行きはよいよい、帰りはおいおい！

これはきっとデイヴ流ジョークに違いない！
旦那と２人でブツブツ文句言いながら、とんでもなく長い渋滞に巻き込まれながら帰ってきました。
しかも、行き帰りの車のラジオから流れてくる曲は、デイヴが好きだったバンドや歌手のが圧倒的に多くてびっくり！

とても穏やかで簡素で温かい式でした。
アナウンスもスピーチも無し。ただ同じ部屋の椅子に座り、デイヴの写真の数々を見たい人は見、思い出話をしたい人はし、
彼の好きな音楽をバックに画面に映り出されるデイヴの一生のスライドショーに見入る人、抱き合って泣いている人、
半世紀の間友達だった人の秘密話に耳を傾ける人、みんなそれぞれの形で彼を偲びました。

棺の中のデイヴは、６４年間デイヴって奴をやってきて、なかなかおもろい人生やったよ、と言いたげに微笑んでました。
彼の家族、前の奥さん、ヨーロッパ各地からの友達、親戚、いろんな人と逢ったけれど、みんななんていい人達！
今まで逢ったことの無い人達がほとんどだったけれど、デイヴが旦那をどれほど好きだったかをみんな知っていて、
亡くなる前の６ヶ月間、旦那と彼は親密な時間を過ごすことができたので、それがデイヴにとってどんなに大きな意味を持っているかと、口々にお礼を言われたけれど、
お礼を言いたいのはわたし達。ほんとにすてきな思い出を最後の最後に残してくれたデイヴ、ありがとね！
最後に逢った火曜日、蓮根と牛肉の細切れで作ったきんぴらを、えらい勢いで食べてたデイヴ。
わたし達が帰ってからもパクパク、それはそれは美味しそうに食べてくれてたそうです。
しゃあないなあ、デイヴの命日には蓮根のきんぴらに決まりやん。
父のには海老の天ぷらやのに、なんかちょっと格が落ちてごめんよ～デイヴ、許せ！