「富士山の世界文化遺産登録」と「長嶋茂雄の国民栄誉賞受賞」。これまで多くの日本人の心のよりどころとなっていたものが「顕彰」されたということになる。いずれも「ようやく」「もっと早くに顕彰してもよかったのでは」という声が挙がるところだろう。
ただ一方で、その「濫発」を揶揄する向きもあるのが世界遺産と国民栄誉賞である。「果たして本当に、それに値するの?」と尋ねてみたくなる面もあるということで・・・。
まあ、国民栄誉賞というのは「それまでの功績を表彰する」という要素が強いが、世界遺産の場合は「これからもそれを維持してもらわないと」という激励や喝の要素が強いように思う。これからより多くの「登山客」が押し寄せることだろうが、環境破壊をせぬようマナーを守ってほしいものである。
かつて清原和博が、巨人を富士山に例えたことがあったとか。そのココロは「遠くから見ると日本一で素晴らしく見えるが、中に入るとゴミだらけ」というようなものだったが(もっとも、清原自身こそ神聖な巨人軍に多くのゴミを撒き散らしたやないか、と評する巨人ファンも多いそうで)、巨人はどっち向いていてもいいが富士山はそういう例えに引き出されないよう、これからの取り組みに期待したい。
関西から富士山を見るのは新幹線に乗って富士川の橋梁を渡る時かな。次週に乗る機会があるのだが、その姿が見えれば「富士信仰」らしく手を合わせてもいいかな。もっとも、また梅雨空が戻ってくるという話があるが・・・・。