ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

チャイハネライブ後記

2005-10-11 03:30:18 | 音楽
今日は横浜中華街「チャイハネ」で、ダンサーのキキちゃんと、サリー、タブラクワイエサで、ライブを行いました。

長い一日ではありましたが、次回につながる貴重なライブになりました。

今日のライブでは、「じっくり」とウードを弾く機会に恵まれ、キキちゃんと、サリーが踊る場面が多くあり、「アラブ音楽とダンス」という雰囲気で、いい感じでした。

二人とは「今後もこのショーを継続して行こう!」と意気投合しました。

さて、8日のZilliちゃん主催のライブ、そして、今日のライブを通して感じたことは、「タブラ・クワイエサ」の未来について。

タブラクワイエサのメンバーは、個々人、それぞれテクニック的にも非常に優れています。

特にダラブッカのテクニックに関しては、他の追随を許さない、有無を言わせないものがあります。

が、エジプシャン・スーフィー音楽で必要な「テクニック、パワー、スピード」以外で勝負しなければならない部分は、まだまだ経験不足だと感じています。と言うか、じっくり「作る時間」が、今はないですね。

ここに、タブラクワイエサの飛躍的な未来への発展に関する「大事なヒント」が隠されているような気がしてなりません。

ちなみに、今日の「タブラクワイエサのショー」は問題なく素晴らしいものでしたけどね。

ところで、私は個人的には、時々「ウードとダラブッカのどちらが専門なの?」という質問を受けたりしますが、最近の私の答えは「両方です。」と、言うようにしています。

「両方を両立できる訳がない!」と言う意見もありましょうが、それは確かに、「ウードとダラブッカを同時に弾いて下さい」と言われる時だけに不可能なだけであって、それ以外の場合は、別に問題はありません。

逆に、どちらも知っているからこそ、強い部分があることの方が多い気がします。

いずれにしろ、自分の信じる道を突き進む以外に方法はないのですから、前へ前へ自分を推し進めて行く気持ちを新たにしたのでした。