南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

形あるものいつかは壊れる

2009年08月23日 18時54分26秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ。休日なのに夏の高校野球見ていただけで終ってしまった
「のりもの倶楽部」南信州版でございますよ。
あの負けたチームの球児が流す悔し涙がたまらなく好きだ。
毎年ほとんどの試合を見てるけど、ホント飽きないねぇ、高校野球。

さて、前回軽く前フリを入れておいたタイガーエンジンですが、
やはりどんなパワーが出るか試してみたいのが心情ってもんでして。
自分のゴリラにエンジン換装してキャブはPE24を装着し、
河原でキャブセッティングしていた訳ですよ。

セッティングは前に作ったLIFANの125ccエンジンより少し濃い目で出たので、
ブリッピングをして吹けを確認していた時の出来事、
エンジンが急にストップいたしまして、
キックしても圧縮が完全に無くなってしまいました。

「あんれ~?」などと思ってはみても嫌な予感はするので、
直ぐ帰ってエンジンをまた降ろして開けてみたところ、
まずヘッドを取ってビックリ。
ピストンが少し横向いて止まってまして。
そしてシリンダーを外してまたビックリ。









ハイスピード製のハイコンプピストンがスカットピストンみたくなってました♪
スカート部分は綺麗にバラバラになり、
クランクケースにギッシリ詰まってるでしょうな。
もうこの時点でまたクランクケース開けるフラグが立った事になります。









エンジンが壊れた原因はコイツ。自分らで作った自作ピストンピンです。
これが真ん中からくの字に曲がってピストンが割れてしまったみたいですねぇ。

このピストンピンは作った段階では結構重くて、
旋盤で真ん中に穴を空けたんだけどそれでもまだ重く、
「これなら耐久性はバッチリでしょ」なんて思っていたんですが、
なんて事は無い、1時間ほどでグニャリですよ。
なんてあっけない…

このエンジンには僕らではなかなかのお金を使い、
製作期間も半年を費やし、丹精込めて加工もしてやっと組み上げたエンジンだったのに、
それがたった1時間ほどでオシャカになってしまうなんて。
何か虚しいと言うより情けないです。
心が折れそうになります。
誰かに優しい言葉かけられたら涙出そうになります… ウソですが。

このエンジンのこれからですが、
クランクケースを分解して丁寧に掃除をしたら、
また新たな方法でのピストン流用を考えなくてはいけないですねぇ。
↑全然懲りてない

今上がってる案としては、
13ミリのピストンピンを使うのであれば、
同じ方法でピストンピンを製作するにしても、
重さと強度を考えるとチタンくらいは使わないとダメだろうし、
てっとり早いのはカラーを作ってスモールエンドに圧入する方法だけど、
それだと厚さはたった0.5ミリのカラーを作らなきゃなのでこれも心配。

一番早いのが14ミリのピストンピンを使ってるエイプのピストンを使えば良いんだけど、
54ミリのハイコンプとなるとお値段がお高めで…
その前にシリンダーですが…









このザマです。
少し分かりにくいけど結構削れてしまってまして。
「そんなの新品のシリンダー買えば良いじゃん」と思ったアナタ。
それができれば何の苦労も無いんですよ…

そもそも輸入エンジンって奴は部品を買うのがもの凄く大変でして。
メーカーもこのエンジンの場合はタイにあるし、
個人輸入なんてハードル高すぎてやりたくもない。
それにタイのバイク扱ってるバイク屋さんに相談しても、
部品は輸入になるので高そうだし、その前に答えてくれるかどうか…

なのでこのシリンダーを使う場合、
ボアを1ミリ広げて55ミリにしてピストン探すか、
もしくは56ミリまで広げればスカットピストンが使えるようになるけど、
問題はやっぱりピストンピンが…
部品取りのエンジンが1機あるけど、それも直して乗りたいしなぁ。
どうしたものやら。

そんな訳でこのエンジンは少しお休み。
まずはガレージで眠ってるエンジンやら部品を売り払って、
資金調達から始めないといけません。
でも次回はクランクケースを割る所から書いていきましょうかね。
また見て下さいな。



にほんブログ村 バイクブログ バイク カスタム・整備へにほんブログ村 ← 毎日多くの応援ありがとうございます♪






コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする