ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

鼻づまり大将の挑戦

2008年10月30日 | ひとりごと
さて、これ(↓)はいったい何でありましょうか?


これは、旦那がいつか挑戦してみようと思いながらも試せずにいた、鼻洗い器であります。
旦那は自他ともに認める、鼻づまり大将であります。
年がら年中どちらかの穴がつまっているそうです。
両方つまると人相と機嫌が悪くなり、ちょっとしたことでイライラし出すのでよく分かります。
ああ、今は両方なのね、やれやれ、みたいな……。
やっと見つけた天職ってのが鍼灸師だった人なので、できたら西洋医学の世話にならずに治したいと思っているようです。

インターネットで見つけて注文した時から、かなり盛り上がっておりました。
そして昨日そのブツが届き、今朝から初挑戦。
まず容器の中に食塩水(少し温め)を入れ、注ぎ口を片方の鼻の穴にグイッと差し込み、角度をつけて鼻の中に液を流します。
そして、ここからが難しいのだけど、自分でなんとか工夫して、もう片方の鼻の穴からその液体が流れ出てくるようにします。
いったそぉ~

わたしはブツが箱から出てきたのを見た時、それやったらうちの急須でも間に合うやん、なんて思いましたが、
旦那の話を聞いて、あの注ぎ口の口元が三角の形に膨らんでいるのがポイントだと気がつきました。
だって、ああいう形でしっかり鼻の穴をブロックしてしまわないと、ダラダラと漏れちゃうもんなあ。
けど、あんなもん毎日2回も3回もギュウギュウ差し込んだら、穴がすっかり広がってしまいそうな気もする……。
とにかく、第一回目としてはまあまあの出来だったそうで、しばらくトライしてみるとのことでした。


そしてこれ(↓)、


旦那の鼻づまりを緩和するための生薬です。彼が、そしてわたしも敬愛する中国人シンさんが処方してくれました。

彼女の漢方の知恵と勘は、それはそれはすばらしく、そして的確です。
わたしが不眠症で半年ばかり悩まされた挙げ句、ほとんどゾンビ状態になった時、
彼女に助けを求めに行ったんですが、
30分ばかり話をして、舌を見せて、脈を診てもらって、たったそれだけで彼女の頭の中には何十種類ものわたし用の生薬がしっかりと組まれていました。
彼女が選んでくれた薬草や木の枝や乾燥した実をぐつぐつと煮出した液を飲んだその夜から、うそのように眠れたわたし。
その翌朝、起きてしみじみ、ああ、また人間に戻れる、と思いました。本当に嬉しい朝でした。

写真の生薬は、袋の中から抜粋して写したものです。煮込むのはぐちゃぐちゃに混ざっている大量の物です。
一袋6ドル。だいたい800ミリリットルぐらいの液が作られるので、それを分けて飲みます。

その液体がこれ(↓)です。


なかなかマズそうです。でも効きます。それに体に気持ちがいいです。
わたしも続けて飲みたいと思っていたのですが、いくら漢方といえども薬は薬。中毒になるのはいけないからというので、
しっかり眠れるようになって数ヶ月が経った時、もうそろそろおやめなさいと言われ、卒業しました。


手術をしたら簡単に鼻が通るようになります。
けれども、期間は人に寄りますが、多かれ少なかれ、日にちが経つとまた前のような状態に戻ってしまうそうです。
今までに、その手の手術を受けて、すっかり治って二度とつまらなくなったという人に会ったことがありません。

まあ、機嫌がジェットコースターみたいに上り下がりするのも困りものだけど、
痛い目をして、大金と気を使って(保険会社との交渉とかが必至なので)、ほんの少しの間だけいい気持ちを味わって、
そしてまた元の木阿弥……いい気持ちを味わった後だけに、今度はもっとがっかりしてしまうかもしれません。

鼻洗い器、うまくいくといいのにな
コメント (2)
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ハロウィーンイヴ

2008年10月30日 | 音楽とわたし
前に一度、同じくスコット主催のパーティで一緒に演奏したことがあるジャックからメールが届きました。

また一緒になにか演奏したいんだけど、どうかな。

彼は長年、大学で数学を教え、退職してから念願の俳優になることを目指してオーディションを受けたり、実際に短編映画やオフブロードウェイなどに出演したりしている男性です。
彼が19才の時に始めたフルートの腕前は玄人はだし、専門に学んだ人とそれほどかわりはありません。
いったいいつ、どういうふうに練習しているの?と聞くと、
うーん、練習しなければならない状況を作って焦って吹いてるだけ、かな。と言って笑っていました。

