ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

雨降りのひとりごと

2008年10月25日 | ひとりごと
今日は一日中雨が降りました
なので、引っ越しモードで散らかっていた所を、ちびちび片付け始めました。
すっきり片付けたら、また気分もさっぱりするだろうと思いました。

旦那は部屋の中がどれだけグチャグチャになってても全然気にならないし、なのでもちろん片付けたくもなりません。
で、わたしはどうかというと、子供の頃は鼻水をかんだティッシュはかんだ所にそのままポイ、脱いだ服も脱いだ所にそのままポイの、筋金入りの散らかし魔だったくせに、今は別人のように整理整頓課の課長やってます。
うちの男3人、揃いも揃って散らかし魔。なので割り切ってひとりで片付けては自己満足に浸る毎日。
でもまあ、正直言うと、満足の中にチョイと不満足のたまり場みたいなのもあるわけです。
またわたしだけやったやん……みたいな。特に今日みたいに非日常的な掃除をした時なんかは。人間できてないもんですから

お昼の3時ぐらいに、お互いの仕事が終わりました。
「あ~退屈退屈。なんか面白いことしたいなあ。ちょっと出かけてコーヒー飲むとか、なんでもええからさあ」
いきなり駄々っ子モードの旦那。毎週末のことなので珍しくもなんもないのですが……。
旦那の理想的な週末は、どこかに出かけるか誰かと逢うかの計画がちゃんとあって、家族以外の人とおしゃべりしながらビールやワインを飲んで楽しむ。
わたしのは、普段できなかった片付けや洗濯の残りをチャッチャと終えて、ピアノの練習をしたりパソコンで遊ぶ。
ほとんど正反対のお楽しみなので、普段は旦那の希望に合わせます。(もちろんわたしも友達と逢うのは楽しいですけどね)

でも、今日は片付けると決めていたので「そんなに家が退屈なら、スタバにでも行って人見物でもしてきたら」と勧めました。
「なんや、一緒に遊んでくれへんのか」……まだ言うかオッサン
で、引っ越しするからってんで、あれやこれやを積み重ねてあった所を手始めに片付けました。
近々使うもんな~なんて思って残しておいた大小の段ボール箱も分解して束ねました。
ついでにベッドのシーツなんかも丸ごと洗いました。
なんだかずうっと病気っぽいし、咳とかで気持ちが悪いし、久しぶりにシャワーに入る予定だし。

だいたい片付いて今日のところはこれで満足。ちょっと洗わなかった隙にこんもり4山溜まってた洗濯物も洗ってすっきり。
さてと、乾いたシーツをセットしておかなければなりません。
いろいろと細かいことにうるさい方の旦那。特に、眠くなった時に、スッとベッドに入れなかった時のうるさいことったら。
なので、さっさと敷いておこうと思ったのだけれど、ベッドの上には、旦那が別の部屋で寝るのに使ってる布団がドカン!
だめだこりゃ、とあっさり諦めて、そのまますっかり忘れちゃって、無料配信のDVDを2人で観ておりました。

DVDが終わり、旦那はすでに目がトロトロ。
ま「今夜はどこで寝る?」
ダ「今夜は一緒の部屋で寝よっかな。咳は?」
ま「ちょっと出るかも知れんけど……」
ダ「ちょっとぐらいいいよ」
ま「どっちで寝るか分からんかったから、まだベッド作ってないよ」
ダ「え~っ!僕がこういうの嫌いってよく知ってるはずやろ~」
ま「いいやん、どうせあんたのシーツも敷き直さなあかんねんから」
ダ「僕のシーツはものの1分で済むけど、ベッド全部作るんやったらそうはいかん、ブツブツブツブツ……

さて、わたしはどうしたでしょう?
「もう、しょうがないボクちゃん。ベッドだって2人でやったら1分で済むでしょ。さあ、そっちを引っ張って」
……なワケあらへんがな~
そりゃもう目一杯不機嫌そ~な顔して、せっかく洗ったシーツが破けてしまいそうな勢いで、ビシバシ30秒で作り上げ、ダンダンと足音も荒く部屋から出て行ったりました。

その後、わたしの部屋までやって来て、やたらと機嫌を取ろうとする旦那。おらおら、早よ寝んかい!
家猫をかすがいに利用しようとしたり、咳が楽になるマッサージをしようとしたり、まるでガキです。
あ、でも、こうやって悪口書きまくってニヤニヤしてるわたしもまるでガキですかね。かっこ悪いですね。

