まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

近鉄特急日帰り乗り継ぎ・6(ひのとり・プレミアムシート)

2020年03月22日 | 鉄道企画もの

2日ぶりの名古屋駅。「ひのとり」のプレミアムシートにいよいよ乗車である。乗るのは17時発の「ひのとり67列車」。進行方向最後部の1号車を予約している。

16時50分頃、大阪側からゆっくりと入線する。2日前ほどではないが多くの人がカメラやスマホを向ける。この列車も、レギュラーシートには空席が見られたもののプレミアムシートは2両とも満席である。

階段を上がり、赤いじゅうたんが敷かれた車内に入る。1両に1×2列シートが7列、合計21席。これが先頭と最後尾にあるから、1列車あたり42名定員である。レギュラーシート1両が2×2列シートが13列、合計52席だからやはりプレミアム感はある。

今回座るのはその1人がけシート。シートそのものもゆったりだが、前の座席との間隔が1.3メートルと広い。北海道新幹線や北陸新幹線で導入されている「グランクラス」もこういう感じの車両だという(乗ったことはないが)。あちらは乗るだけで追加料金が何千円もかかるが、そこは近鉄、特急券にプラス900円という料金設定だ。

テーブルはひじかけの中から出すのだが、これはちょっとコンパクト。私の腹が出ているだけなのだろうが、これについては前の座席の背もたれについているタイプ(「ひのとり」のレギュラーシートはそこから手元に引き寄せることができる)ほうが好みなので、残念なのはこの一つくらいである。

座席のリクライニングもボタン一つで行う。バックシェルを採用しており、リクライニングとフットレストが同時に動く。前後の客を気にすることもない。

今回は最後部の車両だったが、運転台後ろの窓も大きく取られているので、前面展望を楽しむことができる。これは座席指定で真っ先に埋まる席だろう。

車内の見物はレギュラーシート乗車時に行ったので、この日は座席にどっかりと腰を据えて楽しむ。時刻は17時、飲み鉄解禁でいいだろう。

2日前にも買ったのだが、その時は画像を撮っていなかったので紹介。名古屋ということで味噌串カツ、そしてつい買ってしまう豊橋のヤマサちくわ(わさび漬けつき)。この時間、まだ外には明るさが残っているので車窓を楽しみながらいただく。四日市で手に入れたキンミヤ焼酎は家に帰ってからのお楽しみ。

一通り食べて飲むと、シートのゆったり感が体を包み、いつしかウトウトする。津を過ぎて大阪線に入った後は、目が覚めると外も暗くなり、大和八木に到着する頃だった。

ともかくプレミアムシートの乗り心地を最後に楽しむことができて満足し、この日は難波まで乗らず鶴橋で下車。2回にわたる近鉄特急乗り継ぎの旅もこれでおしまいである。これだけ特急にこだわって乗ったのも久しぶりで、楽しかった。

さて「ひのとり」だが、この後順次増車を行い、2021年3月には現在大阪難波、名古屋毎時0分発の特急は全て「ひのとり」に置き換わるという。現在の「アーバンライナー」は大阪難波、名古屋毎時30分発の停車駅が多いタイプの特急や、その他線区で引き続き使用されるそうで、そのように車両が順送りされて、現在残る旧塗装車は廃車となる。近鉄特急の姿も2020年代に新たな陣容に変わる形になる。これからも引き続き近鉄の旅や沿線観光を楽しみたいところである・・・。

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