昨夜のサッカーW杯、日本対オーストラリア戦。結局ラジオをつけっぱなしにしたまま寝てしまい、気がつけば夜中の3時。ラジオと照明を消してまた寝たものである。
そして朝起きてテレビをひねると、もうどのチャンネルも(国営教育放送を除けば)日本が負けたことをあたかもこの世の終わりであるかのように次々と報道していた。終盤に来ての逆転負けだから、なおのことショックが大きかったのかな。
それにしても、通常なら世間一般の出来事を報道するはずのニュースの時間でもこの試合のことを繰り返し報道したり(1時間の間に同じ映像が何回流れたことか。工夫のなさを嘆く)、恐らく世間でどんな凶悪犯罪や企業の不祥事があったとしても全く報道されなかったであろう勢いである。
こういうのを見ると、普段サッカーに興味のない人間からすると、かえって痛快にすら思えるのである。ざまあ見やがれっての?あんだけ前評判で持ち上げておいて、所詮実力はこんなもの。豪州との実力の差は選手自身が一番よくわかっていたのだろうが、それを口にすることを許さない日本のマスコミ。
これって、太平洋戦争の時なんかと似てやしないか?
片や、サッカーの盛り上がりに比してマイナースポーツの象徴となった日本のプロ野球。その惨憺たる興行の象徴として唯一ニュースで取り上げられたのがこの光景。横浜スタジアムの横浜対オリックス戦である。
前日の日曜日の試合が雨天中止になったために予備日として組み入れられたこの試合。低空飛行を続けるチーム同士の試合ということもあり、観客が5000人を割ったとか。
でも、5000人近く入ったのは確かでしょ?実人数で発表するようになったわけだから・・・。これって、往年のパ・リーグの閑古鳥が鳴いている風景を見慣れている人間から見れば「横浜で5000人は少ないけど、野球の観衆ってこんなもんじゃないの?」という気もする。それこそ1軍の試合でも実人数1000人とか、外野スタンドの観客の数が数えられるとか、そんな試合がザラにあったし。
正直、こういうガラガラのスタンドのムード、嫌いではない。
しかし、あえてこの日に球場に足を運んだ皆さんは素晴らしいなあ・・・まあ、サッカーの試合が22時開始だったから、横浜近辺の人はナイター観戦後さっさと帰宅するか、応援スポットに移動して観戦したことだろうけどね。
さて、サッカーの日本代表の決勝トーナメント進出の可能性は4%という数字が出ているようだが、明日以降のマスコミも連日、いろんなゲンかつぎの中から少しでもこの数字を上げようと躍起になるのだろう。一時の日本テレビが巨人の優勝の可能性を最後まで追いかけていたように。
誰か一人くらい、冷静に彼我の戦力を分析して、「今の実力では決勝トーナメントはおろか、予選でも1勝もできませんよ」とズバッといえる評論家はいないのかな。サッカーの評論家こそ、一時の巨人の「御用評論家」以上の偏りだろうな・・・・。