南信州のりもの倶楽部♪

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TIGER125のクラッチカバー側の分解

2009年09月24日 17時14分25秒 | TIGER125編
やぁ。すっかり秋らしくなってきましたな。「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
今の季節はアチコチでキンモクセイの臭いがするので、
どこに居ても芳香剤の臭いがきついトイレにいるみたいですね。
僕はあの臭いはキライではないけど、強すぎると頭痛くなるので早く散ってほしいいでけど。

さて、今月はシルバーウィークがあってしばらく更新できませんでしたが、
ほとんどの方は連休を満喫されて今日を迎えたのではないかと思います。
まぁ僕は連休中ずっと稲刈りしてて終ってしまいましたが…
なので僕の前で「連休中は○○に行って来た♪」とか言わないでね。
「渋滞にハマって辛かった」以外の話はイラッとするから。


そんな事より今日の本題はお盆前にガレージ入りしたTIGER125。
ここに来た時からキックがスカスカでエンジンはかかるけど走らないという、
どこが壊れてるんだかサッパリ分からないエンジンでしたが、
最近になってやっとクラッチ側カバーを外してみましてね。
僕らの見解では「ラフキックでキックギアやクラッチバスケットのギアが飛んだかな?」くらいでしたが、
実際はもっと大事になってて、上がその写真でございます。

この時点で何がおかしいか分かった人は、
このエンジンを何回も分解した事のある方だけでしょうねぇ。

ちなみにクランクシャフトの先端についてるのがオイルフィルターローターで、
その付け根には遠心クラッチとワンウェイクラッチが装着されてました。
つまりクランクが回転して遠心力が働かないと、
1次側クラッチが伝達されず力が二次側クラッチにパワーが行かない構造。
なんだかカブ110のクラッチ構造と同じですな。
って言うかマルパクリ。









このエンジンはクランクシャフト側から分解しないとクラッチバスケットが外れない構造ですが、
冒頭の写真はなぜかクラッチが写ってませんねぇ。

原因はカバーを空けた瞬間に分かりましたが、
クラッチバスケットがなぜか斜めに傾いてて、
持ち上げただけで外れてしまいまして。
何がいけなかったかって言うと上の写真。
なんとミッションのメインシャフトが途中でねじ切れてる…

原因はまず間違いなくラフキックでしょうねぇ。
よく、クランクケースにヒビが…とかギアが飛んだとかは聞きましたが、
ミッションのシャフトが折れたのは初めてです。









これはクラッチ本体の後ろ側。
ラフにキックを繰り返していたせいでここが曲がりはじめ、
結局は折れてしまったんでしょうねぇ。

しかしメインシャフトなんてそこそこ強度がある場所なのに。
やはりコピーエンジンだからってのもあるかもしれないですね。
国産ではまず聞いた事無いトラブルですし。

このエンジンのこれからですが、
写真のとおりメインシャフトは千の風になってしまったので交換。
クランクを割ったついでに部品全部をブラスト処理してから、
ちょこちょことチューニングして組む事になりそうです。

部品はWIN120の補修部品やCD90純正がそのまま使えるので問題なさそうですが、
値段が同じくらいだったら国産を買った方が良さそうすな。
そして完成は凄く先になると思いますが。

そんな訳でTIGER125はしばらくお休み。
軍資金が調達できたら修理を再開するので、
それではまた見て下さいな。



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コメント (11)
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