株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(1.30.09)

2009-01-29 20:24:43 | 明日のモニタリング銘柄
もう1月も過ぎようとしております。オバマ大統領の誕生というイベントもあり、何とか極端な波乱はないままに過ぎようとしております。要するに株価そのものは低位であっても構わないのですが、予想を超えるボラティリティを示して欲しくないのが、トレーダーの願いではないでしょうか。

為替も、昔は1円の値幅があれば大騒ぎでしたが、今は、例えばポンド・円の昨年10月28日は11円5銭も上昇しております。最安値が143円で最高値が156.09円ですので、上下では12円もありました。

これでは貿易決済を行おうにも、簡単に利益が吹っ飛ぶので、誰も怖くて出来なくなります。ボラティリティが大きいのはトレードのチャンスといった考えもありますが、世界経済を考えた場合、これはとんでもない事態と言えます。相手方の信用度と為替のリスクが昂じて貿易が出来なくなれば、困るのは輸出入に頼っている日本のような国です。

ここは金融危機とは言っても、この世界経済の血液の循環までストップするような事態にならないよう願うばかりです。

さて、明日のモニタリング銘柄です。( )内は前日安値

【モニタリングA】 買い候補

1.6310井関農機(263円)
 しぶといですね。この株は。どこかの投信が集めているという噂がありますが、業績は悪いものの、中国農村部での食糧増産需要を見込んでいるようです。

2.4043トクヤマ(534円)
 色々とありましたが、28日の517円で底打ったのかどうか?とりあえず、明日は549円を勢いよく抜いて、OSCも40%台へと乗せない限り、梯子を外される危険はありますので、そこは注意。

3.9697カプコン(1706円)
 1706円の安値近辺で止まれば。そこを抜けると1680円の当面の底まで行く可能性もあり注意。

【モニタリングB】 底値見極め銘柄

1.2685ポイント(3950円)
 1月7日にOSC26%をマークした時の安値が3940円でした。今日はそれに肉薄。どこで下げ止まるのかを来週にかけて見極めてからの参戦です。

2.7956ピジョン(2235円)
 随分と今日は売り込まれました。出来高も昨年9月3日以来の多さ。一体何があったのか?特にニュースはなし。育児用品トップですが、生殖器に影響を及ぼすホルモン異常でも見つかったのかも知れません。

3.8113ユニチャーム(5760円)
 この株、地合が悪化しないと本領を発揮しません。その意味ではNYダウ次第。

4.9022東海旅客鉄道(624K円)
 押されながらもOSCは少しずつ上げてきております。明日は624K割れ回避が条件。

5.9020東日本旅客鉄道(6050円)
 ついでにこの同業も。やっと6050円が底のような気配。

6.8410セブン銀行(270100円)
 これも27万円が当面の底の気配。明日270Kに近寄れば近寄るだけ良し。

以上です。

欧州株は、資源株など中心に結構下げております。またダウの先物も-91ドルと冴えません。今日は寄り天の傾向で終わっておりますので、この嫌な流れを日本市場も引き継ぐならば、一旦調整を挟むのかも知れません。そうなると、上記の銘柄から、天の邪鬼銘柄に注目。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

事実を素直に認めない弱さ

2009-01-29 11:02:27 | 株に出会う
株は、その時点での全ての要素を織り込んで均衡するのが常ですが、そうはいっても、人間は心に様々なバイアスを抱えております。どのバイアスが強く出るのかは、様ざまですが、こんな時に思い起こさなければならないことは、「相場のことは相場に聞け」という格言ですね。

ずっと監視していた10程の銘柄のうち、8316三井住友だけは寄り付きからストップ高気配で、その後、先物主導で8200円割れをした時も、この株だけは全く動じておりませんでした。

それ以外の銘柄はいわば寄り天がほとんど。動かなかったのは2613Jオイル、4997日本農薬、それに4911資生堂あたり。3893日本製紙G本社は円安傾向が進めば、ますます買い進む人はおりません。

結果的には三井住友のストップ高を見逃し、モニタリングB候補だった2440ぐるなびの押し目も拾えず、5631日本製鋼所は1040円の待ち伏せ場所が、奥手にありすぎて届かず、といったところでした。

振り返ってみれば、各市場ともプラ転。ここ2-3日持ち越していた方々はほぼ利益を上乗せしていることでしょう。

日経平均も1月19日の安値を抜きました。1月7日の高値の9325円と1月26日の安値の7671円の38.2%戻しは8300円近辺となります。半値戻しまで行くと8500円。当面はこの2つの値段が焦点となりそうですね。25日移動平均線も8442円です。強気ならこれを越えての8500台への到達でもって、ひとまず達成感からの下落に転じるのではないでしょうか。

まあ、後場も焦らずに「相場のことは相場に聞く」こととしますが、肝心の心の目が、このところの寒さで「欲の皮」が突っ張っているせいか、曇りっぱなしですので、板の数字の変化に合わせて、新型の「音声認識装置」でも導入しないことには、それと気づかないままに時間が過ぎそうです。今のトレーディングシステムでは、とんでもない値段で約定しても、単に「ピポーン」と鳴るのが精一杯です。そうではなく、例のいにしえの長嶋監督のセコムのCFのように、「カブしてますか?、カブしてますか?」とせめて小さい声でもいいから囁いて呉れれば、買い時と分かるのにね。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(1.28.09)

