今年の夏休みの旅。初日である17日は、これまで長々と書いてきた第2回の四国八十八所めぐりで、3つの札所を回った。そして夕方のバスで大阪に戻り、翌18日はまた朝から旅立つという慌ただしいものであった。前日、徳島からの帰りの高速バスを1時間半早い便に直前で変更したのだが、それも少しでも睡眠時間を取ろうというもの。
夏の旅の行き先は、最初は北海道新幹線だの東北震災復興だの、関東へのバファローズ遠征観戦など出ていたのだが、結局決めたのは「静岡県」である。新幹線などで通ることはよくあっても、なかなか「この県をメインに」というのはなかった。そう決めてプランニングして宿泊地もいろいろな候補が出てきたが、そこに四国八十八所めぐりも入って来たので、結果2泊3日でのお出かけとなった。それでも出かけられること自体うれしいことである。静岡といえば西から遠江、駿河、伊豆と3つの国に分かれるよな・・・というのが今回のキーワードということで。
初日となる18日、JRではなく近鉄で出発する。それも向かうのは鳥羽である。鳥羽から伊良湖岬への伊勢湾フェリーに乗り、渥美半島を豊橋まで進み、そこで東海道線に乗るというルートである。青春18きっぷを持っているのだが、初日は封印する。この伊勢湾ルートというのも何回か通っているが、時間はかかるが変化に富んでいて「旅に出ている」という感じがするところである。
元々は近鉄の難波まで一度出て、6時05分発の特急に乗るつもりで特急券を買っていたのだが、前日が四国八十八所の日帰り巡礼である。少しでも余裕を持ちたいなと、特急には難波からではなく大和八木から乗ることにする。自宅のある藤井寺からだと、橿原神宮前回りでも30分遅く出発しても間に合う。いずれにしても結果は同じなのだし、自分一人のことなのでどちらから乗ろうが構わないことなのだが、朝の30分を気にするというのは弱気なのかなと思う。
藤井寺~古市~橿原神宮前と乗り継ぎ、大和八木から賢島行きの特急に乗り込む。目指すのはビスタカーの2階席である。近鉄特急といえばさまざまな種類の車両があり、観光面では賢島行きの「しまかぜ」があり、この9月には南大阪・吉野線に「青の交響曲」もデビューする。後日の話だが試乗会のニュースをテレビで見たが、同線らしからぬ落ち着いた雰囲気で、これは人気を集めるのではないかと思う。近鉄特急が独自路線で個性派車両を出しているが、そのいずれもローカル線の安っぽい観光車両の代名詞とも言える、いわゆる「水○岡デザイン」を採用していないのが好感度が高い。ここは日本一の民鉄のプライドなのかと思う。
・・・ビスタカーも、当時としては画期的な2階建て車両で、それが今でも活躍しているのが根強さを感じる。朝の大和~伊賀と山々を抜け、伊勢路に入る。伊勢市、宇治山田で伊勢参拝の客を降ろし、8時すぎに鳥羽に到着。お盆の時季なら多客期ダイヤでフェリーも増便されているが、18日は通常ダイヤである。次の出航は9時30分。早く着きすぎたのは承知で、それまでフェリー乗り場でゆっくりすればいいかなというくらいの気持ちだった。
フェリー乗り場までは1キロほどあるので、キャリーバッグを引きながらだが海沿いに歩くことにする。海沿いではあるが空気がムワッとしており、朝から蒸し暑い。まず鳥羽駅前から海べりに出る。
すると、沖合に大型客船が停泊しているのが見える。鳥羽にいつもいる感じではない。他の観光客もカメラを向けたり、あるいは大型客船をバックに写真を撮っている。飛鳥とかの大型クルーズ船なのだろうか。
鳥羽港に到着。クルマ、徒歩客を含めてそれほど多くの客がいるわけでなく、余裕で乗船できる。鳥羽から伊良湖岬までの徒歩客の運賃は1500円だが、これに豊橋駅までの路線バス運賃とがセットになって2080円というセット券がある。通しで800円ほど割安というもの。
出航まで時間があるので待合室で待機。ちょうどリオ五輪中で、待合室のテレビでは卓球の男子団体の決勝戦、日本対中国戦が流れていた。日本はエース水谷選手が登場し、これまで国際試合で勝ったことがなかった中国の選手に逆転勝ちで1ゲームを取った。この記事を書いている26日はもう五輪も終わった後だが、旅に出ていた時、あるいはその前後というのは日本国中が五輪、五輪、メダルで沸いていたのを思い出す。
時間となり乗船。1時間ほどの乗船なら甲板で過ごすところだが、暑さもあり冷房の効いた屋内に行くことも考えて、荷物は客室内の座席に置く。別に荷物で席を取っていても苦情が来ないくらいの乗船率である。
出航すると、進行左手に先ほどの大型客船の姿が大きく見える。日本を代表するクルーズ船の「飛鳥Ⅱ」である。フェリーに向かって手を振るクルーズ船の客も小さいながら見ることができる。後で調べたところでは、ちょうどこの時横浜からのクルーズの最中で、8月15日に横浜を出航、16日は大阪に行き、17日は再び紀伊半島を一周して熊野灘の大花火大会を船から見物。そして今日18日は鳥羽港に来て夜まで停泊し、19日に横浜に戻るというプランである。最も安い船室でも23万円ほどするそうだから、豪華客船の旅というのは何かと次元が違う。鳥羽沖に停泊し、市内へははしけで向かうという。
