相変わらず冷たいメールやね～。

　仕事から帰り、ホッと一息いれているとメールが。

　娘からだ。

　題名は「かに玉の調味料確認して！」。本文は、私がレシピに書いた調味料の内訳。

　娘には、レシピ帳を渡している。ウチの定番料理を書いたノート。そこに「あんかけかに玉」の作り方を書いたのだが。味が薄かったのか？

　早速、レシピ通りの合わせ調味料を作ってみる「水カップ２分の１じゃなく、４分の１の方がいいかな？」

　数字と漢字が混在する、メールの作成は苦手。ええいっ！じゃまくさい！電話や電話！

「もっと濃くしてみたら？」
「え～っ！薄くしてもうた！だって、家のより色濃いよ。このレシピ通りだと」

　う～ん。おかしいなぁ。器の加減じゃないかと思うのだか。

　作業中の娘は、めっちゃ不機嫌。「まずいわ、これ」

そんなことないやろう！息子の弁当に入れてる海老玉も同じ味やのに！

　こちらの食事も終わり一息ついた頃、ふと気がついた。

そうそう、大学から卒業アルバムに載せる、写真撮影の手紙案内がきてたなぁ。娘宛に。

　娘のゼミの撮影日はいつだっけ？仕事のスケジュール入れて、その日に帰ってこれなかったら大変！

　背後霊みたいな写真、一生アルバムに残るがな。ほら、風邪で休んだりして撮影出来なかった子は、写真の端にまぁるく写るやん。一人だけ。

　２回ほど撮影日時を書いたメールを送った。すると、

「もうメールやめて」と題名だけメール。　　どういう事？

　そうかっもう、メールせーへんわっ！その代わり、あなたも

「肌襦袢と足袋、明日の午前中までに送って」ってメールせんとってや！

ほんま、勝手な娘や！

新学期も始まって

「今日は何ご飯？」

　駅まで迎に行くと、必ず息子は車中で聞く。

「今夜はホイコーローよ」と答える。

「おぉ・・・」息子の口から感嘆の吐息が。

　腹ペコの彼の頭には、熱々の湯気の立った「ホイコーロー」が浮かんだに違いない

　「汁は、水っぽくないのにしてや」

分かってまんがな、ぼっちゃん。まかしとくんなはれ！

　いつもより慎重に、合わせ調味料を練り混ぜる。

　どうだっ

　一口食べた息子は、びみょーな間を開け「・・・うまいっ」と唸った。

　この瞬間がたまんないのよね～。

「そんなに美味しいのなら、明日の弁当に入れよか」上機嫌な私。

　夫は９時半過ぎに帰宅。こっちも腹ぺこでご帰還。

「これが今日のメインだから。レオちゃんも美味しいって」

夫は言った。

　「これ、何？

「ホイコーロー」が食卓に登場するのは、別に今日が初めてでも何でもない。むしろ、我が家の定番メニューといえるのだが・・・。

一呼吸おいて答えた。

　「食べ物です」

　いつもの問答に、夫は「フフッ」と笑った。まるで、福田首相のように。

　「豚肉か・・・。」最近は、敵もさるもの。負けてはいない。

　本当に、全く食べ物に興味がない夫。

　でも、「ブリ」、「さんま」や「マグロ」の違いは、最近分かるようになりました。

　そういえば、「ブリ」や「さんま」など青味の魚は食べなかったものね～。結婚当初は。どないしよか思ったわ。

「私、これ嫌いやねん。嫌なん。」ゆうて。

　健康の事も考え、随分と好き嫌いがなくなってきたよね～。すごい、すごい。

　その調子で、「ホイコーロー」も覚えましょうね～。

昨日から、息子のお弁当作りが始まっています。お陰で、私の弁当もまともな弁当になってきました。ハンバーグ・ミートスパ・れんこんのキンピラ・出汁巻き玉子・にらともやしの炒め物です。