まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

越後・謙信SAKEまつり

2008年10月27日 | 旅行記C・関東甲信越

富山サンダーバーズの快勝を観戦したその日は、富山地鉄経由で魚津入りし、そのまま宿泊。駅前に今年開業したマンテンホテルに宿泊したが、部屋の設備、眺望、大浴場、朝食など、なかなか良いホテルだった。富山市内のホテルが結構満室(チャンピオンシップで香川から客が来たからというわけではないだろうが)だったために退避する形で魚津に泊まったのだが、却ってよい形になった。

Pa264001Pa264002翌日はもう東京に向けて戻ることとし、魚津から直江津行きの普通列車に乗車。車両は419系という、元寝台電車の改造型。見た目は改造車らしく不恰好だが、寝台を座席と兼用するつくりのため座席が実にゆったりしており、旅行者としては好きな車両である。青春18のない日曜の朝とあってガラガラで、ボックスを独り占めして日本海の車窓をゆっくりと見やる。

Pa264008この列車は途中の糸魚川で30分ほど停車するのだが、この日に限って後続の貨物列車にトラブルがあってダイヤを調整するとかで、ホームにずっと停車するのではなく一時車庫に引き上げるとのアナウンス。貨物列車が多く走る「日本海縦貫線」とあってはやむを得ない措置か。もっともホームで待っている間に、今や希少価値となった大糸線のキハ52の撮影などもできたし、一時降ろされた乗客も大勢いるわけではなく同じように座れたからどうということはなく・・・・。

Pa264020直江津着。この後は北越急行の普通列車で越後湯沢まで出るのだが、時間が空いている。その間に一度改札を出て、窓口横のパンフレットなど眺めていたのだが、その中にあるチラシを発見。「越後・謙信SAKEまつり」というものである。越後といえば酒どころであるし、ちょうど秋の祭り・イベントのシーズン、また来年のNHK大河ドラマの「天地人」が、越後ゆかりの直江兼続が主人公ということでのイベントである。場所は信越線の高田駅前で乗車券の経路からは外れるが、どうせどこかで途中下車の時間を作ろうということもあり、ちょいと寄り道して、高田までの乗車券を別に買って高田まで出る。

Pa264025桜の名所としても名高い高田城をイメージした駅舎を出て、雁木づくりの商店街を少し歩くとそこは「SAKEまつり」の会場。商店街を歩行者天国にして、多くのテントが並び、酒をはじめ地元の名物料理やら食材やらが並んでいる。専用テントで1000円を出し、試飲用のミニサイズのおちょこと、口直し用のミネラルウォーターのペットボトルを渡される。このおちょこがあれば、出店している19の地酒と、ワイン・焼酎のテントで試飲し放題というものである。

Pa264026この後は、多くのテントの間に挟まっている日本酒のブースで気の向くままにおちょこを差し出しての試飲である。もっとも、一つの酒蔵で扱っている品物が一つというわけでもなく、本醸造の隣には純米酒があって、さらには純米吟醸やら、それも冷ややら燗、冷酒というものがあり、それらをどんどんと勧められるままに注がれるものだから、一軒で少しずつの試飲といえども飲み屋で何合もあおっているのと状況が変わらなくなった。しかも午前中と来ているものだから回るのが早い。どのくらい試飲しただろうか・・・。

Pa264024酒のアテとして、高田名物という「するてん」(するめいかの脚のてんぷらですな・・・いわゆるゲソ天とは違った歯ごたえ)やら、カニ汁などを買い求め、ベンチに腰掛けながらのテントめぐり。ところには早くも大河ドラマを意識してか、上杉謙信やら直江兼続にちなんだグッズ販売も見かける。大河ドラマと地方の観光PRが結びつくようになってどのくらい経つだろうか。「義」とか「愛」をペイントしたTシャツも面白そうだが、戦国武将として上杉謙信のファンというほどでもないので、これは見物して済ませることとする。

Pa264028 いい加減アルコールが回ってきたし、そろそろ直江津に戻る列車の時間が近いために歩行者天国を後にする。最後にビール党として「名立の地ビール」に出会い、これをグッとやってから駅に戻るが、もう昼間から使い物にならない状態(朝からそうだって?)。直江津~犀潟と乗り継いで、普通列車といえども高速でぶっ飛ばす北越急行の「ゆめぞら号」車両に身を委ねる・・・・。

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