めちゃくちゃ珍しいことに、今日一日、恭平が家に居た。
一昨日から戻ってきていた拓人は、友達の引っ越しの手伝いをしがてら、もらえる物をいただきに、ロングアイランドまで出かけて行った。
旦那は、マンハッタンでの講習を受けに来ている母親と、親子水入らずの食事をしに、マンハッタンに出かけて行った。
わたしも誘ってくれたのだけど、家の中の、たまっていた仕事を片付けたかったし、久しぶりにきちっと料理もしたかったので行かなかった。
さて、拓人は夕飯の時間に戻ってきそうになかったので、恭平が家に居るか居ないかで、わたしの料理の中身が変わる。
そこでほとんど期待しないまま尋ねると、なんと、一緒に食べると言うではないかっ?!
いそいそと料理を始めた。
料理をする時だけテレビをつけるのでリモコンを押すと、米国版『料理の鉄人』が放映されていた。
なんだかあんまりおもしろくなかったので、チャンネルサーフィンをしていると、いきない日本語が聞こえてきたではないか?!
びっくりして観ていると、それは『呪怨』パート3で、なんのこっちゃない、東京でのシーンの時だけの、ほんの数分の出来事だった。
『呪怨』というと、拓人がまだ高校生だった頃、彼のパソコンのモニターで、拓人は毛布をかぶり、わたしは指で目をほとんど隠しながら、ふたりで観た映画だ。
そしてそれは日本版で、観た後の感じがかなりオゾマシく、しばらくの間は、シャンプー時に目をつむって洗えなくて往生した。
今夜のはハリウッド版。三階から食べに下りてきた恭平に「なんでこんなもん観てんの?」とバカにされながら、せっかくなので最後まで観ることにした。
ところが、あまりにも話の筋がいい加減で、どうして彼が、あるいは彼女が殺されなくてはならないのかも理解できない展開で、
しかも出てくるお化けさん達が、真っ白塗りの、ええと、なんていう舞踏団だっけ……そうそう『山海塾』の方々にそっくり?!
笑うしかないじゃん……。
恭平と久しぶりに向かい合わせで食べながら、ホラー映画を観ながら大笑い。なんだかそれも楽しい母なのであった。
そして……。
ついさきほど、ロングアイランドから戻ってきた拓人。
今日あったことなんかを話し、今週の感謝祭の予定などを確認して、「明日早いし、もう寝るわ」と言って三階に行ったと思いきや、ドドドッとまた下りてきた。
「あかん、仕事の鞄、クイーンズに置いてきてしもた!」
「ほんで?」
「そらもう、帰るっきゃあらしまへん」
「はぁ~?」
慌てて時刻表を調べてみると、数少ない週末の電車なのに、幸運にも最終に間に合うことがわかった。
急いで今日のおかずとご飯をタッパに詰め込み、無理矢理持たせた。
「じゃ、行ってきまぁ~す」
最終電車の時刻は0時10分……どんな時間に行っとんねんっ?!
一昨日から戻ってきていた拓人は、友達の引っ越しの手伝いをしがてら、もらえる物をいただきに、ロングアイランドまで出かけて行った。
旦那は、マンハッタンでの講習を受けに来ている母親と、親子水入らずの食事をしに、マンハッタンに出かけて行った。
わたしも誘ってくれたのだけど、家の中の、たまっていた仕事を片付けたかったし、久しぶりにきちっと料理もしたかったので行かなかった。
さて、拓人は夕飯の時間に戻ってきそうになかったので、恭平が家に居るか居ないかで、わたしの料理の中身が変わる。
そこでほとんど期待しないまま尋ねると、なんと、一緒に食べると言うではないかっ?!
いそいそと料理を始めた。
料理をする時だけテレビをつけるのでリモコンを押すと、米国版『料理の鉄人』が放映されていた。
なんだかあんまりおもしろくなかったので、チャンネルサーフィンをしていると、いきない日本語が聞こえてきたではないか?!
びっくりして観ていると、それは『呪怨』パート3で、なんのこっちゃない、東京でのシーンの時だけの、ほんの数分の出来事だった。
『呪怨』というと、拓人がまだ高校生だった頃、彼のパソコンのモニターで、拓人は毛布をかぶり、わたしは指で目をほとんど隠しながら、ふたりで観た映画だ。
そしてそれは日本版で、観た後の感じがかなりオゾマシく、しばらくの間は、シャンプー時に目をつむって洗えなくて往生した。
今夜のはハリウッド版。三階から食べに下りてきた恭平に「なんでこんなもん観てんの?」とバカにされながら、せっかくなので最後まで観ることにした。
ところが、あまりにも話の筋がいい加減で、どうして彼が、あるいは彼女が殺されなくてはならないのかも理解できない展開で、
しかも出てくるお化けさん達が、真っ白塗りの、ええと、なんていう舞踏団だっけ……そうそう『山海塾』の方々にそっくり?!
笑うしかないじゃん……。
恭平と久しぶりに向かい合わせで食べながら、ホラー映画を観ながら大笑い。なんだかそれも楽しい母なのであった。
そして……。
ついさきほど、ロングアイランドから戻ってきた拓人。
今日あったことなんかを話し、今週の感謝祭の予定などを確認して、「明日早いし、もう寝るわ」と言って三階に行ったと思いきや、ドドドッとまた下りてきた。
「あかん、仕事の鞄、クイーンズに置いてきてしもた!」
「ほんで?」
「そらもう、帰るっきゃあらしまへん」
「はぁ~?」
慌てて時刻表を調べてみると、数少ない週末の電車なのに、幸運にも最終に間に合うことがわかった。
急いで今日のおかずとご飯をタッパに詰め込み、無理矢理持たせた。
「じゃ、行ってきまぁ~す」
最終電車の時刻は0時10分……どんな時間に行っとんねんっ?!