アマゾンから宅配で大きい箱が届いた。
また、息子が夫の名前で、ゲームソフトを注文したのかしらと思っていたら、
息子は「こんな大きい箱知らん」と一言。はて。
夜に帰宅した夫は、玄関の箱を見て「ついに来たか!」とニンマリ。
「これでな、浴室でプラネタリウムが見れんねん」
あぁ、そういやぁ随分前にそんな話聞いたなぁ。プラスチック製のボールを浴槽に浮かべると、浴室天井に星座が映るって。でも、随分前の話じゃぁない?
「在庫切れでな、3ヶ月待ったわ」
そうなんだ。
夫は箱をゴソゴソ開けだした。おりしも、テレビでは「魔王」が始まった。
「魔王」は韓流の人から聞いた話では、もともと韓国ドラマのリメイクだそうな。
彼女によると本家本元の方が、はるかに面白いらしいのだが。そんなことは知らない私は、日本版「魔王」にハマっている。
真剣にドラマの展開を見守る横で、夫がガサゴソ・・・・。イライラのオーラをだしまくっている。あ~ぁ、また始まったか・・・。
夫は大の「組み立て」嫌い。文系の彼の頭の中では、展開図から立方体を組み立てる能力は皆無らしいよ。
けれども、文章の構文能力に加え、文章で意志を簡潔に伝えるのは長けている。
彼はまさしく「文系の人」なのだ。
よって、息子が小さい頃の「めばえ」・「幼稚園」などの付録は、私が作る役目になった。だって、パパが作った戦隊ロボットは動かないし、腕からロケットが飛びなさない!私は泣きじゃくる息子の為に、夜中の2時頃まで合体ロボットを作らされたよ。
本棚や机のたぐいも、説明書片手にペンチを持つのは私。あ~ぁ、またイライラやってる。
勘弁してよ、「魔王は」佳境に入ったよ!
「ねぇ、レオ(息子)に見てもらったら」と声をかける。あなたの息子の頭は、理系ですから。
それが悔しかったのか、夫のイライラはMAXに達した。「あかん不良品やっやっぱりあかんな!通信販売は」箱と説明書を放り出した。
あの様子では壊れるなとチラと思った。今までも、イライラして力任せに部品を捻じ曲げ、壊れた事がなんどもあった。ネジのねじ山も、何度潰したことか・・・。
CMの合間に「どうなったん?」と冷静に尋ねた。
「電気点いたんやけどな。点きっぱなし。点いたのはいいが、今度は電源ON/OFのとこ押しても消えへん」
そしてついに、
「あかんこれ不良品やっ明日電話して返すっ」とすごい剣幕。
私に「君、組み立てて~や」と言いたそうなオーラが、夫の全身から湯気のようにたぎっている。
でも、無視した。
「魔王」は、最終回の一歩前。いっちゃん面白いとこやんか!
そのやり取りを見かねた息子が、ゲームの手を止めて和室から出てきた。
夫の手元を黙ってじっと見つめる。
「なっ、電気点いても消えへんやろ?不良品やで、これ」と息子に同意を求める夫。
「電源ボタンを長押ししたら、消えるんちゃう?」と息子が言う。しごく冷静に。
夫は息子言われるまま、ボタンを長押ししてみた・・・・。
1・2・・・消えた。
「・・・・。」
「だから、言うたやないの。レオに見てもらいって」
「ほんまや、賢いなぁ」と夫は苦笑い。
大事そうにプラネタリウムを抱え。夫はお風呂に行った。やれやれ、これで落ち着いて「次回予告」も見れるがな。
しばらくして、風呂から上がった夫は言った。
「やっぱあかんわ。しょうもないっ!」
彼が想像していたものとは、かなりかけ離れていたそうな・・・。
今度は「返品やっ」とは言わなかったけどね。
また、息子が夫の名前で、ゲームソフトを注文したのかしらと思っていたら、
息子は「こんな大きい箱知らん」と一言。はて。
夜に帰宅した夫は、玄関の箱を見て「ついに来たか!」とニンマリ。
「これでな、浴室でプラネタリウムが見れんねん」
あぁ、そういやぁ随分前にそんな話聞いたなぁ。プラスチック製のボールを浴槽に浮かべると、浴室天井に星座が映るって。でも、随分前の話じゃぁない?
「在庫切れでな、3ヶ月待ったわ」
そうなんだ。
夫は箱をゴソゴソ開けだした。おりしも、テレビでは「魔王」が始まった。
「魔王」は韓流の人から聞いた話では、もともと韓国ドラマのリメイクだそうな。
彼女によると本家本元の方が、はるかに面白いらしいのだが。そんなことは知らない私は、日本版「魔王」にハマっている。
真剣にドラマの展開を見守る横で、夫がガサゴソ・・・・。イライラのオーラをだしまくっている。あ~ぁ、また始まったか・・・。
夫は大の「組み立て」嫌い。文系の彼の頭の中では、展開図から立方体を組み立てる能力は皆無らしいよ。
けれども、文章の構文能力に加え、文章で意志を簡潔に伝えるのは長けている。
彼はまさしく「文系の人」なのだ。
よって、息子が小さい頃の「めばえ」・「幼稚園」などの付録は、私が作る役目になった。だって、パパが作った戦隊ロボットは動かないし、腕からロケットが飛びなさない!私は泣きじゃくる息子の為に、夜中の2時頃まで合体ロボットを作らされたよ。
本棚や机のたぐいも、説明書片手にペンチを持つのは私。あ~ぁ、またイライラやってる。
勘弁してよ、「魔王は」佳境に入ったよ!
「ねぇ、レオ(息子)に見てもらったら」と声をかける。あなたの息子の頭は、理系ですから。
それが悔しかったのか、夫のイライラはMAXに達した。「あかん不良品やっやっぱりあかんな!通信販売は」箱と説明書を放り出した。
あの様子では壊れるなとチラと思った。今までも、イライラして力任せに部品を捻じ曲げ、壊れた事がなんどもあった。ネジのねじ山も、何度潰したことか・・・。
CMの合間に「どうなったん?」と冷静に尋ねた。
「電気点いたんやけどな。点きっぱなし。点いたのはいいが、今度は電源ON/OFのとこ押しても消えへん」
そしてついに、
「あかんこれ不良品やっ明日電話して返すっ」とすごい剣幕。
私に「君、組み立てて~や」と言いたそうなオーラが、夫の全身から湯気のようにたぎっている。
でも、無視した。
「魔王」は、最終回の一歩前。いっちゃん面白いとこやんか!
そのやり取りを見かねた息子が、ゲームの手を止めて和室から出てきた。
夫の手元を黙ってじっと見つめる。
「なっ、電気点いても消えへんやろ?不良品やで、これ」と息子に同意を求める夫。
「電源ボタンを長押ししたら、消えるんちゃう?」と息子が言う。しごく冷静に。
夫は息子言われるまま、ボタンを長押ししてみた・・・・。
1・2・・・消えた。
「・・・・。」
「だから、言うたやないの。レオに見てもらいって」
「ほんまや、賢いなぁ」と夫は苦笑い。
大事そうにプラネタリウムを抱え。夫はお風呂に行った。やれやれ、これで落ち着いて「次回予告」も見れるがな。
しばらくして、風呂から上がった夫は言った。
「やっぱあかんわ。しょうもないっ!」
彼が想像していたものとは、かなりかけ離れていたそうな・・・。
今度は「返品やっ」とは言わなかったけどね。