株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(1.7.09)

2009-01-06 17:55:49 | 明日のモニタリング銘柄
午後5時を過ぎてロンドン時間になってから、93.7円あたりまでの円安が進んでおります。ユーロ・ドルも下落中。やけにドルが強い展開です。先物のイーブニングセッションも大証終値比+50円です。

ということは、このまま行くと明日も円高に強い銘柄は苦戦しそうですが、とりあえず、このところ押されている内需関連銘柄を中心に、明日のモニタリング銘柄を探ってみます。

1.2607不二製油
 まずは今日も押されたこの株。OSCの43%は10月28日の40%以来の水準です。今日も出来高は結構あるのですが、上値が完全に抑えられておりました。明日は、1130円あたりまで押されるかも知れませんが、まずはそのあたりを底にしての切り返しがあるのかどうか。その下に抜けると1000円割れも視野に入ってきますが、そこまでこの株を取り巻く環境は悪化していないものと思います。

2.2651ローソン
 今日はファミリーマートが良かったようです。お店で大学の出願ができるようになったとか。そのうち、入社試験も申し込めるようになったり、果ては、結婚や離婚を申し込めるようになるのかも知れません。

この株は蚊帳の外でしたが、OSCを9%も落としての43%です。30%台へ入れば申し分ないのですが、後少しの下落で当面の底に到達する位置取りです。4800円近くまでの下落も想定しながら、そのまますいすいと上昇することもありますので、気配が一変しているかどうかを確認しながらのエントリーです。

3.3715ドワンゴ
 今日の新興市場のお祭り騒ぎに乗れなかったところが、この株の良さです。どうしても水面上に顔を少しだけ出すのですが、その後、無理やり水中に押し込められておりました。売り禁なのに突如100を越える売り板が出たり引っ込んだり、はたまた喰われたり、水面下での攻防はかなり煮詰まってきてはおります。

今日はまだOSCが-2%の32%ですので、更に下に行く気配です。となると、下は140Kを切った12月4日の139500円が当面のターゲットになりますが、そこまで一直線で行くのかどうか。

まあ、この株10月6日にOSC26%という記録がありますので、まだまだしこり玉がたまっているのかも知れません。迂闊にエントリーしない方がよいと思います。誰が見てもきちんとOSCを切り上げてプラ転したのが明白になってからでも遅くはありません。とにかく癖株も良いところです。名前からして「ドワンゴ」です。余人には理解不能の社名です。

4.9843ニトリ
 この株のOSCが41%というのは、記録を見る限り昨年5月26日の38%以来の低さです。この頃はまだ5300円台でした。しかし、典型的な円高銘柄ですので、明日、円安がかなり進行しているようだと、もっと落ちることでしょう。6000円近辺まで持って行かれることもあり得ますので、しばらく円高への転換がなされるまでは、どこまで落ちるのかを見定めることとなります。

5.7518ネットワンシステムズ
 この株、何時の間にやら戻したりしておりますので、今まで取り上げたことがありませんでした。いよいよ、下落目途を見定める時がきたようです。ずばり、150Kから160Kあたりまでの下落を待てば海路の日和があると思います。これから数日監視。

以上です。
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意表を突かれる

2009-01-06 11:05:46 | 株に出会う
今年はあれこれ見ないで特定の銘柄の値動きに集中しようと決めたのは、決して間違いではないと思うのですが、その銘柄が下落一途だったり、鶴亀合戦の亀だったりした場合は、世の中の異変に自分ひとりだけ気がつかないようです。

その下落一途銘柄は3715ドワンゴ、亀銘柄は8697大証です。

12月の売上げでまたまた一人勝ちだった9983ファーストリテイリングなどを見ていた人は、今日は肩すかしを食らったのではないでしょうか。

ましてや、日経先物がほぼ底這いの状態です。ところが、一部の新興市場銘柄だけのお祭りかと思えば、主力市場の5214日本電気硝子や4997日本農薬までストップ高です。この2つ何の関係もありません。

