ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国わびさびとモヒカン事情

2010年11月11日 | 米国○○事情
今日は晴れ晴れ、とっても気持ちのいい秋の日

遊び場でじぃ~っとカタマッているモヒカンリス。

自分の体の一部を、こんなふうに活用できるあんたがうらやましいよ……

さて、そろそろ生徒達が来る時間だと、部屋の中を整えていると、壁にこんなわびさびが……。


心がすぅ~っと落ち着いたのでした。

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眠れよい子よ

2010年11月11日 | 家族とわたし
旦那は悩んでいる。
鼻がすっきりと通らないこと。
空気や食べ物のアレルギーと、ポリープと、慢性の蓄膿との付き合いが子供の頃からずっと続いていて、この半年間は特に、そのためからか朝まで続けて眠れなかったり、眠りが浅いために少しの物音で起きてしまったり、だから疲れが残って体調が優れない。
わたしの更年期がうつったか?などと冗談を言っていた頃はよかったが、だんだん不眠度が増してきて、もしかしたら自分は睡眠時無呼吸症候群にかかっているのではないか?と疑い始めた。

鼻の中の問題は、ドイツ人の坊さんで友人のDが、ドイツに帰省した際に、診察室で簡単に、しかもあっという間に、ポリープを切除してもらってすっかり良くなったという話をしたのを聞いて、それと同じことをこちらでもしてもらえるかどうかを調べたりしていた。
前からかかっている耳鼻科の医者は、とにかく手術などよりも、ステロイドの治療法を勧めるばかりで、旦那の希望はまだ叶わずじまい。
そこで、睡眠時無呼吸症候群の心配を医者に相談すると、アプノモニターという検査機器を使って自宅で検査する方法があるけれど、もちろんこちらは日本と違い、ヤクザな保険会社から供給される保険しか持てないので、もちろんそんな物に保険などきかず20万円の費用がかかる。と言われた。
↓これです。


でもその前に、別のステロイドを試してみなさい、と言われて、今度は飲み薬として摂取することになった。

毎日毎晩、患者の健康と自分の鼻の問題を、休み無く考えている旦那を横で見ていると、どうしてもわたしなどは考え過ぎて余計に病気を作ってるのではないか?などと思ってしまうのだけど、不眠については、地獄の半年間を過ごした経験者として、深く深く同情している。
もし本当に、彼の言うように、鼻の問題が無くなればちゃんと眠れるのであれば、どんなにお金がかかっても(といってもやっぱり限度はあるけど……)、治療を受けさせてあげたいとも思っている。

ただ……ただね、一言言わせてもらうとね、肝心な努力をまだやってないことがね、わたしにはちょっとひっかかっている。
それは、発酵させた物を食べないようにする、というもの。
味噌や納豆は避けられても、ワインとコーヒーはどうしてもやめたくない。ビールもたまに飲みたい。チーズも食べたい。
旦那はこの嗜好品をまだ一度も、完全に絶ったことはない。した方がいいとわかっているのだけれど、やめた後の精神的苦痛を想像するだけで恐ろしいようだ。
患者には結構厳しい先生だけど、こんなふうに嗜好品絶ちに躊躇する患者の気持ちもとっても理解できる先生なのである。ふむ……。

そんなこんなのすべてを見守りながら、なんとか良くなって欲しいと願っているのだが、ゴチャゴチャと細かいことにこだわったり悩んだりしている姿を長いこと見ていると、やっぱりなんとなくイライラしてしまったりする。
もっと優しく、もっと思いやりを持って接してあげなければとは思うのだけど……。


そして昨日の夜中に、なぜだかわたしの目がパチンと覚めた。時計を見ると3時46分。あっちゃ~……こんな時間に覚めたら面倒なことになるやぁ~ん!と思いつつも、横で寝ている旦那の息づかいが気になって、少し様子を見ていた。
いい感じいい感じ。今夜はよく眠れてるみたい。
あれ?それにしても静かやな。ちょっと静か過ぎやないのかな。え?息してる?ちょっとちょっと!息してる?!
もしかして、マジで、無呼吸状態なわけ?
眠気がサッとどこかに行ってしまい、音をたてないように細心の注意を払いながら、少しずつ少しずつ旦那の近くににじり寄っていった。
IKEAの、ハンパ物コーナーで買った格安の羽毛布団は、少しでも動くとパサパサと乾いた音がして、そんな音でも起きてしまう旦那なのだ。
やっと近くまで寄って、耳をダンボ状態にしても、一向に音が聞こえてこない。泣きそうになって、とにかく胸のあたりの動きを探ってみた。
軽く、触れるか触れないかのところで手のひらを当てていると、あ、動いている!確かに、微かに、上下に。
ホッとして、けれどもしばらくの間、そうやって手のひらを彼の胸の辺りにかざしていた。
わたしの手のひらから出る温かみが、彼の呼吸をもっと楽にしてあげられそうな気がした。

結局わたしは6時ぐらいまでそうやって、旦那の息の状態を見ていた。
これじゃまるで、人間アプトモニターだよ……。
でもまあ、旦那が無事に、無呼吸などにならずに、朝まで心地良い眠りを持つことができてよかったよかった。
などと思いながら眠りについたのだけど、目が覚めた時の疲労感ったらない!ボロボロ!今日は9人の生徒の日なのに……。
なんて愚痴らなかったらカッチョいいのだろうなあ~。




コメント (4)
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