中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「盛者必衰は真理か?」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセーを書かれていました。
凡百の「億万長者」など鼻の先でフンと一蹴するほどの超大金持ちが、この世に存在する。
アマゾンの社長だった男性の元妻マッケンジー・スコット氏がその一人。
彼女の資産は六百億ドル(約六兆六千億円!)だという。
途方もない数字だ。
日本の国家予算の6%にあたる数字が個人資産となる。
当然、使い切れない。
そこで彼女は慈善家として、さまざまな団体への寄付を、その仕事とする。
二〇二〇年の寄付額は八十億ドル(八千八百億円)以上だったそうだが、彼女の資産は目減りすることなく増え続けているという。
「寄付くらいは当たり前だ!」という気分にもなろうではないか。
前にも書いたが、大金持ちになると人は己の欲望の実現にまい進する。
豪邸、美食、美女、身を飾るぜいたく品、あげくは金に飽かしての宇宙旅行など。
顔つきまで品格を失い、"貧格”と化してしまう。
これと比べたら、超大金持ちのスコット氏は”福分け”するだけ善良な人物に思える。が、それにしてもこの貧富の差は尋常ではない。
平家物語の「おごれる者久しからず」のことわりは、庶民の悲痛な願望に過ぎないのか。
以上です。
>そこで彼女は慈善家として、さまざまな団体への寄付を、その仕事とする。
外国の超大金持ちは、そのような方が多いですね。
確かマイクロソフトのビル・ゲイツ夫妻は、慈善家として有名ですね。
>平家物語の「おごれる者久しからず」のことわりは、庶民の悲痛な願望に過ぎないのか。
私はどんな超大金持ちも、いつかは没落してしまうと思うのですが。
西郷輝彦 野口五郎 スペシャルステージ 2011