これでは全くの支離滅裂。見ている方は多分精神錯乱状態かと。

これは一種の狂気ですね。末世によく現れる現象です。

と言う訳で、ドワンゴが奈落に落ちるのを見ている間に、亀さんには置いてきぼりを喰らい、2159フルスピードには10800円までの押し目から、フルスピードで逃げられ、まさかこれまで上げていまいと思って前場引け前に見た2121ミクシィまで、節目のOSC41%を軽く抜いているではありませんか。

しかし、ここは1つ思い直すこととします。次なるチャンス銘柄の値動きをじっくりと見定めておくことに集中します。

今日の大証の亀の子のような歩みも、昨日の地合に従っての下落ぶりからは正反対の動きでした。今日は先物が下落を始めた途端に、411Kの壁がぶち破られております。かつ、418Kの節目も既に前場で食い散らかされております。411Kが破られてからそこで指した筆者の買い板など、遠くにかすむばかり。もうこの獲物を追うのは諦めましょう。

しかし、全く皆さん実にすばしっこい。先回りする以外に若者のすばしっこさに勝てる訳はありません。

ところで、フィナンシャルタイムズにこんな記事が載っておりました。さすがに一流の雑誌だけあります。今年の世界経済について極めて真っ当な論を展開しております。まだ読んでいない方はご一読をおすすめします。
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市場概況(1.5.09)

2009-01-06 06:41:00 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は6日朝更新

1月5日(月)の市場概況です。

◆日経先物:9070円(+240円)、OSC58%(+1%)12月24日の53%から切り返し中。
◆日経平均:9043円(+184円)、OSC67%(+5%)12月19日の54%から二枚腰発揮中。
◆日経平均指数値倍率:111(-2)数字が減るほど上昇傾向を示します。昨年10月30日に並ぶ。
◆TOPIX:875.91(+16.7)、OSC65%(+5%)12月25日の50%から二枚腰発揮中。
◆マザーズ指数:330.51(+7.04)、OSC62%(+8%)12月25日の50%から二枚腰発揮中。
◆ヘラクレス指数:501.98(+6.96)、OSC59%(+4%)12月25日の44%から二枚腰発揮中。
◆国債先物:139.83円(-29銭)OSC45%(-7%)12月30日の52%から下落に転じる。
◆ドル・円:93.43円(1円55銭円安)OSC68%(+8%)昨年8月14日以来の高さ。為替も二枚腰発揮。92円半ばを割り込まない限り、95円までの伸びもあり得る位置。更新
◆日経先物イーブニングセッション:なし。
◆シカゴCME日経先物:9280円(大証終値比+210円)更新
◆NYダウ:8953ドル(-82ドル)OSC67%(+2%)昨年7月23日の68%に次ぐ高水準。更新

以上のように、各市場ともOSCをかなり上げてきております。更に伸ばすかどうかは円安傾向が更に昂進するかどうかにかかっております。もし、92円60銭近辺を越えていくようなら、輸出関連銘柄がひと息つくことになります。後は原油相場がジリジリと上げるようなら、商社関連や非鉄関連も切り返し継続となると思われます。

OSCがここまで高くなると、買い玉の持ち越しは少々控えた方が良さそうですね。NYダウのOSCも2日は65%にも達しております。

一方、気になることはアメリカの長期国債(30年債)が正月を挟んで大きく下落していることです。このサイトで、シンボル欄に「$USB」と入れて見て下さい。窓を埋めただけという解釈も成り立ちますが、アメリカ国債のうち、期間が長いものから「異変」が現れる筈です。ロイターのこの記事も参照。

世界の投資家が今は米国債を買ってくれておりますが、段々と期間が短いものにシフトしている兆候かと思います。これは長期金利上昇の明らかなサインです。あの9兆ドルにも達しようというアメリカの金融・財政支出を、ほぼゼロ金利下で敢行しようとしているのです。誰が30年債などいう悠長な債券を買うのでしょうか?

