一昨日の中日新聞に下記のことが書かれていました。
中日春秋
2022年3月8日
半世紀ほど前の映画「ひまわり」は、第二次大戦で引き裂かれたイタリア人夫婦を描いた名作として知られる。
ソ連の戦線に送られ、戦後も行方不明のままの夫。妻が捜しに行くと、夫は現地の女性と家庭を築いていた
▼捜索の途中、妻が広大なひまわり畑を訪れ、案内役にこう教わる場面がある。「ごらんなさい。ひまわりや、どの木の下にも麦畑にもイタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています」
▼ロケ地はソ連時代のウクライナ南部ヘルソン州とされる。実際に先の大戦中、ウクライナでは多くの血が流れた
▼今はロシアが侵攻するヘルソン州のまちで、路上に立つロシア兵に地元の女性が「何しに来た」と食ってかかる動画が拡散した。
女性はこんなことも言った。「ひまわりの種を持っていけ。あんたが死んだらそこに花が育つから」
▼英メディアも紹介し、喝采した人は多いようだ。
ひまわりはウクライナの国の花で、種が原料の油は特産。
本来は陽光を想起させる大輪が、戦争の残酷さを象徴しているのは悲しくもある
▼映画の夫婦は結局、それぞれの道を歩む。最後の別れの前、夫は戦地で死にかけ、女性に助けられたことなどを語る。
妻は納得した表情など見せないが、沈黙の後に夫の顔を見つめて言う。
「私も老けたでしょ。あなたも額のしわ」。引き裂かれ、心痛に耐えている人は今、どれほどいるのだろう。
以上です。
私もこの映画「ひまわり」を観ました。
ラストは涙で曇って、スクリーンがよく見えませんでした。
戦争は家族を滅茶苦茶にします。
何があっても戦争はダメです。
人間の叡智が試されていると思います。
I Girasoli (ひまわり/Sunflower)-Henry Mancini