ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

「アスマラ」ライブ後記

2005-10-25 03:58:23 | 音楽
今日は、先週の大分と同じく、ベリーダンサーのイシスさんの伴奏をつとめました。

ドラゴンこと、今井龍一のウードとは3回目、バイオリンの及川景子ちゃんとは2回目のステージ。

イシスさんとはすでに何度もステージに立っていますが、今日は「プロのヘアーメイクさん」にメイクをして貰ったというぐらいメイクに気合が入っていて、いつも以上に「綺麗」でした。と言うか可愛かったです。

実は私も気合が入っていました。アラブ・トルコ音楽の伴奏って、難しいんですよ。まず曲の構成を完全に覚えていないと、絶対に叩けません。

しかも、私がエジプトで覚えてきた曲とリズムの構成が違ったり、メロの構成順も少し違うため、なかなか覚えるのが大変なんですね。

それでも、回を重ねるごとに「呼吸」が合って来るのが分かってきて、今日の演奏も、全体的に良かったと思います。(また9拍子裏返ってしまいました・・。反省します。)

特に景子ちゃんのバイオリンの「イルティガーリ(即興)」は、冴えていました。イシスさんのダンスに絡みつく、と言った感じでしょうか。どこまで伸びていくことか・・。次回の共演が楽しみです。

また、ドラゴンのウードにも聞き惚れました。特にタクシーム。更に、常に安定感のある演奏で、本当に素晴らしいウード奏者です。

お客さんの反応も良くて、演奏が終わるたびに本当に「感動」しているのが見て取れました。

イシスさんは、あの狭いステージ上で良くあんなに動けるなぁ、と感心するぐらいエネルギッシュに、しかも「スパーク」するような感じで終始踊っていました。

もっと大きな所でやれたら・・・、なんか勿体無い気がしました。

私にも、この4人で行うステージは非常に刺激的です。

皆、それぞれ経験も豊富、それでいて「何かを生み出そう」という気概にあふれ、しかも「ポジティブ」という所が良いですね。

最後に、今日のアスマラでのイベントに素晴らしいアクセントを添えていただいた、舞踏家の「虹(こう)さん」、フラダンスの「あーちゃん」の「天地純愛」というオープニング・アクトも素晴らしかったです。

伊藤虹さんのHP
http://www.ne.jp/asahi/tin/don/

イシスさんは顔が広いですね。

正直言って、私は「舞踏」に対してあまり良い印象を持ったことがありませんでした。ですが、今回のお二人の「天地純愛」というパフォーマンスは、見ていて素直に「気持ち良い」と思ったのでした。

お二人が共に、「明るくポジティブ」だからなのかも知れません。

違うジャンルの人と交流するのも面白いですね。