まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

本土寺の紅葉と総武流山電鉄

2007年11月24日 | まち歩き

朝晩は冷え込むものの快晴が続く関東地方。そろそろ東京近郊でも紅葉が見ごろを迎える頃になってきた。

Pb245135ということで、常磐線は北小金にある長谷山本土寺へ。日蓮宗の寺で「あじさい寺」として有名であるが、紅葉のスポットとしても近郊では知られた存在である。私も昨年、一昨年と訪れており、今年もまた出かけてみた。天気は青空で申し分ない。

Pb245162午後から訪れたのだが、木によって赤く色づいているもの、まだ青いものが混在しており、全体としてはちょっと早かったかなという感じ。それでも青空との組み合わせが鮮やかである。多くのカメラマンが思い思いに撮影をしていた。

Pb245184 Pb245149

Pb245137遠く京都の古刹には及ばないかもしれないが、こちらもなかなか風情があるもんですぞ。

Pb245197本土寺参詣のあとは、家から近いのに初乗車の総武流山電鉄。元西武鉄道の車両が「菜の花」「青空」「明星」など、それぞれに名前と塗装を施されて運行している。馬橋から流山までのミニトリップ。現在は流山地区の日常の足だが、かつては江戸川の水運に代わる物資輸送手段としても活躍していたもの。

Pb245203終点の流山着。ここは新撰組ゆかりの地でもある。官軍との戦争に敗れ、この地で再起を図ろうとした近藤勇であるが、官軍の追撃を受け、これ以上人々を戦災に巻き込みたくないということで、土方歳三らと別れ、単身官軍に自首をしたという。流山駅のすぐ近くに、近藤らが身を寄せていた長岡屋という造り酒屋の蔵が残されている。大河ドラマで新撰組をやっていた時は、ここも観光スポットとして賑わったのだろうが、今は静かな佇まいを残している。

Pb245204新撰組に関する資料は流山市博物館に展示されている。この博物館、図書館と併設されており入館無料。江戸川・利根川の水運を中心に発展してきた流山の様子がわかりやすく紹介されている。また流山は白みりん発祥の地とか。キッコーマンで「マンジョウ本みりん」という商品があるが、この「マンジョウ」とは、江戸時代に流山で創業した「万上みりん」のことである。近くにはキッコーマン醤油の原点である野田市があり、醤油とみりんという、和食には欠かせない調味料のブランドがこのエリアに揃っているのも面白い。

Pb245210今日はこのくらいにして、流山駅に戻る。出札口ではいろんな入場券のセットが売られており、その中で硬券入場券に「誠」の印が押され、近藤勇らの千社札のついたセットを買い求める。入場券の日付が「16年3月14日」とあり、おそらく大河ドラマが放映されたのに合わせて登場したものが、今でも発売されているということだろう。

同じ千葉県を走る銚子電鉄や小湊鉄道に比べれば知名度は高くないが、もっとじっくり歩けばいろいろなものが見えてきそうな鉄道である。また乗りに行くことにしよう。

コメント