雲が出ていたり、晴れ間ものぞいたりと不安定な天気であるが、これから伊勢湾を横断して伊良湖岬に向かう・・・。
夏の旅の行き先は、最初は北海道新幹線だの東北震災復興だの、関東へのバファローズ遠征観戦など出ていたのだが、結局決めたのは「静岡県」である。新幹線などで通ることはよくあっても、なかなか「この県をメインに」というのはなかった。そう決めてプランニングして宿泊地もいろいろな候補が出てきたが、そこに四国八十八所めぐりも入って来たので、結果2泊3日でのお出かけとなった。それでも出かけられること自体うれしいことである。静岡といえば西から遠江、駿河、伊豆と3つの国に分かれるよな・・・というのが今回のキーワードということで。
初日となる18日、JRではなく近鉄で出発する。それも向かうのは鳥羽である。鳥羽から伊良湖岬への伊勢湾フェリーに乗り、渥美半島を豊橋まで進み、そこで東海道線に乗るというルートである。青春18きっぷを持っているのだが、初日は封印する。この伊勢湾ルートというのも何回か通っているが、時間はかかるが変化に富んでいて「旅に出ている」という感じがするところである。
元々は近鉄の難波まで一度出て、6時05分発の特急に乗るつもりで特急券を買っていたのだが、前日が四国八十八所の日帰り巡礼である。少しでも余裕を持ちたいなと、特急には難波からではなく大和八木から乗ることにする。自宅のある藤井寺からだと、橿原神宮前回りでも30分遅く出発しても間に合う。いずれにしても結果は同じなのだし、自分一人のことなのでどちらから乗ろうが構わないことなのだが、朝の30分を気にするというのは弱気なのかなと思う。
藤井寺~古市~橿原神宮前と乗り継ぎ、大和八木から賢島行きの特急に乗り込む。目指すのはビスタカーの2階席である。近鉄特急といえばさまざまな種類の車両があり、観光面では賢島行きの「しまかぜ」があり、この9月には南大阪・吉野線に「青の交響曲」もデビューする。後日の話だが試乗会のニュースをテレビで見たが、同線らしからぬ落ち着いた雰囲気で、これは人気を集めるのではないかと思う。近鉄特急が独自路線で個性派車両を出しているが、そのいずれもローカル線の安っぽい観光車両の代名詞とも言える、いわゆる「水○岡デザイン」を採用していないのが好感度が高い。ここは日本一の民鉄のプライドなのかと思う。
・・・ビスタカーも、当時としては画期的な2階建て車両で、それが今でも活躍しているのが根強さを感じる。朝の大和~伊賀と山々を抜け、伊勢路に入る。伊勢市、宇治山田で伊勢参拝の客を降ろし、8時すぎに鳥羽に到着。お盆の時季なら多客期ダイヤでフェリーも増便されているが、18日は通常ダイヤである。次の出航は9時30分。早く着きすぎたのは承知で、それまでフェリー乗り場でゆっくりすればいいかなというくらいの気持ちだった。
フェリー乗り場までは1キロほどあるので、キャリーバッグを引きながらだが海沿いに歩くことにする。海沿いではあるが空気がムワッとしており、朝から蒸し暑い。まず鳥羽駅前から海べりに出る。
すると、沖合に大型客船が停泊しているのが見える。鳥羽にいつもいる感じではない。他の観光客もカメラを向けたり、あるいは大型客船をバックに写真を撮っている。飛鳥とかの大型クルーズ船なのだろうか。
鳥羽港に到着。クルマ、徒歩客を含めてそれほど多くの客がいるわけでなく、余裕で乗船できる。鳥羽から伊良湖岬までの徒歩客の運賃は1500円だが、これに豊橋駅までの路線バス運賃とがセットになって2080円というセット券がある。通しで800円ほど割安というもの。
出航まで時間があるので待合室で待機。ちょうどリオ五輪中で、待合室のテレビでは卓球の男子団体の決勝戦、日本対中国戦が流れていた。日本はエース水谷選手が登場し、これまで国際試合で勝ったことがなかった中国の選手に逆転勝ちで1ゲームを取った。この記事を書いている26日はもう五輪も終わった後だが、旅に出ていた時、あるいはその前後というのは日本国中が五輪、五輪、メダルで沸いていたのを思い出す。
時間となり乗船。1時間ほどの乗船なら甲板で過ごすところだが、暑さもあり冷房の効いた屋内に行くことも考えて、荷物は客室内の座席に置く。別に荷物で席を取っていても苦情が来ないくらいの乗船率である。
出航すると、進行左手に先ほどの大型客船の姿が大きく見える。日本を代表するクルーズ船の「飛鳥Ⅱ」である。フェリーに向かって手を振るクルーズ船の客も小さいながら見ることができる。後で調べたところでは、ちょうどこの時横浜からのクルーズの最中で、8月15日に横浜を出航、16日は大阪に行き、17日は再び紀伊半島を一周して熊野灘の大花火大会を船から見物。そして今日18日は鳥羽港に来て夜まで停泊し、19日に横浜に戻るというプランである。最も安い船室でも23万円ほどするそうだから、豪華客船の旅というのは何かと次元が違う。鳥羽沖に停泊し、市内へははしけで向かうという。
雲が出ていたり、晴れ間ものぞいたりと不安定な天気であるが、これから伊勢湾を横断して伊良湖岬に向かう・・・。