ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

Happy Halloween!

2008年10月31日 | ひとりごと
外灯もすっかり消された暗闇の中の坂道をテクテク上っていくと、


さらに進むと、


そしてさらに進んで玄関前の階段を上っていると、


玄関のチャイムを押そうとして、ふと横を見ると、


やっと家の中に入ったら、この方がにこやかに出迎えてくださいました。


暖炉の中も今夜はハロウィーン。


木の葉の妖精になったスコット。小さくて見えないけれど、おでこにとてもきれいな木の葉を描いてもらってノリノリ。


スコットのパートナー、フランク。生真面目でお人好しでビールが大好きなドラキュラ?


スコットの愛娘コートニー。彼女にも一時期、歌とピアノを教えていました。


可愛いデビル姉妹。


ファンキー白塗り仮面一家。


さり気なく玄関に佇む1人の男、はてな、道着を着てまっせ、誰でんねん?


また来年もきなはれや~と、見送ってくれた礼儀正しいお方。



すっぽん、いえ、すっぴんで行く予定でしたが、やっぱせっかくやしなあと思い直し、バイト帰りの息子を迎えに行くついでにちょいとKマートに寄ってみました。
もうギリギリ終わりかけてるってんで半額セール、ラッキー!
クモの巣模様のフード付きのガウンを買って、それを真っ黒衣装の上に羽織ることにしました。

ついでに、赤とグレーのペイントでちょいと魔女風メイクも追加。すっかりハロウィーンっぽくなっちゃいました。
黒髪のウィグが売っていて、そっか、いきなり黒髪に変身ってのがこっちの人達にはウケるのね、そして、わたしが被っても、誰もなんにもびっくりしてくれないのよね、なんて思いながら見ていました。

ジャック(フルート奏者)とわたしの演奏もうまくいき、みんなにも楽しんでもらえたようです。
その横の部屋では、前世を観ることができる人が即席鑑定なんぞをしてたり……とってもハロウィーンな夜でした。

わたしもみてもらおかな~なんて思ったけれど、旦那が即、
「あかんあかん、あんた、ウィーンで自分の身に起こったこと、もう忘れたんか?絶対あかん、あかんあかん!」と、なんぼほどアカン言うねん、とツッコミを入れたくなるほどの勢いで却下。
しゃあない、彼の言うことにも一理あるので、今回はあきらめましょう。
ウィーンでの出来事はまた後ほど。

それじゃそろそろおやすみなさい。ハッピー、ハロウィーン!
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米国大統領選挙事情

2008年10月31日 | 米国○○事情
昨日、発表会前最後のレッスンをしに、エミリーの家に行きました。
彼女は13才、ティーンエイジャー1年生です。
わたしは彼女をもう7年も教えていて、ちっちゃくてひょろひょろしていた指とくりくり目玉が目立った丸顔が、最近はずいぶん大人っぽくなり、子供の7年と中年(まだわたし中年って言えるのかな?)の7年は違うなあと思うことしきりです。

エミリーの母親は数年前から急に水彩画を学び始め、今はすっかりこの町の人気画家となって大活躍。
そんな彼女の影響を受けたのか、もともとなのか、エミリーの選ぶ洋服のカラーコーディネイトはとてもお洒落です。
高価な物は一切身につけていないけれど、色合わせがなんともすてきできれい。そして時には斬新。
昨日はブルーで統一された上下を着たエミリーが、わたしを迎え入れてくれました。
そしてその胸元の丸いバッジにオバマ氏の笑顔が。

わたしが軽く「エミリー、それどうしたの?」と聞くと、
「あ、これ、これはとても大切なものなの。どこだって付けて行くの。だって、この国をなんとか変えなきゃならないもの」
エミリーは目をキラキラさせて熱く語ってくれました。

チェンジを全面に掲げて立ち上がったオバマ氏。こんなに大勢の、年令もバラバラの、熱い期待を受ける人も稀でしょう。
でも彼が大統領になったからといって、なんでも思い通りに決められて、決めた通りに好き放題に、なんでも実現できるわけではありません。時間がかかることもあります。実現するのが難しいこともあります。

何事にせよ、変えるという行為にはものすごいエネルギーと知恵と忍耐が必要です。そして独りでは絶対にできません。
彼は、それをやってみようと思う人達のリーダーになるべく、今の選挙を闘っています。
すぐには変わらないことを覚悟すること、期待しつつ叶う日を待つこと、
そんなことを拙い英語で語るわたしを、13才のエミリーが真剣な目でじっと見つめます。
彼女がどうしてブルーを選んだのか、とても一所懸命な彼女の心意気の現れだったんですね。

あ、そうだ、最後のレッスンレッスン!発表会前の総仕上げ、忘れてどうする?!
2人で苦笑いして、あたふたとピアノの部屋に行ったのでした。

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