東日本大震災は死者の数が宮城県内だけで1万人を超える見通しだとか(恐らく、南三陸町だか、津波で町の大半が埋もれて消息がわからなくなっている人たちが絶望視されているとして)。まさに未曾有の大災害ということになる。
一方で福島原発の被災により電力供給が追いつかなくなっているとか。
そういうこともあってか、昨日ツィッターでは「今夜にも電力供給が底をつくため、中部電力、関西電力から電気を供給することになったので、夕方の時間帯に炊飯器、電子レンジの使用を控えて節電を行おう」という呼びかけがあった。私のTLに載ってきたため、「そういうことならば」ということでRT(引用)したことである。
でもよく考えたら、そういうことが必要であれば政府なり、あるいは関西電力から関西の消費者向けに何らかの呼びかけがあるよな、とも思ったり、周波数が違うところでそういう送電が可能なのかなとも思っていた。
そして昨夜遅く、私の友人からあるメールが送られてきた。「関西電力に務めている友人からの呼びかけです」という言葉に始まり、上記の内容が記載されていた。「できれば友人・知人にもこのメールを転送してください」と結ばれていたが・・・。そんなメールが2通ほど送られてきた。
別に転送はいいかな、としばらくそのままにしておくとそれぞれの友人から再度連絡が入り「関西電力のホームページでも確認したけどそんなことはやっていなくて、それどころか『チェーンメールにご注意ください』とあったわ」ということでお詫びが入った。まあ、私もツィッターで引用書き込みしていることだし、気持ちはわかる。そういえば引越の連絡をしていなかったのでついでにその話ができただけプラスである。
さて今朝に両親と食事をしていると「そういえば昨日・・・」ということで、親の携帯にも同じようなメールが入ってきていたという。
13日夕方になり、政府として電力供給不足に言及し、産業界、一般家庭への節電を呼びかけるとともに、エリアによって「計画停電」の措置を取る方向であることが発表された。また、関西電力によれば東日本への送電は可能であるがそれほど大量に送られるわけではないので、関西の消費者が極端な節電をするところまでは必要ないとのことである。
でもまあ、こういうのは気持ちとか善意、気配りというのはあるだろう。こういう大変な時期なのだから自分たちでできること、自分の分を少し我慢して被災地に融通すること、それは何ができるかを意識するのは悪くないことだろう。節電のチェーンメールは結局デマだったが、それに乗る人が多かったのを見ると、そういう気持ちの人がたくさんいるということだろう。
それにしても、メールやツィッターでの情報発信というのも、16年前の阪神大震災当時にはなかった通信手段であり、時代の流れを感じる。津波の映像も被災者が携帯電話の動画機能で撮影したものが多い。あの時は携帯電話自体まださほど普及していなかったのでは。
ネットを利用した通信が災害情報伝達に役立つ一方で、こうしたチェーンメールやネットでの流言飛語という混乱も引き起こす。何が正しい情報かをきちんと判断する力を養わなければならないということか・・・・。