郭で、お正月行事として行われた宗門改めの踏絵に取材している。右幅だけの展示なので、実際、踏絵をしようとしている女性はみられない。左幅もみたい。いつかは並べてあったのだが。


そして、お正月風景の口絵がいくつも。

元旦の朝


都大路


すっかり、おめでたくなった頭をちょっと、冷やしてもらいましょうと、夏の朝、”朝涼”。ぼくも好きな作品。




お正月らしい、楽しい展覧会だった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 原節子の智恵子抄 | トップ | 荏柄天神で初紅梅 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事