Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

10周年記念茶会&祝賀会(別誂え・卵色地七宝絵草紙柄付下げ)

2015-11-28 23:10:47 | 茶道
今日は娘を母に預けて、夫と一緒にお茶のお稽古場の10周年祝賀会&記念茶会に
参加してきました

お師匠さんご夫妻が10年前にお稽古場を開かれたときは、お茶の先生としては
まだまだお若いお二人で、そのためか生徒の平均年齢もとても若く、社中揃って
お茶会に行くと、その集団の若さに驚かれることもしばしば

その後10年が経ち、初めは数名だった門弟も、入れ替えがありながらも数十名の
規模に増えて、私を含めた初期メンバーもそろそろ「講師」の許状申請を間近に
するようになりました

今回10周年を記念して、お師匠さんが祝賀会と記念茶会を開いてくださるという
ことで、結婚・出産・引っ越しなどの事情があっていまはお稽古場を離れている
元門弟の皆様も集まることになり、前々から楽しみにしていました


祝賀会&記念茶会ということで、本当におめでたいお席ですので、どんな着物に
しようか迷っていたのですが、春に出来上がった一つ紋付きの付下げをまだ着て
いなかったので、初おろしすることに


柄も老松や七宝などが入っておめでたいものですし、メインの絵草紙もこういう
文化的な集まりに向きそうです。地色も淡く控えめな色合いなので、お茶席にも
よく馴染み、一つ紋が付いているので格は問題ありません


着物は七宝の地模様のある「伊と幸」の朱子地をやわらかな卵色に染め上げて、
牡丹・桜・橘・菊などが描かれた絵草紙をメインに、染め疋田を施した七宝や、
松などをあしらった別誂えの一つ紋付き付下げ

帯は地模様のある黒地に、大きな丸紋をメインとして、金糸や色糸で、松竹梅や
菊桐や花菱など、吉祥図案が所狭しと織り上げられている「藤原織物」の袋帯。

帯揚げは白い綸子地に濃いめの山吹色の絞りで桔梗柄が表現されている輪出し。
帯締めは昨日と同じく、明るい橙~金の礼装用の平組紐。


こちらの着物は柔らかい色合いで一見控えめに見えますが、柄つけがしっかりと
しているので存在感があり、周りの方にもたくさん褒めて頂けました

祝賀会が行われたのは千葉県千葉市にあるホテル「ザ・マンハッタン」。ここは
すぐ隣が幕張海浜公園内の日本庭園「見浜園」という立地で、祝賀会に続いての
記念茶会はこの見浜園のお茶室で行われるのだそうです

きちんとしたお茶室のある美しい日本庭園と祝賀会の出来る場所、ということで
こちらのホテルを選んで下さったようです


茶会に先立って行われる祝賀会は、ホテル内にあるプライベートファンクション
ルームにて執り行われました。大きな円卓が3つ並んだお部屋で、窓の外には目の
前にある幕張海浜公園が見えるとても気持ちの良いお部屋でした


続きになっている控え室はとっても明るい鏡貼りのお部屋で、お部屋いっぱいに
着物で盛装をした男女が入るとそれはそれはとっても華やかなサロンのよう


お師匠さんやお稽古場のおねえさんからのお話のあとで、いよいよ乾杯。乾杯の
お酒が入ったトルコブルーの酒盃は今日のためにお師匠さんが作ってくださった
記念品で、十周年ということで器の中に10個の点が描かれています









乾杯に続いてお料理が運ばれてきます

前菜は茄子の胡麻浸し、薄揚げと青菜の煮浸し、胡麻豆腐
椀物はかに摺り流し
膾は鰤のサラダ仕立て
温物は大根の風呂吹き、豚と白菜のロール煮
焼物は笛吹鯛の鮟肝焼き
食事はにぎり寿司と一口蕎麦
水物はゆずのシャーベット

私たち夫婦は久しぶりにお会いする方々と一緒のテーブルだったので、懐かしい
お話に花を咲かせながら、テーブルに準備されていたこの10年間を振り返っての
アルバムを見て楽しんだりと、とても素敵な時間を過ごしました


祝賀会のあとは続いてお茶会に。人数が多いのでお茶席は何回かに別れていたの
ですが、私たち夫婦や、ほかにも小さいお子さんがいるお弟子さんたちは早めに
帰れるようにと、祝賀会のすぐあとのお茶席にして頂けました

お茶席はホテルのお隣にある見浜園内にある茶室「松籟亭」にて。お茶席中には
写真はとれませんので入り口で記念撮影を。入り口の楓がちょうど紅葉していて
とっても綺麗でした

露路草履を履いて素敵な露路を通ってお茶室に入り、まずはお濃茶を頂きます。
続いて席を広間に移して、今度は薄茶を頂きました。

薄茶席でも濃茶席でも、お師匠さんの心づくしの室礼がなされていて、祝賀会も
あり準備も大変だったと思いますが、素晴らしいお席を堪能させて頂きました

今後さらに20年30年とこのお稽古場がより発展していくことを願っています