昨日は立冬。冷たい風が吹き、あちこちに冬の気配を感じる時期です
初候である11/8~11/12は「山茶始めて開く(さざんかはじめてひらく)」。
家々の垣根に山茶花が花開き始めるころです。実家の垣根も白い山茶花が咲き、
「あぁ、冬がやってきたなぁ」と感じています
さざんかさざんか咲いた道 たき火だたき火だ 落ち葉たき
童謡にもありますが、この時期は枯れ葉が道に積もるほどに落ちていますので、
落ち葉を集めて焚き火をすることもありますね。実家でも庭に積もった落ち葉を
集めて、アルミホイルで包んださつまいもを焼いて焼き芋を作ったり
集合住宅が増え、家と家の間隔が狭くなった現代ではなかなか難しい落ち葉焚き
ですが、我が家のあるプチ田舎ではまだまだ出来るので、娘にもそういう体験を
たくさんさせてあげたいなぁと思います
次候である11/13~11/17は「地始めて凍る(ちはじめてこおる)」。
朝の地面には霜が降り、水面も凍って本格的な冬を迎えます。5月に茶摘みをする
ことで有名なお茶ですが、その樹に花が咲くのはご存知でしたか
実はお茶はツバキ科の植物で、ツバキなどと同じく11月ごろに花を咲かせます。
直径3~5cmほどのその花はツバキにそっくりで、茶畑全体にそんな花が咲いたら
さぞ綺麗だろうとは思うのですが、花が咲けば実も成りますよね。
そうなると、お茶の樹は花を咲かせて実を結ぶためにかなりの力を使わなくては
なりません。その力を使ってしまうと美味しい葉をつけるための栄養が奪われて
しまいますので、茶畑では花がまだ芽のうちに摘み取ってしまいます
そのため、茶の花をあまり目にする機会がないのだろうと思います。お茶の花は
天ぷらなどにして食べることもできるとか。お花の天ぷらなんて素敵ですね
この時期は各地の神社で七五三のお参りが行われますね。七五三についてはまた
別の記事で詳しく書こうと思っています
末候である11/18~11/22は「金盞香し(きんせんこうばし)」。
金盞=金の冠という意味で水仙の別名です。水仙の真ん中にある黄色い副花冠が
金色の冠に見えるからだとか。椿に並んで冬の花の代表である水仙ですが、開花
時期は長く、遅いものだと3月頃にも咲いていますね
この時期には出雲大社のお祭りがあります。11月は旧暦でいえば10月。10月は
別名神無月とも呼んで、国中の神様が出雲大社に集まって一年のことを話し合う
ため出雲以外には神様がいなくなってしまうとか
逆に出雲では神在月となり、神迎え・神在祭・神送りなどの行事が執り行われ、
忙しい日々になるようです。