ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

栗かぼちゃ見っけ!

2008年10月10日 | ひとりごと


今朝、旦那は6時20分にむっくりと起き、そのままベッドに戻ってきませんでした。
わたしはもちろん、再び心地良い眠りの中にどっぽ~ん。
そして目覚めてキッチンに行くと、はぁ~なんて良い匂い。

日曜日でもないのに、ふんわり美味しそう~な、こげ色もきれいなパンケーキが、アイアンパンの上でジリジリ焼かれてるではありませんか

こういう時は事情なんてどうでも良し。ただただ感謝していただくのが1番

起き抜けから食欲旺盛(いつものことですが)、バクバク食べていると、旦那がちょいと自慢気に質問してきました。
「さてさて、中には何が入っているでしょう
フフフ、彼がこんなふうに中身を聞く時は、たいていヘェ~ッと思わせる物が入っています。
パクパク、ふむふむ、もぐもぐ、うう~ん、あんたが自分用に作ったオートミールの残り!正解。
え、でもあれって、鍋のままだいぶ長い間外に出して放っといたやつとちゃうん?腐ってない?
大丈夫。ちゃんと匂ったし試し食いもした。(それがあんまり信じられないのが悲しい妻……)でもまあいっか。
再びパクパク。でも、なんとな~く甘くてまったりしてるのだけど、どうしても分からない……降参!
正解は・・・かぼちゃなのでした!

昨日、Whole Foods(息子Kのバイト先)に息子を送りついでに、そこで少し買い物をし、何の気無しに買ってきたかぼちゃ。
中はどんなだろうねえ、と言いながら、切った時のお楽しみにしようと、そのままカウンターに置いてあったのでした。

少し前までは、チャイニーズマーケットやコリアンマーケットに行った時に買って、煮付けやスープを作ってたんですが、
この頃はさすがのわたしも、安いから、似てるからといって、買いに走らないようになりました。
だって、やっぱり作る過程が分からないっていうか、かなり疑ってしまうような事件が報道されているので、
地元の農家の人達が設けた市場や、オーガニックを売りにしているマーケットで買うようになり、
そうなると、日本の栗かぼちゃを見つけるのはとても難しくなってしまっていたんです。

旦那は朝も早よから、かぼちゃを細かく切って、それをお鍋でスティームし、パンケーキのネタに混ぜたそうです。
ほんと、ご苦労さまです

かぼちゃと一緒に、これからわたしが洗う食器や調理器具や道具も写そうかと思いましたが……、
そんなイケズなことせんとこ~っと。

さて、今夜はかぼちゃ料理。なに作ろっかな~

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ノミのお話

2008年10月10日 | ひとりごと
猫嫌いだったわたしが猫好きになるきっかけを与えてくれた、真っ黒クロ助キキ。
彼はかあちゃんっ仔で、それはそれはきれいな猫でした。
1年ですっかりおっきくなって、ご近所のメス猫に大モテ。急いで避妊手術をしました。

息子Kに拾われてきた日から丁度1年が経ったある日の夕方、いつもの散歩から帰る頃だと玄関の戸を開けると、
一方通行の道を挟んだ向こう側に座り、わたしを真っすぐに見つめるキキがいました。
「ああキキ、お帰り、さあ、家にお入り」と手招きするわたし。
「……」ただ黙ってこちらを見つめる彼。
「どうしたん、おいで、帰ってご飯食べよ」
「……」
わたしはそこでハッと気がつきました。キキはわたしにさよならを言っていると。
それでわたしも、声に出さずに彼に話しかけました。
(もうさよならなん?そうなん)
(かあちゃん、今までありがと。けどオレ、行かなあかんねん。ごめんな。さいなら)
彼はクルリと向きを変え、そのまま近くの路地の中に姿を消してしまいました

とても悲しくて寂しくて、かなり落ち込みましたが、ちゃんとさよならを言ってくれたことで諦めがつきました。
そして彼が去ってから数日経ったある日、その、世にもおぞましい、思い出すと今だにムズムズする事件が始まったのです。

それはノミの攻撃でした。
わたし達が借りていた家は、屋根も床も、見てすぐ分かるぐらいに傾いた、とても古ぼけた日本家屋で、
前に住んでいた家族が猫を数匹飼っていたのだけれど、その猫ちゃん達、思いっきり放任されていたのか、
我々の引っ越す前に、柱や襖、それから障子など、すべてを修復しないと住めない状態だったんですね。
柱なんてもう、爪研ぎの道具と化していて、昔のコカコーラの瓶みたいに成り果てていました。
その猫ちゃんの温かな毛皮の中でぬくぬくと暮らしていたノミが、多分、キキの毛皮に引っ越し、
そのキキがいなくなっちゃったので、パニックになり、人間に噛み付いたっていうのがわたしの推測です。
あの時、どうしてわたしだけに集中されてしまったのか、それは今も謎ですが、とにかく片足だけで百以上も噛まれてしまい、
痒いやら痛いやら腹が立つやら、なんかフラフラするなあと思ったら、なんと熱まで出てしまいました
ノミショック?