ほんとに、不満を溜め込むのは良くありません。あれって最初はモヤモヤしてて綿菓子みたいに柔らかいのだけれど、
溜まるにつれてだんだん硬くなり、しまいにゃ石みたいになっちゃいます。
そうなると、結石ができちゃった体みたいに、痛んだり苦しんだり、外に出したくても出せなかったり、大変なことになります。
モヤモヤしているぐらいの時に小出しにして溜め込まないこと。
これが、心の結石を作ってしまって、何回も痛い目に遭ったわたしからのお勧めです
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ホッケの一夜干し

2008年10月25日 | 家族とわたし
この二日間、寝る前に咳止めのツボにマグネットを貼って寝ています。
ベッドに入ってから体が温まってくると、少しの間だけ乾いた咳が出るけれど、眠ってからは咳で起こされることはありません。
おかげで、朝まで続けて眠れるようになりました。
まだ首の付け根の周りに、風邪菌がべったり居座っているようで、耳や鼻の奥がボォ~ッと熱くてだるいです。
なんだか、ぬるめのお湯にずうっと浸かっているような感じで、軽い湯あたりでもしてるような……。
これがほんとの温泉だったらええねんけどなあ……。
旦那も、こんな長い風邪はまうみとしては珍しいと感心?しています。
わたしもそろそろ飽きてきたので、今日の仕事が終わったら、本格的な鍼治療を旦那に頼もうと思っています。
一家に一台、いや一人、鍼灸師

昨日、熱々のホッケを2人でつついているところに、息子Tから旦那に電話がかかってきました。
旦那の携帯から時々漏れて聞こえるのは確かにTの、ちょいとハスキーなボソボソ声ですが、英語でしゃべっています。
この夏以降から彼が乗っている日産のスポーツカーは旦那の父親のお下がり。御年20才のポンコツ、いやもとい、アンティーク。
それが突如全く動かなくなり、調べてもらったところ、ギアを全面的に替えないといけないそうで、それの相談でした。
英語で話す2人の声を聞きながら、そしてもちろんホッケをつつきながら、わたしはちょっと感動していました

息子Tが旦那と一緒に暮らし始めたのは、彼が5才の時でした。
それから去年までの15年間、彼と英語(言葉としてだけではなく、英語から派生する事柄や人間関係も含めて)は葛藤をし続けてきました。
こちらに移って来たのは彼が13才の時。それからたった5年で大学に入り、難しい学科を学んでいる彼の英語力は、わたしなんかの比ではなく、相当進んでいるはずです。
でもTは、旦那と話す時、あるいは旦那の質問に答える時、絶対に英語を使いませんでした。たったの一言もです。
日本に居た時、わたしが軽く英語で彼に話しかけたりすると、「日本人のくせに英語なんか使うな!」と怒鳴って抗議しました。
どちらかというと物静かで、自分が人に嫌がられないように気を遣い過ぎてしまう傾向があるT。
この子なりに、口には出さないいろんな感情が胸の中に渦巻いていて、それが時々言葉になって飛び出してくるんだろうな。
そう思って、Tの心の渦巻きがいつか小さくなって、本人でさえもあまり気にならないようになるまで待つことにしました。

そして今年、もういつだったか忘れてしまいましたが、それも電話の声でした。旦那の携帯からTの英語が聞こえてきました。
「英語、しゃべってたやん、T」
「うん、英語やったな」
旦那もわたしもしばらく無言でした。

それから後、どんどんエスカレート?してきて、メールはもちろん全文英語、わたしのアドレスにも英語?なんでやねん?
とてもカジュアルで自然な英語だそうで、旦那はかなり嬉しがっています。
三年寝太郎どころか、十五年寝太郎と花子だったわたし達。
でも、それほどの時間がかかるぐらい、彼にとっては大変なことだったんだろうなあと思います。

電話を切ろうとするTに、「あ、ちょっとちょっと」と慌てて日本語で言う旦那。
何事かとわたしも耳をすましていると、
「あんな、今、おかあさんとホッケ食べてんねん。めっちゃうまいで~
うちから遠く離れ一人暮らしをしている息子に、しかもホッケが大好物の……どもならんな、このオッサン……



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