まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

BCリーグから育成ドラフトでNPBへ

2007年11月20日 | プロ野球(独立リーグほか)

19日に行われたNPBの大学・社会人ドラフト。東洋大学の大場投手の交渉権がソフトバンクに決まったとか、それなりの話題はあったのだろうが、高校生ドラフトの中田翔選手ほどの話題性というのはなかったように思う。

ドラフト上位の選手の競合具合は注目すべきなのだが、そのほかにも、ドラフトの下位指名、あるいは「育成ドラフト」で各球団がどのような選手を獲得するのかも別の面白さがある。

ここで注目すべきは、四国アイランドリーグ、そして(北信越)BCリーグの選手たちの行方である。四国アイランドリーグは独立リーグとして一定のレベルが認められたのか、育成ドラフトで6名の指名。オリックス・バファローズも愛媛マンダリンパイレーツの梶本投手を指名。

そして、今年初年度のリーグ戦を終えた(北信越)BCリーグからは、石川ミリオンスターズの内村選手が楽天からの指名を受けた。72試合フル出場し、守備の要として活躍、盗塁王も獲得し、ミリオンスターズの初代王者に貢献した選手である。こういう選手って、結構野村監督が好きなタイプではないかな。守備と脚があるだけに、比較的早く1軍のバイプレーヤーとして昇格するかもしれない。

数字だけ見れば、ミリオンスターズのエース・蛇澤投手や、首位打者と本塁打王の2冠を獲得した富山サンダーバーズ・野原選手などがNPBに行ってもいいのではという感じがするのだが・・・。そのあたりは、私のようなシロウトとプロのスカウトの目のつけどころの違いというものだろう。

ともあれ、初年度のBCリーグからNPB行きの選手が出たことは、リーグの目的の一つが実現したということで、喜ばしいことではないだろうか。四国アイランドリーグ出身の選手も含めてだが、あとは1軍公式戦での活躍が待たれるところである。

さて、そのBCリーグであるが、来年から群馬ダイヤモンドペガサス、福井ミラクルエレファンツの2球団を加え(四国も福岡・長崎の2球団を加えるのだが)、6球団制となる。そしてその試合運営方式が面白い。

・6球団を北陸地区(富山、石川、福井)、上信越地区(新潟、信濃、群馬)の2地区制とする。

・前・後期制とし、それぞれの期間に同じ地区の相手とはホーム&ビジター9試合ずつの18試合、他地区の相手とはホーム&ビジター6試合ずつの18試合、合計36試合を行い、年間72試合とする。

・各地区の前期優勝チームと後期優勝チームで、地区優勝決定戦を行う。ただし、前・後期とも同じチームが優勝した場合は、年間勝率がその次によいチームと優勝決定戦を行う。

・各地区の優勝チーム同士が、BCリーグの王者決定戦を行い、BCリーグチャンピオンを決める。

・BCリーグチャンピオンが、四国アイランドリーグのチャンピオンと、独立リーグの王者決定戦を行う。

・・・とまあ、地区制、前後期制、プレーオフ制、王者決定シリーズなど、これまでNPBでも行われてきたありとあらゆる制度を導入したものである。後はこれで興行として観客がついてくるかどうかだけだろう。

新規参入もあり、2年目で注目されるBCリーグ、群馬であれば東京からでも比較的近くなので、また機会を見つけて観戦したいものである。

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