Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【基本中級編・11月】

2015-11-13 23:17:11 | イタリア料理
今夜は夫に娘の世話をお願いして、イタリア料理教室へ行かせてもらいました


今日も基本中級コースを受講します

先月のレッスンの際に来年7月からの新しい手打ちパスタコースの開設が発表され
ましたが、そちらに通うかどうかまだ悩んでいます。

手打ちパスタは出来る限り極めたいと思っているので、時間さえあれば、絶対に
通いたいのですが…娘を預ける夫の負担を考えると、難しいところです



11月に入り、レッスンのお部屋もクリスマス仕様になっていました。壁に飾って
あったシチリアの地図のタペストリーがとっても可愛くて、思わずパチリ


まずは前菜から作っていきます。今日は前菜が2種類。どちらも簡単に出来るので
ササッと作って一緒に盛り付けます

1品目は定番中の定番である「Bruschetta di pomodoro e mozzarella」。夏のあいだ
トマトが安かったころに自宅でも良く作って食べていました

トマトのブルスケッタというと通常はトマトとバジルとニンニクのみで作る
パターンが多いのですが、こうしてモツァレラが入るのも良いですね



トマトはヘタを取って湯剥きしタネを取り除いてから1cm角に切っておきます。
モツァレラチーズは水気を切り同じく1cm角にカット。バジルは手でちぎって。
全部をボウルに入れて、みじん切りのニンニク・塩コショウ・オリーブオイルで
マリネしたらしばらく置いておきます。

食べる直前に焼いたバゲットにニンニクを塗り、マリネしたものを乗せて上から
オリーブオイルをかければ完成です


2品目は「Spinaci alla romana」。ローマ風と名のつくお料理は色々ありますが、
ほうれん草のソテーのローマ風となると定番はニンニク・レーズン・松の実を
合わせたものです

お肉料理の付け合せとして出されることが多く、なかなか前菜として主役で出る
ことは無いのですが、日本のものとちょっと違う風味になります。ほうれん草も
イタリアのものは茎がほとんどなく葉が大きいので、短時間でサッと仕上げて。



まずはほうれん草を30秒ほど下茹でしたら、流水でアクを洗い流してから、3cm
ほどの長さに切りそろえて水気を切ります。



フライパンで松の実を炒って一度取り出します。フライパンにオリーブオイル・
バター・潰したニンニクを入れて火にかけ、オイルにしっかりと香りが移ったら
ほうれん草・レーズン・松の実を入れてサッとソテーし、塩コショウで味を整え
たら完成です


続いてパスタを作ります。今日のパスタは「Spaghetti alla boscaiola」です。
木こり風と訳しますが、日本でも最近では「ボスカイオーラ」で通じますね

ボスカイオーラの定義はとても幅広く、キノコを使ったものではあるのですが、
パスタだったりピザだったりしますし、味付けもトマトベースやクリームベース
さらにはオイルベースなど様々


ただ木こり風と名のつくとおり、森の中で取れる食材を使いますので、メインは
やはりキノコ 。通常数種類のキノコにパンチェッタを入れて作ることが多く、
キノコはお好みのもので良いのですが、今日はマッシュルーム・シメジに加えて
戻し汁を使いたいので乾燥ポルチーニを合わせます。


フライパンにオリーブオイルをひいて、みじん切りにした玉ねぎとニンニク・
鷹の爪を入れて火にかけ、しんなりするまでじっくり弱火でいためます。



オイルを少し加えて、拍子切りにしたパンチェッタと食べやすくきったキノコを
加えて炒めたら、漉した乾燥ポルチーニの戻し汁とトマト缶を加えて、10分ほど
煮込んでいきます。このタイミングでパスタを茹で始めるとちょうどです。

煮込み終わったら茹でたパスタを加え、みじん切りのイタリアンパセリを振り、
塩コショウで味を整えたら、粉チーズを加えて乳化させれば完成


最後にメインを作りましょう。今日のメイン料理は「Pollo alla gorgonzola」。
酪農の盛んな北イタリア・ロンバルディア州にある、ゴルゴンゾーラ村が発祥の
ブルーチーズ。日本でも良く食べられていますね

香りの好みが分かれますが、ゴルゴンゾーラチーズ自体が苦手な人でもこちらの
ゴルゴンゾーラクリームで仕上げるお料理は食べられると思いますよ

ゴルゴンゾーラにはゴルゴンゾーラ・ピカンテとゴルゴンゾーラ・ドルチェと
いう2種類がありますが、お料理にはピカンテのほうが向いています


ゴルゴンゾーラチーズを生クリームと牛乳で伸ばして作るゴルゴンゾーラソース
ですが、パスタソースとして使ったり淡白なお肉と合わせることが多く、あまり
お魚に合わせることはないそうです。

今日はさっぱりした鶏むね肉を使ってお料理していきます。鶏むね肉は肉叩きで
軽く叩いておきます。繊維を断つことでやわらかく仕上がりますよ。叩いてから
塩コショウを両面に振って小麦粉をまぶしておきます。


フライパンにオリーブオイル・バター・潰したニンニクをいれて火にかけたら、
オイルにしっかりと香りを移します。



皮目を下にして鶏むね肉を入れ、しっかりとしたきつね色になったら裏返して、
両面をソテーします。余分な油をキッチンペーパーで吸い取ってから白ワインを
加えてアルコールを飛ばします。



生クリーム・牛乳・ゴルゴンゾーラチーズを入れてチーズを溶かし、付け合せの
アスパラガスも一緒に入れて、蓋をして弱火で蒸し焼きにします。

蒸し上がったらみじん切りのイタリアンパセリとピンクペッパーを彩りに添えて
盛り付ければ出来上がりです

全て出来上がったところで、お待ちかねの試食タイムです


前菜の2品は、ほうれん草のソテー・ローマ風と、トマトとモツァレラチーズの
ブルスケッタ。彩りの組み合わせも綺麗なので、おもてなしにも向きそうです。
ほうれん草のソテーにはレーズンが入るので甘みが加わって美味しいです


パスタは木こり風スパゲッティ(ボスカイオーラ)。乾燥ポルチーニの戻し汁を
入れているのでとても良いダシが出ていて本当に美味しいです。きのこの香りを
存分に楽しめるパスタでした


メインはチキンのソテー・ゴルゴンゾーラクリームのソース。ゴルゴンゾーラは
苦手な方も多いですが、このソースは絶品。あまりに美味しくて残ったソースを
パンにつけて食べたかったほどでした

食後には紅茶を淹れて頂いてホッと一息。こちらのお教室に通い始めてから
もう2年半になりますが、本当にとても居心地の良いアットホームなお教室で、
このレッスンの時間が私のリラックスタイムになっています