南信州のりもの倶楽部♪

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メーカー不明125cc1次側クラッチ5速エンジンの観察 その3

2009年07月22日 17時32分10秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ。午前中に仕事をサボって日食観測していた「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
南信州では雲が多かったけど時より太陽を見る事ができまして、
板ガラスに可視光線透過率と紫外線透過率ほぼ0パーセントのフィルムを何枚も貼った、
自作日食観測サングラスで太陽を見ていたんですが、
写真に収めるにはまだ明るすぎたらしく、
何枚か撮ったうちの1枚しかまともに写ってませんでした…

しかし太陽の上から欠け始めて最後は下の方が欠けて三日月状態まで見る事ができました。
次見れる時は26年後らしいけど、その時はすっかりジジイになって、
視力が悪くなってるかもしれませんな。
今も夜の運転時はメガネないと怖いですが。


さて、数回に渡って書いてきたコピーエンジンのお話、
今回は一応最終回ですかね。
コピーのくせに独自規格すぎたエンジンですが、
このエンジンにも国産に流用出来そうな物が数点ありまして。

まずは下の写真。









クラッチです。
このエンジンは1次側クラッチ仕様なのですが、
普通に考えて容量不足な気がしますな。
しかしこの中にはクラッチディスクが2枚入っていて、
少しながら強化になっているみたいです。

使用しているディスクは国産の1枚ディスクが2枚入ってるだけなんだけど、
このクラッチはスプリングの長さを短くして容量を稼いで2枚入れてる構造。
そうは言っても2次側みたく減速されて回転してる訳では無いので、
クランクが8000回転すればクラッチも8000回転して、
さらに125ccのトルクもあるのでやはり容量不足なのではないかと…
ちなみにCD90などの2次側クラッチはクランク回転の半分~1/3くらいで回転してるらしく、
ディスク枚数も多いので耐久性も高いのだそうな。

しかしこのクラッチとプライマリーギア、
モンキーなどの1次側クラッチにポン付け可能なので(Rクランクで実証済み)
そのまま交換すれば強化クラッチになるし、
プライマリーギアの減速比も大パワーエンジン向けなので、
スプロケで無理しなくてもクラッチ交換だけで最高速が伸びる仕様になります。
無駄な買い物にならなくて良かった。









こちらはオイルポンプを横から見た写真。
クランクケースに装着されているのがタイガーエンジンのポンプで、
取りは外されているのが今回買ったパーツに付いて来たポンプです。
一目瞭然でポンプの容量の違いが分かりますねぇ。

このエンジンのポンプはカムチェーンから動力を取るタイプでなく、
クランクから直接駆動するタイプで、
形はナイス110などと同じだと思うんだけど容量が若干少ないのが残念。
タイガーなどと同じであれば補修部品として使えたんだけどなぁ…









このエンジンのミッションですが、見ての通りの5速ミッション。
そしてモンキー純正などのケースにも組み込めると思います。
若干ケース加工が必要かもしれないですがね。

ただ、事前情報では4速と5速の減速比はあまり変わらないらしく、
そのまま装着しては面白くなさそうなので、
可能であれば何かのギアを混ぜるなどして減速比を変更した方が良いでしょうね。

それと僕らの使ってるタイガーエンジンにミッションを流用したかったんだけど、
メインシャフトの長さが微妙に違い、
社外のシャフトを混ぜて使うにしても値段が高いので断念…
まぁそんなもんですかね。









これはこのエンジンの54ミリストローククランクシャフト。
見た通りRクランクと同じ形で、もしモンキーのケースに組む場合は
オイルポンプのスピンドルを部分的に細くすれば装着できるみたいです。
もしくは旋盤でクランクウェブを強引に削るとか(笑
これができれば国産クランクケースにこのクランクを組んで54ミリストロークに変更できます。

ただスモールエンドが14ミリなので、
国産エンジン用のピストンを流用して組むにしても、
ピストンピンの問題は避けて通れなさそうですな。

そんな訳でそのうちこのクランクとミッションを使って、
新しいエンジンを作ってみようかと模索中。
ただ足りない部品が多すぎるので全部揃ったらになりますが。
いつになることやら…



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コメント (2)
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