中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「推しのお勧め」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセイを書かれていました。
自分が好きなモノやコトを人に勧めたがるのは、人間のクセの一つだろう。
それが、趣味嗜好レベルのお勧めとか押しつけは大抵の場合、話題として楽しめる。
例えば映画好きなら、自分のお勧めの映画を「あれを見なけりゃ損する」と強力に主張してもいい。
食べ物にしても、「あんなにうまいものは初めて食べた」とか「あの店のギョーザをぜひ食べてほしい」と勧めるのは許される。
この程度の話題はワシらの日常によくあることだ。
「へえ」と相づちを打ったり、「俺は違うけど」と反論すれば話は弾む。
ところが、困ってしまうのは、こちらの価値観や信条に触れる部分で強烈かつ熱狂的に「お勧め」されること。
主に宗教とか政治に関して「これこそが正しい」と他人から押しつけられることだ。
おじさんは宗教的な意味での「癒し」とか「救い」などに興味はない。
というより嫌悪さえ感じている。
救われなくとも癒されなくても一向に構わないのだ。
そんなことに関わるほど暇ではない。
政治に関しても100人いれば百通りの思いがある。
議論するのはいいが、「お勧め」はお断りする。
以上です。
私の欠点は、自分の好きな本を好きな人に読んで欲しいと思う事です。
私は高校の時に友人から小林秀雄さんの「無私の精神」という評論が素晴らしいという話を聞きました。
きっと彼の学校の教科書に載っていたんでしょうね。
私は早速本屋で小林秀雄さんの「無私の精神」他いろんな評論が載っている本を買いました。
いろんな評論が載っていましたが、友人が褒めた「無私の精神」が、一番感動しました。
それ以来、小林秀雄さんの評論集を買うようになりました。
好きな女の子に、小林秀雄さんの「無私の精神」を読んでと、彼女に渡しました。
きっと彼女に、私の好きな本を分かってほしかったようです。
読まれたかどうか分かりませんが、1週間後に返してくれました。
おそらく読んでいないと思いました。
返してくれると同時に、今度は彼女からこの本を読んでと言われ2冊の本を手渡されました。
2冊とも童話でした、2冊とも読んで感想文を書きました。
彼女から感想文を書いてなんて言われていないのに書きました。
今から振り返ると、彼女の事を好きだったんだな思います。
結局は彼女に振られましたが・・・・・。
長男孫が小学校の高学年の時、自分が子ども時代読んで感動した本を買い与えました。
「ああ無情」とかオ・ヘンリーの「最後のひと葉」とか オスカー・ワイルドの「幸福の王子 」などを渡しました。
どうも読まなかったようです。机の下にほかってあったと嫁さんが言ってました。😅
孫もいい迷惑だったようです。
空よ トワ・エ・モア