少しは合わせておいた方がいいだろうと、うちにやって来た彼と2人であれこれ考えながら選んだ曲は3曲。
フォーレのパヴァーヌ、サン・サーンスのダンス マカーブレ、グリーグのSolveig's Song(どういう発音でしょ?)です。

ハロウィーンパーティで演奏するんだから、変装を合わせた方がいいのかなあ、なんてまだのんきに考えていたら、
僕は多分、素のままで行くつもり、とジャック。
よっしゃ~、それならわたしも素のままで行こう。
で、この2人が一番不気味だったりして……

スコットの家は、まさにハロウィーンにうってつけ、すご~く雰囲気のある石でできた家です。
凝り性の彼がどんなデコレーションをしてあるのか、かなり楽しみです。
隣町(といってもここから車で数分の所)に、それはそれはクレイジーな飾り付けをしている家がありまして、
そこはもうすっかり観光名所、ハロウィーンとクリスマスの時期には大にぎわいになります。
いっぺん行って写真を撮ろうと思いながら、もう8年も経ってしまいました。
また今年も見送ってしまいそうです。ま、いっか
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薔薇と蜜蜂

2008年10月30日 | お家狂想曲
弁護士スチュアートから新たな指示を受け、メールを送ったり電話をしたりしました。
そしてつい先頃、ほぼ解決しそうだというメールが、スチュアートから送られてきました。
彼は今夜、売り手側の弁護士とかなり長い時間をかけて電話で話し合ってくれたようです。

旦那は今日もやや暗めで「昨日はほんとに悪かった」と、わたしの顔を見ては言うので困りました。
「もういいよ、気にしてないよ」って言えないけど、ニコッと笑って肩を抱くぐらいはできました。
心の中では、(なんで気にしてないよって言ってあげへんの?)と聞くわたしと、(だって気にしてないって言えるほどすっかり気になってないこともないもん)と、グズグズ答えるわたしがいます。

今朝から旦那は、昨日2人で話し合って決めたことを、順序に従ってやってくれました。
それが正しかったか正しくなかったか分からないけれど、2人ともが納得できた、ということが大切でした。

「これでほぼ、いや、とうとう終わるね」と言った後、お互いを見たら、どちらもなんとも寂しそうな目をしていました。
ほんとに残念です。何回心に決めても、なんとも残念な気持ちになります。そういう家でした。



昼過ぎになって、旦那が急に「カスコに行こう!」と誘ってきました。
日本でも営業していると思いますが、会員制の倉庫型のお店です。
そこは、とにかくサイズが大きいか多いか、店の営業者や大家族を抱える親にはもってこいの店なので、
ほぼ2人暮らしのわたし達があまり頻繁に行く所ではなく、今すぐに必要な物も無いのになあと不思議でしたが、
あ、そっか、多分アレかも、と思い当たる節があったので、ついて行くことにしました。

で、やっぱり、旦那は「許しておくれ」のバラの花束を買いに行ったのでした。
ここのバラはこの花の数(2ダースだから24本)で千円ちょっと?!町の花屋さんでは考えられない値段です。
お店の中で、「ごめんなさい」と言いながら渡されました。
好きな色がよく分からないからと、売り場の方に一緒に行きましたが、選んでくれたのが1番きれいでした。
「これって、発表会まで保つかな。保ったら使えるかな」と、ケチ臭い計算をするわたし。
「それとこれとは別」と、ちょっと情けなそうに止める旦那。
2人の周りには、庶民の哀愁が漂っていたことでありましょう。


そして突然ですがこの方、



今年は蟻と蜂の当たり年で、夏の間は超デカサイズの蟻、秋口からは蜜蜂が、キッチンによく遊びに来てくれます。
キッチンを片付けていたら、コーヒーを入れた後のこんな所に、なんだか酔っぱらってるみたいな蜂がいました。
楽しいのか困っているのかよく分からない蜂くん、ちょっと写真を撮らせてもらいますよ。


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