中日新聞に校閲記者の「ほぉ〜ワード アメリカはなぜ米国」というタイトルの記事が掲載されていました。
新聞によく登場する国のひとつがアメリカです。
関係する記事を読んでいると、アメリカのことを「米国」と書いています。
どうして米なのでしょうか?
フランスの仏やイタリアの伊のように、最初の発音を当てはめるならアメリカはアです。
でも、米はアと読めません。
実は江戸時代にはアメリカを漢字で「亜墨利加」などと書き、略して「亜国(あこく)」としていたそうです。
しかし、幕末ごろから「メリケン」という別の言葉が現れます。
もとは中国から入ってきた書物に使われていて、漢字では「米利堅」などと書きます。
幕府で通訳などとして働いたジョン万次郎という人物は、メリケンとよく言っていたそうです。
考えてみれば英語の「アメリカ」はメを強く発音するので「メリケン」の方が本場の発音に近くなります。
英語が上手な彼にとってなじみやすかったのかもしれません。
アメリカに開国を迫られた時代背景と相まって、中国からの書物や万次郎の活躍が「メリケン」や「米利堅」を世間に広めます。
明治維新後には略した「米国」が政府硬式の文書や新聞にも現れ、さらに人々への定着に拍車をかけました。
そして今では違和感なく米国=アメリカという使い方が受け入れられています。
以上です。
この本文中に1カ所、使い方が不適切な漢字があります。
間違い探しにもチャレンジ!
と、書かれていました。😀
73歳になりましたが、今まで米国がアメリカを指すということに何ら疑問に思ったことはありませんでした。😅
「メリケン」が漢字では「米利堅」と書かれ、略して「米国」と表現されるようになったとは。
この記事を読んで、初めて知りました。
Neil Sedaka "Happy Birthday Sweet Sixteen"