ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

さてなんでしょう?

2008年10月18日 | ひとりごと


旦那の友人で、ガラス工芸雑誌の編集長をしているアンドリューが作りました。
なんだと思う?
自信なさげに「イルカ?」
自信たっぷりに「おっぱい!」
アンドリュー「……」深いため息ひとつ。

ちなみに、写真の中の本物のフォーチュンクッキーの中には『Share your joys and sorrows with your family』と書かれた紙が入っていました。




「もう寝るで~」と言ってた旦那が、突然ドアの向こうから、カラードグリーンという野菜の残骸をニョキッ。
わたしのすぐ隣の椅子でくつろいでいたショーティ、びっくりして固まってます。

ちなみに、ドアのノブ下に見えるアメリカ地図は、わたしのあまりの地図オンチを心配した友人Jからの贈り物です。
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イヤなニュース

2008年10月18日 | 世界とわたし
昨日、CNNでイヤなニュースを観ました。
いわゆる白人至上主義の人達の、オバマ氏に対する反感がどのようなものであるかを取材したビデオや、
ペイレン氏の応援集会に集まった人達の、全国ネットのテレビ取材と分かっていての言動をまとめたものです。

巨大なてるてる坊主にオバマ氏の名前を貼り、木の枝に首つりのように吊るしたり、
サルの縫いぐるみにオバマ氏の名前が書かれた鉢巻をつけ、それを乱暴に振り回したり、子供にグイグイ押し付けたり、
やっていることはほとんどガキの悪戯や意地悪のようなものだけど、彼らが大声で叫ぶ言葉には悪意が満ち満ちています。

ニュースでは、その地域は特に人種差別が激しいと報道されていたけれど、あの映像の中にいた人達すべてが、本当に同じように、人を差別したいのでしょうか。

わたしは43年もの間日本に暮らしていました。
もちろん日本にも人種差別は存在するし、他の、たとえば癩病などの患者を強制隔離したような恐ろしい差別もあります。
でも、わたし自身がその立場になかったので、差別は聞きかじりの、少し同情を伴って知る情報ぐらいの程度の存在でした。
そして今、ここアメリカで暮らしていますが、海岸沿いの、極めてリベラルな地域に住んでいるため、
ちょっと散歩に出ても、スーパーに買い物に行っても、知らない言葉を話すいろんな肌色の人達にたくさん出会います。
けれども、小さな差別や偏見はこの地域にもあります。
そういうことはしないようにしようと頑張っていても、たまたますごく疲れていたりイライラしている時に、ついやってしまうのですね。
意地悪な態度や言葉で応対したり、わざと困らせたり、無視したり、横柄な口調で見下したり、
本人が努力してなんとかなることではなく、どうしようもない容姿や肌の色で差別されるのは、
たとえそれがどんなに小さな些細な事であっても、差別された方の心は傷つきます。
あんなちっちゃな差別でこんなにグサッときたもんなあ。でっかい差別を毎日受け続けるってどんなんやろ?
長い長い歴史の中で、こんなわたしの何万倍もの差別を先祖代々受けてきた黒人と、差別してきた白人の間には、
わたしなどには想像もつかない、屈折した憎しみ、哀しみ、諦め、憤り、苦しみ、痛みなどがギュウッと固められた壁があるのでしょうか。

ここニュージャージー州のどこかに、KKKの組織が復活しつつあるというニュースを少し前に聞いて仰天したことがあります。
新しい形のそれは、以前のように、あのおぞましい白い三角帽子で顔を隠さないのだそうです。
わたしにとってはそれがどうした?、顔を出そうが隠そうがKKKはKKKです。
言論の自由を謳歌できる国に住んでいるのです。フィルムメーカーが、一度本気の本気でKKKのドキュメントを撮り、
そのドキュメントを元に、KKKのメンバーとそうでない人達を一堂に集め、公開討論会をし、その模様を世界に放映するってのはどうでしょう。
なぜその考えに至ったか、なぜその考えを信じるか、なぜその考えをもとに自分は白人以外の人間を心身ともに傷つけることが正しいと思えるのか、
本当の本当は?丸裸になった時のあなたの心は?
もしもこの世にたった独りになったとしても、白人のあなたは、自分が至上な存在であることがそんなに大事なのですか?

11月4日、多分、余程の異常事態が起こらなければ、この国で初めての黒人大統領が生まれます。
この国で、ということにとても大きな意味があります。
命を賭けてと、どこぞのお調子者の政治家はよく口にしますが、
今回は誰もが、そしてなによりも本人が、本当の意味で命を賭けていることを知っています。

アメリカに移って今年で8年。新生活はブッシュと供に始まり、長い長い8年を過ごしました。
愚かな人間が寄り集まって企てた愚かな戦争の数々と、経済の破綻と、格差の増大。
それらの尻拭いをし、立て直しを図り、内政の混乱と破綻を修復しなければなりません。
大きな会社や団体の腹の腐った連中を相手にしなければなりません。
なにもかもが良くなるなんて思っていません。同じような人間が周りにゴロゴロ存在するのだから。
それでも楽しみです。たくさんの人達が、この呪われた8年の終了を祈るような思いで待っています。

以上、10分あまりのニュースを観て考えたことをまとまりなく残しておきます
コメント (2)
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