その日からはもう地獄。毎日毎日噛まれた痕が増え、化膿しやすい体質のおかげであちこち腫れたりお汁が出たり、
だいたい、蚊に1カ所でも刺されたらムチャクチャ面倒なことになるのに、こんなままでは命が危ない。
そう思ったわたしは、鬼のようにノミ退治(あれれ、ちょっと変?)をし始めました。
そして必死になって追いかけているうちに、とんでもないことを発見してしまったのです。
それは……、
畳の内部に住み着いているノミが、獲物を狙ってあの細い細い畳の目をくぐり抜ける時、体を縦にぺったんこにしちゃうんです
ほんとに見事にぺちゃんこになった体が、なんと畳をくぐり抜けた途端、パッと元の形に戻るんです!こえぇ~
なんか、ホラー映画のワンシーンを観てるみたいに、背中がゾォ~ッと寒くなりました

でも、旦那は言います。
「けどさ、長~いこと畳の上で四つん這いになってじぃ~っとしてるかと思たら、ババッと何かに飛びついてさ、まるで化け猫みたいなまうみの方がもっと恐かった。猫ノミに食われ過ぎてまうみが猫に化けていくのかってマジ心配した」

わたしも災難でしたが、ノミにも災難だったと思います。あのバトルで、1日最低百匹は潰しちゃってましたから。

そのうちノミの方がわたしの血に飽きたのか、息子達にちょいと浮気して、それから旦那に向かったんですが、
いやあ、毛むくじゃらも時には役に立つんですね。ノミが旦那のすね毛の中でもがき苦しんでいるのを何回も見ました。
それに、あんなにガリガリだと美味しくないんだろうなあ、いいなあ。

ってなことで、ノミのお話でした
コメント (2)
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いのち担当

2008年10月10日 | 世界とわたし
加藤登紀子さんの、日経新聞掲載の手紙から。

   こんな時は、いのち担当の私たち、
   まどわされず、まきこまれず、堂々と、が肝心。
   時代の転換期は面白い。
   価値の逆転が起こる時だ。
   お金があてにならないなら、
   本当にあてになるものをつくろう。
   いのちを生み育てる土の力と、自然の摂理に頭をたれて、
   『生きる』場所を確保しよう。  


夕飯後のひとときに、日経のネット新聞を読んでいて見つけました。
いのち担当、という言葉が気に入りました。

毎日毎日、どの新聞も、お金、お金、お金。
株などやったこともないわたしには、今のドタバタの実情がてんで分からないし、分かったところでどうってことないし、
なので、急落、危機、損失、なんてことを繰り返し読んでも、相手が見えない物だけに、どうしても実感がわきません。
人々は、はだかの王様みたいに、本当は見えないのに見えるふりをしてたんでしょうか。
なんだかとてもウソっぽいです。
けれども、目に見える会社や金融機関は実際に破綻し、そこで働いていた人達は職を失っています。
わたしの生徒の家族も、そして生徒自身の中にも、今回のことで大変な思いをしている人がいます。

電気無し、ガス無しはまだしも、この先、家無しの家族もうんと増えると思います。
その人達は、これからのこの厳しい寒さを、どう乗り越えていくのでしょう。
教会やシェルターにも限りがあります。
国の上に立つ者は、大きな会社や金融機関よりも、まずこの、今まさに路頭に迷い出した人達に、住める場所を提供するべきです。
今まで自己欲一色でお金を貪り集めてきた、金融業界の親玉達から罰金を徴収し、そのお金で仮設住宅を設置するとか。

寒さをしのぎ、なんとか寝起きできる場所さえあれば、人はまた、その人本来の力を取り戻せます。
『生きる』場所を確保したくてもできない人を、なんとか皆の心で助けられないか、国の力で支えられないか、
そういう運動のきっかけを、なんとか見つけてみたいと思います


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