Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

笠間の「ひまつり」に行ってきました / 一日早い菖蒲湯

2013-05-04 23:16:38 | 日記
今日は朝から青空が広がり、気温も上がって絶好の行楽日和でしたね。

このGWはあまり遠出をしていなかったので、一日くらいは...ということになり、
で笠間の「ひまつり」を見に行って来ました。


「ひまつり(陶炎祭)」は毎年GW中に笠間芸術の森で行われているイベントで、
笠間の陶芸家さん達が集まり作品を展示・即売するという一大イベントです。
数百ものお店が軒を連ね、陶器の販売だけでなく、飲食ブースもあります。



GW中ということもあって、会場には親子連れを含め、多くの人が来ていました。
7日間の開催期間中、来場者数はなんと30万人を越えるそうです

私たちも昨年この「ひまつり」に来ていくつか食器を購入したのですが、それを
とても気に入ってしまったので、また今年も良いものがないか探しに来ました。



ゆっくりといろいろなブースをまわっていたところ、ひとめで目を奪われる作品
たちが並べられているブースがありました。ほっこりとするような手触りの器に
可愛らしい花々が絵付けされた、とっても可愛らしい食器です


特にこちらの菓子器など、形・配色・全体のバランスともに素晴らしいもので、
お財布に余裕があれば買いたいくらいでした(手作りの一点もののため、一流の
食器メーカーのお皿よりも断然高額です)。


結婚して以来、ずっと来客用の湯呑で気に入るものを探していたのですが、もう
こちらの作家さんの器以外は考えられないというほどの一目ぼれです

ただ、個人の作家さんなので個展で展示したものを販売されているため、量産を
されているものではなく、基本的には展示したものが売れたら終わりなのです。
そのため、私が行った時には気に入る形の湯呑はもう無くてガッカリ…

諦めきれず他の形でも良いから買おうかしばらく悩んでいたところ、作家さんが
お声をかけてくださって、お話しているうちに「それほど気に入って頂いたなら
オーダーでお作りしましょうか」と言ってくださったのです

通常であればオーダーはかなりの個数でないとお受け頂けないものなのですが、
私の熱意に打たれたのか(笑)、作家さんのご好意により少量でも作って頂ける
事になりました。しかも、なんでも好みのお花を描いてくださるというのです

とってもとっても嬉しくて、すぐにオーダーをお願いしました。お花は10月から
6月くらいまでの間使えるよう、菊、椿、松、梅、桜、竹の6種類をそれぞれ一つ
ずつ描いて頂いた6客セットをお願いする事に

せっかく素敵な絵柄がたくさんあるので、1種類の柄で揃えるのはもったいない
と思ったのです。それぞれ違うと、お客様にお出ししたときに話のタネにもなり
やすいので、それも狙ってみました。

湯呑としては、一流ブランドもの並みの高価なお買い物ですが、私がどうしても
これが欲しいと言ったら、夫が「気に入ったなら買って良いよ」と言ってくれた
ので、お言葉に甘えることにしました

製作はこれからなので出来上がりまで数ヶ月かかると思いますが、私のために
オーダーで作っていただく世界にただ一つの6客セットの湯呑が、どんなものに
なるのか待つ楽しみが出来ました。私も夫も量産品を好まないので嬉しいです

オーダーを決めてご機嫌になったあとは、ランチを食べに飲食ブースへ移動
しました。実はこちらの「ひまつり」では、私達のお茶のお師匠さんが毎年飲食
ブースに出店されているのです。今回は飲食ブースと作品販売ブース両方です。


お師匠さんの飲食ブースでは、去年は焼きソバと唐揚げをメインで販売していま
したが、今年は趣向を変えてナポリタンと唐揚げとポテト、そしてどら焼きを
販売していました。私と夫はナポリタンと唐揚げでランチです。

ランチを食べていると同じお稽古場の方が遊びにいらしたので、一緒にお話しを
したあと、お師匠さんの作品販売ブースに移動しました。そこでいくつか作品を
購入し、他にも何店かブースを回ってお買い物を続けて、会場を後にしました。


こちらの花瓶は昨年も購入させて頂いたお店で買ったもので、とても気に入って
いるシリーズです。手前の2つは手のひらサイズの一輪挿し、奥の黒と金の花瓶は
両手でやっと包めるくらいのサイズで、玄関などで活躍してくれそうです


こちらはお師匠さんのブースで購入した作品たちです。奥の白い器は小鉢用に。
手前の瓢箪型のものは箸置き。ゾウさんとブタさんはマグネットで、こちらは
お師匠さんの奥様が作られたゆるキャラたちだそうです


そのほかにも、お醤油やタレを入れるのに良さそうな小皿達を別のブースで購入
しました。普段にはこういったシンプルな器が使いやすいですよね



ひまつりの後は、近くの笠間稲荷神社へ移動しました。こちらでは今、ちょうど
藤が満開に咲いているとのことで、今年は大きな藤を見に行ける機会がなかった
ので、夫が連れて行ってくれたのです


少し色が濃くて房の短い八重の藤からはとっても甘くて良い香りが漂っていて、
見た目ももこもことしていてまるで葡萄のようでした


もう一方の藤はとっても大きなもので、朱塗りの回廊を彩るように、藤の天井が
広がっています。藤の下で大きく深呼吸をすると、体の中にも素晴らしい芳香が
取り込まれていくようで、しばらくゆっくりと眺めていました。


まるで藤娘の歌詞のような、松と藤。こぼれ落ちる滝のような藤の房がとっても
美しい光景でした。こんなに素敵な藤を見ることができて、夫に感謝です

笠間稲荷の近くにある田舎味噌のお店「鍵屋」さんで、お味噌汁用のお味噌と
付け味噌用の青とうがらし味噌を買って、帰路につきました。


今夜は、一日早いのですが夫がお休みでゆっくり入れる日にと思って、菖蒲湯を
用意しました。実家のお風呂は24時間循環式のためにこういったお風呂の楽しみ
方は出来なかったので、引っ越してからお風呂タイムが楽しいです

昔から、端午の節句のあたりは春から夏へと移り変わる時期で、季節の変わり目
には体調を崩しやすいものですので、菖蒲湯に入って元気に夏を迎えようとする
習慣がありました。

菖蒲にはアザロンやオイゲノールという精油成分が多く含まれていて、腰痛や
神経痛を和らげる効果が期待できるそうです。今の私にぴったり

この時期にスーパー等でよく売られているのは菖蒲の葉だけなのですが、菖蒲の
薬効は本来は葉ではなく根に多く集まっているために、葉をそのまま入れただけ
では薬効はとても少ないのです


そこで、菖蒲の葉を細かく刻んだものをパックに入れ、熱湯でエキスを抽出して
からお湯に入れる方法をとりました。こうすれば葉にある少ない薬効を最大限に
引き出すことができるので、菖蒲根がなくても菖蒲湯を楽しめます

夫も私も、元気で夏を迎えられますように