ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

15日のワークショップ&ライブ後記

2005-10-16 01:32:43 | 音楽
今日は、ダラブッカ教室の生徒さん達の要望を踏まえて、代々木公園で「青空ダラブッカ・ワークショップ」を行いました。

昼間は「暑い」ぐらいの、強い日差しだったので、公園の池の周りにある日陰に入り、3時間ぐらい叩いたでしょうか?

結構、皆さん叩けるようになりましたね。

しかし、私はというと「朝飯抜き」で、しかも「寝不足」でしたから、いささか「ボロ」ばかり見せていたような気がしてました。

申し訳なかったです。

さて、ワークショップも後半戦に差し掛かったとき、世界を股に駆けるダラブッカ・プレーヤーの「モハメッド・ドムナティ」がやって来ました。

彼とは、私が渋谷のハチ公で「ジャンベ」を叩いていた時からの知り合いで、知り合ってから、かれこれ6年以上になるでしょうか?

その頃、彼は長年住んでいた「オランダ」に別れを告げ、日本に住もうとしていた矢先でした。

彼に「ダラブッカを叩いて見せてくれ」というと、喜んで叩いてくれました。

久しぶりに見た彼のプレーでしたが、やっぱり凄いですね。彼自身も言っていますが、彼のプレーには結構独特な奏法が入っています。特に、出音がきれいですね。

また、ソロの内容も「大体」決まった形で構築されているので、「完成されてるなぁ!」と思いました。

エジプト渡航前では、彼のプレーは「理解不能な超絶プレー」でしたが、今の私には「なるほど、こうやって叩いているのか・・」という「素晴らしいお手本」に見えました。

理解力というのは、自分の能力に比例するんですね、やっぱり。色々とヒントをいただきました。

さて、どのミュージシャンにも当てはまる気がするのですが、技術もある程度のレベルに達すると、「何が得意」で「何が不得意」という次元に達してきて、その上での「超絶技巧」が出てくるように思うのです。

つまり「キャラクターの違い」という感じでしょうか?

タブラクワイエサのそれぞれのメンバーを見ても然りですね。

ワークショップ後、スリランカ・フェスに行きたいのは山々だったのですが、そのままライブ会場である、渋谷の「Gallery Conceal」に行きました。

今回は紳士君とのデュオでした。生音で演奏しましたが、会場が窓もない密閉した空間だったので、ウードが響くこと、響くこと。

「馬鹿でかい」紳士君のダラブッカの音量にも負けずに、良く鳴ってくれました。

イベントの内容はというと、Kinaさんの30号ぐらいの絵をバックにしての、紳士君と私のデュオ、Zilliちゃんの生徒さん、Zilliちゃんのソロという内容でした。

Zilliちゃん、フラメンコも習っているそうで、自由にジプシー風に踊った場面では、「手のムーブメント」が非常に綺麗でした。

彼女はますます安定感が出てきたように思います。

ちなみに、ライブには、サリー、玄ちゃん、スィアが来てくれました。どうも、ありがとうね!