マリママのパン作り

パン作りに関して、なんでもお話しましょう!

再び読書再燃

2010-12-01 00:24:05 | 手作りパン
忙しい時に限って、何故か本が読みたくなる。

やることは、山積みだというに。

 今日は、黄砂ですっかり汚くなった車を洗いにスタンドへ。

車中は、スタンドに頼んで清掃してもらった。

 その間20分、浅田次郎の「鉄道員」(ぽっぽや)を読む。

以前から友人に勧められていた一冊だったが、購入したまま本棚で眠っていた。

 読むなり心は、雪国の廃線間近の駅に瞬間移動・・・・。

人生を捧げて、ひたすらラッセル車の安全走行の為に。それを利用する人々の為に、ひたすら旗を振り続けてきた年老いた駅長。

 その間に、たったひとりの娘も死に。妻の死に目にも会えず。

泣く事も我慢して・・・・。

 老眼鏡をかけながら、読み進むうちに滂沱の涙・・・。

と、そこへ。


「お車出来ました~」元気のいいスタンドの兄ちゃんの声。

 雪国の駅で座っていた私は、すぐには切り替えが出来ずない・・・。よろよろと立ち上がる。

そうか、そういう理由だったのか・・・・。頭の中で、物語のクライマックスがぐるぐる回る。

「・・・・・・。」お兄ちゃんは、涙をながすオバハンを不思議そうに眺め。

「お・お車・・仕上がりました・・・・

「すみません」深々と頭を下げた。

 兄ちゃんは、どうしていいか分からない風で。「ありがとございやした~ぁ」と元気なく見送ってくれた。


 本当にどうして・・・・。こんなに入り込みやすいんだろう・・・・小説の世界に。

 しかし、短編ながらも良い作品だったなぁ・・・。
コメント
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