南信州のりもの倶楽部♪

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タイガーエンジンのさらなる高みを目指す その1

2009年02月26日 16時39分25秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ。熱しにくく冷めにくいとよく言われる「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
人間の生き方としては間違ってないと思うのだがどうなんだろうね。

今日のお題は前のブログにチラッと書いたタイガーエンジンのお話。
半月近く経ってからやっとの登場ですね。
今回は横型エンジンの師匠である山ちゃんのエンジンのお話なんですが、
前に横型エンジン用のハイコンプピストンと、
タケガワのスーパーヘッド+R用のS20カムを安く入手したらしく、
バイクはウチで預かって組み込み作業をする事になったんですが、
計画がある事によって狂ってしまったので、
今日は国産のエンジンとタイガーエンジンの比較でもしてみようと思ったんですわ。
「ある事」とはまた紹介するので楽しみにしてて下さい。
別に楽しみにしてないですか?そうですか。









まずはヘッドの比較。
右がタイガーエンジンで左がRクランクエンジンに組み込み予定のメーカー不明ヘッド。
メーカー不明ヘッドのバルブ径は23ミリと20ミリなので、
S,Lクランクのヘッドとそこら辺は似てます。
カムは12Vのベアリングタイプが使用できますけど。

まず大きな違いは燃焼室の容量でしょうか。
タイガーエンジンはバルブの径が27ミリと23ミリだけあって、
燃焼室も当然広いですし、スキッシュエリアも狭く作られてます。

バルブ径ですがタイガーエンジンは旧スーパーヘッドと同じくらいなので、
当然ビッグバルブだし高回転向きと言って良いと思います。
でもこれは排気量からすればだいたいこんなもんでしょうか。
あとはヘッド重量も重いしフィンも大きいです。
125ccのヘッドなんで当然といえば当然ですかね。
カムは小加工で12Vエンジンのカムが使えますが、
これは以前にも書いたのでここではカット。









お次はシリンダーですが、
右がタイガーエンジンで左は確かクリッピングポイントのアルミシリンダー。
元は75ccでしたが現在はボアアップして52ミリピストンが入るようになってます。
つまり88ccって事ですかね。

大きな違いは冷却用フィンの形状で、
国産のほとんどは縦のフィンに対し、
タイガーエンジンやよくヤフオクで安く売られてるLIFANなどのはなぜか横フィンです。
冷却風が横から吹く訳でもないのに不思議ですねぇ。

タイガーエンジンのボア×ストロークは54ミリのスクエア。
つまり124ccほどになるんですが、
クランクも当然ロングストローククランクで、
国産エンジンではカムチェーンのスプロケから伸びてるはずのオイルポンプ駆動用のロッド、
カムチェーンガイドスプロケットとスピンドルって言うみたいなんですけど、
当然クランクと干渉してしまうため、
タイガーエンジンはクランクのプライマリーギアから直接駆動してるみたいです。
これはナイス110と同じ方法でしょうか。
それに輸入125ccエンジンの2次側クラッチ仕様はだいたいこうなんじゃないですかね。
詳しく調べた事無いので知りませんけど。

簡単に説明してきましたが、
このヘッドとシリンダーを国産のクランクケースに組めますか?的な質問が来そうなんだけど、
どう考えてもタイガーエンジンを一式買った方が安いのであまり現実的ではないかと。
それにクランクケースから出てるスタッドボルトもタイガーエンジンは太いし、
そもそも国産のクランクケースに54ミリのシリンダーは、
クランクケースをボーリングしないと入りません。
国産にこだわらないもであればエンジン換装しても良いと思いますよ。
それはそれで苦労も色々あるし、
このエンジンもトラブルが全く無いって事も無いんですけど。

そんな訳でまずはヘッドとシリンダーの比較をしてみましたが、
次回はピストンの事でも書いてみようかと思ってます。
なのでまた見て下さいな。



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