

その宿に入るところで、道路に白い線がある。この日の午前中に、妻籠宿を会場としたマラソン大会が行われていたそうだ。白線はそのコースを示すもので、マラソン自体は終わったのかそれを消しにかかる作業が行われている。今回は馬籠から歩いて来たが、これが妻籠から歩くプランならマラソンランナーが結構目について仕方ないのではと思う。











妻籠まで歩いて来たことで「名古屋発サイコロの旅」はコンプリート。ここからは南木曽駅までバスで移動することにする。ならばバスの時間を確認しようと、リュックの中から小型時刻表(JTBの時刻表をそのまま縮小した「小さな時刻表」。他の小型時刻表がJRの列車時刻しか掲載していないのに対して、観光地のバスなどの時刻も大型版そのままに掲載されていて、旅先では重宝する)を探すが、底まであさっても出てこない。う~ん、これは名古屋駅のコインロッカーに入れたキャリーバッグに入れてしまったか。携帯電話でバスの時間をチェックするが、少し間が空いている。また一方で、南木曽駅からバスに接続するより一本早い列車もある。ここはどうするか・・・妻籠宿から南木曽駅までは3キロあまり。














(余談)
帰宅途中に寄った書店で、早速島崎藤村の『夜明け前』の第一部を購入。このブログを書いている時点で第一部の上巻を読了したところだが、何と言うか、淡々とした記述である。司馬遼太郎が書くような歴史小説ではない(近いものを挙げるとすれば、同じ歴史物でも細かな取材にもとづき、どちらかと言えば市井の人たちの立場から見た歴史ということで、吉村昭がそれに近いかなと)。これが日本近代文学史上で名高い作品と言われるのに納得するのにはもう少し時間がかかりそうだが・・・・。