銀行が業績不良の会社に融資する時、30年払いでは絶対に貸さないのと同じ理屈ですね。

今年はアメリカの国債の金利状況が最重要の焦点です。GDPがマイナスに転じる中、ドルの垂れ流しをしながら何とか金融システムの崩壊を食い止めているのが現状ですが、その裏付けとなる国債の信用度を保持するのは、国富の源泉つまりGDPの伸び率がプラス推移することが最低条件ですが、クリスマス商戦の不振、特にネット経由の売上げの初めてのマイナスに象徴的に現れているように、現下は全く逆に動いております。

ところでオバマ次期大統領のグリーンディールなるものが注目されダウも上げておりますが、この政策でGDPが増えるのかどうかを思慮する視点が少々欠けているように思います。

例えば、太陽電池にしろ電気自動車にせよ、従来の石油による発電やガソリン走行に変わる「代替え手段」でしかありません。もちろん環境問題の一定の解決にはつながります。しかし、環境問題の解決=GDPの増加=社会全体の生産性の向上、は帰結しません。

電気自動車に乗れば、目的地にこれまでより早く行き着くでしょうか?太陽電池はこれまでの電力費を大幅に下げるでしょうか?

このことを考えれば、生産性の向上に繋がる訳ではないことは明らかですね。

これらに比べれば、例えば蒸気機関車の発明とか、電話の発明は極めて大きな生産性の向上を社会にもたらしました。

ITバブルの崩壊、住宅バブルの崩壊を経て、一体、今の世界は何が次の生産性の向上の決め手になるのか。これが見えないうちは、今の世界経済の前代未聞の苦境からの早期脱出は叶いません。

それに人口増の傾向はこれからも続きます。世界の人口のキャパシティは100億人程度と言われております。2050年には今の67億人が92億人にまで達します。もちろん、今のままの産業構造では環境問題から来る破局が先になりますが、それを克服したとしての話ですね。

しかし、世界のGDPを増やす意味では人口増は不可欠ですので、これはこれで良いのですが、問題は、その人口増がアフリカで更に貧民を増やすようなことでは全く意味がありません。これから最も人口が増えるアフリカの人々の1人あたりGDPを増やすような政策が最も効くと思われます。

それには、やはり食糧問題を劇的に解決することが1つの決め手となると、筆者は判断しております。安全なバイオテクノロジーの進歩や水資源の確保が必要です。しかし、これには時間が相当にかかります。

後は、先進国中心に今一度IT技術を劇的に進化させることですね。

このあたりの論点の核となる考え方は、また折に触れて思いついたら書いてみたいと思います。

-------6日朝のコメント-------

93円30銭まで円安が進んでおります。ユーロ・ドルが先日から下落しております。ミラノ市への融資を巡って大手銀行が訴訟を起こされる可能性が高いとのことです。市場の様子が少し変ですね。原油は何時の間にやら48ドルまできております。35ドルあたりが底だったのか?

自動車販売は各社とも前年比30%超の減少で、これは予想通り。特にクライスラーがひどいようです。53%の減少です。通年でも3割減。これはどこかに吸収されるか破綻する以外にはありませんね。日本勢ではトヨタが-36.7%で最悪。といっても最良は日産の-30.7%ですから大同小異です。ホンダはその真ん中。

NYダウの動きも変です。今日は82ドルほどの微弱な下げですが、OSCはここにきて+2%の67%とコンバージェンス。なおも上げる気配ですが、去年に60%台でのコンバージェンスが1例だけあり、その時は翌日反落。概ね、上げるとしても数10ドル程度でその後に大きく反落しているようです。

オバマ氏は、週末の雇用統計は情勢をありのままに示す厳しい内容になる可能性があると語っております。もうブッシュは統計を操作する必要性もありませんから、そのままストレートに結果が出るのでしょうね。

この週末めがけて先取りした下落調整があり、雇用統計後は材料で尽くしで再度買い戻されるという、ここ2ヶ月と同じ流れになりかけております。
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