狸

「おっ！おぉっ！なんやこれ！！何や～、なん・・・や～っ。○▼□▲××※・・・・」

　と、夫が突如として叫ぶ。（毎度毎度のことながら・・・・○▼□▲××※の個所は、いまだに解読不可能だ）

　いつもなら、無視するところだが・・・。はっと気がついた。

「パパ、黙って！！逃げるやないっ！そんな大声出して」


先日来、庭に出没しているタヌキだった。

引っ越ししてきた当初から、庭にタヌキがきていると息子から聞いていたが。

　それらしき姿は見かけたものの。絵本に出て来るタヌキのイメージとは、少々違っていて。

いまひとつ自分の気持ちの中で、信ぴょう性に欠けていた。

　何しろ、タヌキは夜行性。まっ暗な中、太い尻尾の動物を見ても、ウチの猫がケンカしているのかとも思えて。（猫はケンカの時に、尻尾を膨らませて相手を威嚇します）


　１度目は、雨上がりの庭で発見。時間は１０時半頃。

ねずみ色っぽい動物が横切ったので、近所のデブ猫かと思い窓から見ると。

　「タヌキ！！」顔は、まさにタヌキ！！

我が家の東側の通路を横切り、裏山の入っていったではありませんか！！

　で、少し後に小ぶりのタヌキが後をついて行き。

　ネットで調べたら、「本土タヌキ」という品種で。

タヌキはたいていツガイでいるらしく。小ぶりのタヌキは、女房だと思う。
　今日は、女房だけが庭を散策していた。

少しスリムなのは、夏毛だからとか。

　タヌキは、古来中国では「金」をもたらす動物とか。

　写真を２枚位撮ると、タヌキはこちらに気づき。でも、逃げるふうでもなく。

意外と人慣れしているらしい。

　何だか、嬉しい来客だった。