六甲山上の一日もそろそろ終盤。六甲高山植物園にやってくる。少しずつ雲も広がってきており、ちょっとヒンヤリとしてくる。
こちらもさまざまに珍しい植物を見る。まあ季節のこともあって花も何もない一角もあるが、「高山」の条件に限りなく近づく環境条件を提供してくれるとは、六甲山の自然も侮れないものである。
入口でスタンプラリーのシートを渡される。「こういうのを見ると全部制覇してみたくなるんですよね」というMさん。今回のイベントの「六甲ミーツアート芸術散歩」となると全体で30以上のオブジェがあり、その作品のそばにもスタンプがある。ただそれがシャチハタの名前印・・・ということもあって、それはやめようということになったのだが。
こういうスタンプラリーがあると、それを目がけて歩くということで園内の主な見どころを順序良く回ることになる。スタンプを押したり押されたり、そろそろ暗くなる中を見て回る。
そんな中、出会ったのがポスターにもなったこの作品。ポスターで目にすることが多いだけに、「これがそうか」ということでカメラを構える人が多い。ただどうだろう、うーん、これだけを見ると何が何やらという気がする。なぜ、開催に合わせた図録というものがないのか。せめて作品の背景とか、「何を感じとってほしいか」ということでも解説してほしい。
寝転がっている木の人形と木があるのだが、「あれって、人形の向こうに木が生えている?」というようにも見えるが、「どう見ても、人形から木が生えているように見えるね」とも思う。サイドに回ってみると、これは人形の股間から木が生えているように造っているもの。うーん・・・これはどのように解釈をすればよいのか。笑うしかないなといったところ。
園内をグルグル回ってスタンプ集めは完了。これを園内売店に出せば抽選でプレゼントが当たるというものだが、この時間ではタイムオーバー。まあ、スタンプ集めという楽しみの中で作品や草花を眺めることができたことをよしとしよう。
結構長時間回った六甲山上、そろそろ日も暮れてくる時間とはなるが、何と雨も降ってきた。せっかくの夜景も楽しみだったが、雨も降ってくるし、寒くなってくるしということで下山。六甲からの夜景は次の機会に取っておくことにしよう・・・。
現代アートはなかなかわかりにくいところがあり、それをちゃんと理解しないとおバカさんのように思われるのが嫌なところがあるが、こういう自然と溶け込み、あるいは自然を利用したアートというのは、遊び心も感じられてなかなか面白かった。期間はまだ1ヶ月以上あるので、そろそろ紅葉も本格化する山々と合わせて、六甲アートをまた楽しむことができればと思う・・・・。