奈良に長く住んでいて一番の利点は、万葉の時代を肌で感じる事。
この日は薬師寺東塔の解体修理を知り、急に思いたって西の京へ走った。
その昔、天武天皇が持統天皇(お妃)の病気平癒の為に建てたと言うお寺。
この寺を訪れるのは、実に13年ぶりになる。
薬師寺東塔(国宝)の解体修理を前に1日から、東塔の内部の特別入堂拝観が始まっていて。
一般の拝観者が内部に入り見学できるのは、約1300年前の創建以来初めてらしいよ。な、なんと!
解体修理は明治31年以来約110年ぶりで、心柱の腐食など老朽化が進み、かなり心柱も割れてきている。今にも、倒れそう・・・・。
地震による倒壊などが懸念され、夏前にも修理は実施される予定とか。修理が始まると平成30年度まで約8年間、外観がみられなくなるとお寺さんの話。
この東塔は、6重の塔のようにみえるが。実際は、3重の塔。
大きな屋根の下に、重なるように小さな屋根があり。ここが、伝統的な奈良時代建築の特徴らしい。
東塔の反対側には、ちょうど西塔がある。ここは、まだ新しく81’に立て直されたもの。と、いっても四半世紀を過ぎているけれど・・・・。
81’年と言えば。
まだ、私も若くて。恐れを知らなかった頃だ。
少し色あせた西塔は、私自身に重なってみえた。
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