2009-01-29 07:38:44 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は29日朝の更新

1月28日(水)の市場概況です。

◆日経先物:8110円(+30円)、OSC46%(-1%)1月21日の30%から切り返し中。
◆日経平均:8106円(+45円)、OSC47%(+3%)1月15日の29%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:123(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:804.33(-1.2) OSC46%(+3)1月15日の30%から切り返し中。
◆マザーズ指数:337.85(+7.24)、OSC49%(+4%)1月26日の44%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:497.53(+4.07)、OSC60%(+7%)1月21日の46%から切り返し中。
◆国債先物:139.03円(+2銭)OSC48%(-3%)1月26日の55%から下降中。
◆ドル・円:90.27円(+1.34円)OSC51%(+4%)1月27日の47%から切り返したか?節目の90.2円を上回り、92.36円までの上昇があるか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:8170円(大証終値比+60円)
◆シカゴCME日経先物:8305円(大証終値比+195円)更新
◆NYダウ:8375ドル(+201ドル)OSC55%(+2%)1月20日の40%から切り返し中。更新

後場は、昼休み中の円安傾向も味方して、昨日と同じくギャップアップして始まりました。その後は一進一退から8100円近辺まで落ちたり沈んだり。米株価先物だけは+126ドルと飛ばしておりますが、日本市場は結局、昨日のダウ程度の日経平均の上昇となりました。

しかし、TOPIXは-1.16ポイントとマイナスに沈んでおります。これが今日の全体的な主力市場での雰囲気を現しているようです。

そんな方向感のない相場の中、後場は7915日本写真印刷での+30円抜きのトレードのみ。出来高と参加者が多いので、チョイとした押し目を拾えば、少しぐらいなら取れる状態でしたが、まだ病み上がりの銘柄ですので、いくらテクニカルには良い形でも、持ち越しをするつもりはありませんでした。

日経平均は結果的には良い形で終わっておりますが、TOPIXがマイ転していることから、少し明日は警戒が必要ですね。ダウ次第ですが、それ以前に欧州株や為替の動きで随分と明日の地合は影響を受けることでしょう。

-------29日朝のコメント-------

NYダウは、不良債権買い取りのバッドバンク設立構想で、銀行株中心に上昇。ウェルズ・ファーゴの決算も25億5千万ドルの赤字であったものの、政府支援までは必要なしとのことで急伸。この銀行、元々バフェットお気に入りの優良銀行でしたが、昨年末に買収したワコビアの赤字は、今回の第四四半期決算には含まれておりません。このワコビア分の111億7千万ドルを加えて評価する必要があります。それでもTARP資金は不要としているのは、それまでの内部留保分が結構あったということになります。

FOMCでは、FRBによる長期国債の購入までは言及されなかったため、30年債を中心に金利は上昇しております。

しかし、今ひとつ分からないのが、中央銀行による国債買い取りでの金利低下政策です。国債の引き受け手がいなくなれば、後は中銀が無理やり引き受ける以外にはありませんが、これは、日本が戦前に陥った罠です。日銀もこの時の反省から国債買い取りを規制されております。いわゆる戦時国債はその後暴落して、国民は戦争で塗炭の苦しみを味わったばかりか、なけなしの金で買った(買わされた)国債までが紙くず同然となったのでした。そして、戦後の預金封鎖による新円の発行。(これからも、政府は何をするか分かりませんよ。)

アメリカの富の源泉である貯蓄、もしくは貿易黒字、もしくは全体経済としてのGDPが増えていれば、基軸通貨国としての有利な立場から、国債増発は海外勢も含めて市中で消化出来るはずです。それが出来なくなっているからこそ、FRBによる引き受けが取りざたされている訳ですが、短期的には長期金利を抑える効果があっても、その後はドルそのものの信認問題から、長期金利の上昇を招くのではないかと思うのですが、そこのところを市場はどう理解して、FRBによる国債買い取りを待ち望んでいるのか?

まあ、今日のFOMCでは、「効果的であれば米国債を購入する用意がある」とのコメントに留まっておりますので、そのあたりの懸念も持っているのでしょう。そして、何よりも将来の激しいインフレ懸念より、当面のデフレが如何に怖いかの証左なのでしょう。まるで、「将来の不安より現在の快楽」を追求してきたアメリカのこれまでの流儀と全く同じですね。

なお、ユーロ・ドルが急落しておりますが、これはドイツの消費者物価指数が予想を下回る低い結果となり、インフレ懸念が後退=ECBによる金利低下余地が出てきたことが背景にあります。まだECBはゼロ金利政策までは行き着いておりませんので、こうして金利が将来低下する芽が出てくるたびに、ドルに対して低下するという現象が見られることになります。(ニュージーランドは1.5%も政策金利を引き下げ3.5%に)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする