開幕戦が延長戦の末、ペゲーロの本塁打で敗れ、第2戦は2ケタ失点を喫する「ひどい試合」。そして迎えた第3戦である。私も本拠地開幕シリーズということで観戦に訪れた。バファローズの先発は西、対するイーグルスは4年目で未勝利の古川が先発。これはバファローズが有利で、何とか今季初勝利で勢いを取り戻してほしいと期待する。
開幕記念プレゼントということで、入場者全員にこの「野球まみれ 一勝懸命」のスローガンをデザインしたフラッグが配られた。「野球まみれ」ねえ・・・。それでも試合前、試合中とスタンド全体で白いフラッグが波打つ光景はなかなかのものである。
この日は、翌日3日京セラドームで開催される女子プロ野球のスペシャルデーである。昨年のコラボ試合開催以来、バファローズは女子プロ野球のPRにも力を入れている。この日も選手たちが入場口でのチラシ配布や、特設ブースでのチケット販売を行っていた。試合前には花束の贈呈が行われたし、始球式には今年兵庫に新加入した長身の古谷投手が投球を披露した。さすがに翌日の兵庫ディオーネ対京都フローラ戦は仕事のため観戦できないが、女子プロ野球も独特の面白さがあるので、また機会を見つけてどこかの球場に行ってみたいものである。
さて試合開始。初回、2番ペゲーロにフェンス直撃の二塁打を許す。続くウィーラー、アマダーは打ち取ったが、いきなり外国人が3人、それも長距離打者が並ぶというのも結構なプレッシャーだろう。投手陣に不安がある、レギュラーの野手にも故障があるということからの苦肉のオーダーだが、それが梨田監督の「楽天流いてまえ打線」のような形でここまで来ている。
一方のバファローズ打線は2回に古川を捕らえる。先頭のロメロがもう少しでスタンドインという大きな当たりの二塁打を放ち、打撃好調の小谷野は送りバント。T-岡田が四球の後で、三塁守備についている伊藤がレフト前にタイムリーを放ち1点を先制する。なおも一死一、三塁となり、続く若月がスクイズ。小技も絡めて2対0とした。これで球場全体もいいムードになってきた。
そして4回。先頭のT-岡田が打った瞬間に分かる一発をライト上段に放つ。これで3対0となり、白のフラッグがより一層大きく揺れる。さらに伊藤四球、若月送りバントでイーグルス先発の古川はここで降板。さらに替わった濱矢から駿太がライトの頭上を越す二塁打。4回終了で4対0となり、さすがに今日は2試合分のお返しだと思った。
西もランナーを許すものの要所を締める投球を見せる。6回は外国人3人を三者凡退で寄せつけず、7回も1安打を許すが危なげない。4点差もあることから、これは今季両リーグ通じての完封一番乗りかと思った。
しかし8回、先頭の嶋が安打で出塁すると、次の茂木は4点差なので当然強攻。レフトへの打球は意外に伸びてそのままスタンドイン。4対2と、一気に接戦模様になって来た。バファローズはここで西をあきらめ、二番手にルーキーの黒木を投入。ここまで好投の西には大きな拍手が送られた。しかし、続くペゲーロがこの日3本目となるライト前安打で出塁し、その後二死二塁となったところで銀次がタイムリー。4対3と、これで試合がわからなくなってきた。ドームの中では何だか嫌な雰囲気が漂ってきた。
4回までに4点を挙げたバファローズの打線もその後は追加点が奪えず、7回には一死満塁のチャンスを作るが伊藤が最悪の併殺、8回も一死一塁で安達が併殺とチャンスをつぶす。そして4対3となって9回は平野が登板。これはチームの必勝パターンなのだからそうだろう。イーグルスファンからすれば、一人出塁すればペゲーロに回るのが頼みの綱である。すると先頭の岡島がセンター前にヒットを放ち出塁。続く嶋は手堅く送りバントで一死二塁。前の打席で一発を放った茂木を迎えるが、ここは空振り三振。続いてペゲーロだが、平野なら何とか抑えてくれるだろう。バファローズファンも勝利まであと一人ということで黄色いジェット風船を膨らませ、フラッグを振って平野に声援を送る。ペゲーロを迎えた時にマウンドにコーチ、選手が集まったのは、最悪歩かせてもいいという指示だろうか。次のウィーラーはここまで打率0割。
カウント3-1となった次のボール。ペゲーロがフルスイングしてグシャッという音がした。私も一瞬打球の行方がわからなかったのだが、バックスクリーン下に飛び込む逆転2ラン。右手を天に突き上げてホームインするペゲーロ。ベンチも大騒ぎである。一方でこれで気持ちが切れてしまったのがバファローズファン。黄色のジェット風船はそのままヤケ気味に放たれるし、スタンドのあちらこちらから罵声が飛ぶ。席を立つ人も出てきた。
終盤の逆転劇は「いてまえ打線」を彷彿とさせる・・・と呑気なことを言っている場合ではなく9回裏だが、こちらはイーグルスの抑えの松井が登板。平野だって打たれることがあるのだからチャンスが全くないわけではないのだが、あっさりと三者凡退。5対4とイーグルスが逆転勝ち。一方のバファローズは最悪の3連敗。前の記事で「3連敗したらズルズル行くのでは」と心配していたが、その3連敗、しかも9回にひっくり返されるという後味の悪い試合になった。前日の大量失点だけならまだサバサバできたのかもしれないが、第3戦は敗け方が良くない。
試合後、三塁側ベンチ前でヒーローインタビューを受けるのはペゲーロ。一方一塁側、ライトスタンドにはBsGirlsのメンバーがライト線に整列して観戦御礼のお辞儀をしたのだが、スタンドからは「おねーちゃんらは謝らんでもええんや!!」「福良出てこいや!!」などの怒声が飛んでいた(注:私がそう叫んだわけではないので悪しからず)。また、通路のゴミ置き場には大量のゴミが置かれるのだが、コップや食事ガラに加えて、せっかく配布されたフラッグも多数捨てられていた。中には折られたものもあった。気持ちはわかるが、こうしたのはちょっと残念だなと思う。「明日試合ありますので観に来てくださーい!」と帰り客にも元気に呼びかけている女子プロ野球の選手たちの姿も、何だかかえって気の毒に見えてきた。
さて3連敗。まあ、3戦目の継投、選手起用については福良監督を一方的に責めるのはどうかと思う。ただやはり打線が・・・。この日の朝の「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでも、コメンテーターの張本さんもゲストの川上憲伸さんも「どうしたんでしょうねえ」と首をかしげていたが、本当にどうしたものかと思う。何か変なものにまみれてしまっているのでは・・・・?
開幕記念プレゼントということで、入場者全員にこの「野球まみれ 一勝懸命」のスローガンをデザインしたフラッグが配られた。「野球まみれ」ねえ・・・。それでも試合前、試合中とスタンド全体で白いフラッグが波打つ光景はなかなかのものである。
この日は、翌日3日京セラドームで開催される女子プロ野球のスペシャルデーである。昨年のコラボ試合開催以来、バファローズは女子プロ野球のPRにも力を入れている。この日も選手たちが入場口でのチラシ配布や、特設ブースでのチケット販売を行っていた。試合前には花束の贈呈が行われたし、始球式には今年兵庫に新加入した長身の古谷投手が投球を披露した。さすがに翌日の兵庫ディオーネ対京都フローラ戦は仕事のため観戦できないが、女子プロ野球も独特の面白さがあるので、また機会を見つけてどこかの球場に行ってみたいものである。
さて試合開始。初回、2番ペゲーロにフェンス直撃の二塁打を許す。続くウィーラー、アマダーは打ち取ったが、いきなり外国人が3人、それも長距離打者が並ぶというのも結構なプレッシャーだろう。投手陣に不安がある、レギュラーの野手にも故障があるということからの苦肉のオーダーだが、それが梨田監督の「楽天流いてまえ打線」のような形でここまで来ている。
一方のバファローズ打線は2回に古川を捕らえる。先頭のロメロがもう少しでスタンドインという大きな当たりの二塁打を放ち、打撃好調の小谷野は送りバント。T-岡田が四球の後で、三塁守備についている伊藤がレフト前にタイムリーを放ち1点を先制する。なおも一死一、三塁となり、続く若月がスクイズ。小技も絡めて2対0とした。これで球場全体もいいムードになってきた。
そして4回。先頭のT-岡田が打った瞬間に分かる一発をライト上段に放つ。これで3対0となり、白のフラッグがより一層大きく揺れる。さらに伊藤四球、若月送りバントでイーグルス先発の古川はここで降板。さらに替わった濱矢から駿太がライトの頭上を越す二塁打。4回終了で4対0となり、さすがに今日は2試合分のお返しだと思った。
西もランナーを許すものの要所を締める投球を見せる。6回は外国人3人を三者凡退で寄せつけず、7回も1安打を許すが危なげない。4点差もあることから、これは今季両リーグ通じての完封一番乗りかと思った。
しかし8回、先頭の嶋が安打で出塁すると、次の茂木は4点差なので当然強攻。レフトへの打球は意外に伸びてそのままスタンドイン。4対2と、一気に接戦模様になって来た。バファローズはここで西をあきらめ、二番手にルーキーの黒木を投入。ここまで好投の西には大きな拍手が送られた。しかし、続くペゲーロがこの日3本目となるライト前安打で出塁し、その後二死二塁となったところで銀次がタイムリー。4対3と、これで試合がわからなくなってきた。ドームの中では何だか嫌な雰囲気が漂ってきた。
4回までに4点を挙げたバファローズの打線もその後は追加点が奪えず、7回には一死満塁のチャンスを作るが伊藤が最悪の併殺、8回も一死一塁で安達が併殺とチャンスをつぶす。そして4対3となって9回は平野が登板。これはチームの必勝パターンなのだからそうだろう。イーグルスファンからすれば、一人出塁すればペゲーロに回るのが頼みの綱である。すると先頭の岡島がセンター前にヒットを放ち出塁。続く嶋は手堅く送りバントで一死二塁。前の打席で一発を放った茂木を迎えるが、ここは空振り三振。続いてペゲーロだが、平野なら何とか抑えてくれるだろう。バファローズファンも勝利まであと一人ということで黄色いジェット風船を膨らませ、フラッグを振って平野に声援を送る。ペゲーロを迎えた時にマウンドにコーチ、選手が集まったのは、最悪歩かせてもいいという指示だろうか。次のウィーラーはここまで打率0割。
カウント3-1となった次のボール。ペゲーロがフルスイングしてグシャッという音がした。私も一瞬打球の行方がわからなかったのだが、バックスクリーン下に飛び込む逆転2ラン。右手を天に突き上げてホームインするペゲーロ。ベンチも大騒ぎである。一方でこれで気持ちが切れてしまったのがバファローズファン。黄色のジェット風船はそのままヤケ気味に放たれるし、スタンドのあちらこちらから罵声が飛ぶ。席を立つ人も出てきた。
終盤の逆転劇は「いてまえ打線」を彷彿とさせる・・・と呑気なことを言っている場合ではなく9回裏だが、こちらはイーグルスの抑えの松井が登板。平野だって打たれることがあるのだからチャンスが全くないわけではないのだが、あっさりと三者凡退。5対4とイーグルスが逆転勝ち。一方のバファローズは最悪の3連敗。前の記事で「3連敗したらズルズル行くのでは」と心配していたが、その3連敗、しかも9回にひっくり返されるという後味の悪い試合になった。前日の大量失点だけならまだサバサバできたのかもしれないが、第3戦は敗け方が良くない。
試合後、三塁側ベンチ前でヒーローインタビューを受けるのはペゲーロ。一方一塁側、ライトスタンドにはBsGirlsのメンバーがライト線に整列して観戦御礼のお辞儀をしたのだが、スタンドからは「おねーちゃんらは謝らんでもええんや!!」「福良出てこいや!!」などの怒声が飛んでいた(注:私がそう叫んだわけではないので悪しからず)。また、通路のゴミ置き場には大量のゴミが置かれるのだが、コップや食事ガラに加えて、せっかく配布されたフラッグも多数捨てられていた。中には折られたものもあった。気持ちはわかるが、こうしたのはちょっと残念だなと思う。「明日試合ありますので観に来てくださーい!」と帰り客にも元気に呼びかけている女子プロ野球の選手たちの姿も、何だかかえって気の毒に見えてきた。
さて3連敗。まあ、3戦目の継投、選手起用については福良監督を一方的に責めるのはどうかと思う。ただやはり打線が・・・。この日の朝の「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでも、コメンテーターの張本さんもゲストの川上憲伸さんも「どうしたんでしょうねえ」と首をかしげていたが、本当にどうしたものかと思う。何か変なものにまみれてしまっているのでは・・・・?