ビリーの奥さん、もとかちゃんから、「ビリーが明日の晩、NJPAC(New Jersey Performing Arts Center)で演奏するんですが来ませんか?」とメールが送られてきた。
「行く行く行く!」
NJPACはうちから車で15分。マンハッタンに渡る時のように橋の通行料(8ドルなり!たっけぇ~)も不要。駐車もセンターのすぐそばにあって14ドルでお得!
いやいや、そういう理由ではなく、ビリーのドラムを聞けるのなら、どこまでだって行きまっせ~!
ということで、お言葉に大甘えして、旦那とふたり、いそいそと出かけた。
ビリーはスーパーエキサイティングなドラマー。彼のドラムを言葉で表せったって無理!もう会場に行って、見て、聞いて、彼の全身から伝わってくるエネルギーと楽しさを波動で感じ取るっきゃない。ほんとにどうしようもないんだから。
クリス・ボッティがスティングのバンドから独立して自分のバンドを作ることになった時、どうせならスティングが羨むようなすごいドラマーと一緒に組みたいと思って選んだのがビリーだった。もうそれは7年も前のことになるらしい。
彼の判断は正しく、ビリーはコンサートのたびにクリスの胸をワクワクさせる演奏を見せ続けている。
バンド自体、みんなすごい才能の持ち主ばかりだから、もちろん演奏は楽しいのだけど、ビリーがひとたび叩き出すと、さらに音楽がビシッと決まり、感情が揺れ始め、心地良いうねりがそこかしこに現れる。
他の演奏者達が心底彼のドラムに惚れていて、観客のように楽しんでいて、彼と一緒に演奏できる喜びがほとばしる。
ビリーはたった二本のスティックと足で、まるで魔法のように、会場全体を惹き付ける。本当に素晴らしいジャズマン!
ここがNJPAC。毎回来ては思う。どうしてもっとここに来ないんだろう。
中に入ると、螺旋状の階段がスウッと天上近くまで続いているのが見える。
まずはボックス・オフィスに行き、チケットを受け取る。
4階までのロビーにあるバルコニー。
会場の中に続々と人が入ってくる。きっと今夜も満員なんだろう。
本番前の舞台をパチリ。多分これが今夜の最後の写真。
と、思っていたら、クリスが演奏中に客席に下りてきて、もうみんなは大騒ぎ。パチパチカメラで撮影し始めたので、わたしもそれじゃ~とばかりに。
バンドの主がくつろいでいる間に、せっせと働く方々。
彼の名もビリー(Billy Childs)。彼もすごい。深くて重くて軽やかでパンチが効いてて柔らかで、ピアノを喜ばせることができる人。
わぉっ!目と鼻の先!慌てて撮ったのでピンぼけ。
彼女の歌も圧巻だった。
ジャズの演奏家達は即興が命。もちろんそれは知っている。
けれども今夜の演奏の中で、なんぼなんでもそれはできんやろ?ちょっとぐらいの打ち合わせとか、一回ぐらいの合わせとかしたやろ?という瞬間がわんさかあった。
たまらずに、コンサートの後でビリーに詰め寄って聞いた。
正直に言んさい!ちょっとは示し合わせとかしたんじゃろ?じゃろ?
「ハハハ!ジャズは即興だよ。そんなことしたらジャズじゃなくなっちゃうよ」
「いやしかし、あれはなんぼなんでも……」
「いやいや、ボクらは舞台の上以外では、音楽の話は一切しない。今夜だってバスケの話してたんだ」
「けど……」
「クラシックとジャズは、演奏する、音楽を作るっていう成り立ちが全く違うから、理解しにくいだろうけど、あれはもう予感とか感じとか共感とか、そういう『感』の世界で、その場の一瞬一瞬で音楽を互いに織り込んでいくんだよ」
ぎゃぁ~ん!!めっちゃうらやましいっ!!3年も、一応わたしなりに頑張って、頑張って頑張って、やっぱり無理やった世界やん!!
ほんでもって、今日はまた新しい演奏法を披露してくれたビリー。彼がソロをやり出すと、会場がもうウキウキし出す。皆が身を乗り出してノリノリで聞く。今夜もめっちゃイケてる演奏(ダンス?カンフー?)だった。
ギターのマイクはいつものごとく超~うまの、軽く聞こえるけれどほんとはすごいテクニック!なギターを聞かせてくれた。
今夜ベースを担当した若者もうまかったのだけど、テクニックの方に重点を置いている時期なのかもしれない、他のメンバーと比べると歌が無かったのが残念!
彼らはマンハッタンのブルーノートで、来月から新年にかけての40日間以上、毎晩ぶっ続けのライブを敢行する。
お近くにお住まいの方にはぜひぜひお勧め!ほんとに素晴らしいバンドなので、直に行って楽しんでほしい!
ビリーの最愛のべっぴん奥さんもとかちゃん、エヴァン君(最近けったいな顔をしたいらしい……うちの息子らと同じだよ)、アキラちゃん(めちゃ利発で可愛い)。
今夜のお礼をなんとしょう……。なんだかどんどん『失礼』がたまっていっているような気がする……やれやれ……。
「行く行く行く!」
NJPACはうちから車で15分。マンハッタンに渡る時のように橋の通行料(8ドルなり!たっけぇ~)も不要。駐車もセンターのすぐそばにあって14ドルでお得!
いやいや、そういう理由ではなく、ビリーのドラムを聞けるのなら、どこまでだって行きまっせ~!
ということで、お言葉に大甘えして、旦那とふたり、いそいそと出かけた。
ビリーはスーパーエキサイティングなドラマー。彼のドラムを言葉で表せったって無理!もう会場に行って、見て、聞いて、彼の全身から伝わってくるエネルギーと楽しさを波動で感じ取るっきゃない。ほんとにどうしようもないんだから。
クリス・ボッティがスティングのバンドから独立して自分のバンドを作ることになった時、どうせならスティングが羨むようなすごいドラマーと一緒に組みたいと思って選んだのがビリーだった。もうそれは7年も前のことになるらしい。
彼の判断は正しく、ビリーはコンサートのたびにクリスの胸をワクワクさせる演奏を見せ続けている。
バンド自体、みんなすごい才能の持ち主ばかりだから、もちろん演奏は楽しいのだけど、ビリーがひとたび叩き出すと、さらに音楽がビシッと決まり、感情が揺れ始め、心地良いうねりがそこかしこに現れる。
他の演奏者達が心底彼のドラムに惚れていて、観客のように楽しんでいて、彼と一緒に演奏できる喜びがほとばしる。
ビリーはたった二本のスティックと足で、まるで魔法のように、会場全体を惹き付ける。本当に素晴らしいジャズマン!
ここがNJPAC。毎回来ては思う。どうしてもっとここに来ないんだろう。
中に入ると、螺旋状の階段がスウッと天上近くまで続いているのが見える。
まずはボックス・オフィスに行き、チケットを受け取る。
4階までのロビーにあるバルコニー。
会場の中に続々と人が入ってくる。きっと今夜も満員なんだろう。
本番前の舞台をパチリ。多分これが今夜の最後の写真。
と、思っていたら、クリスが演奏中に客席に下りてきて、もうみんなは大騒ぎ。パチパチカメラで撮影し始めたので、わたしもそれじゃ~とばかりに。
バンドの主がくつろいでいる間に、せっせと働く方々。
彼の名もビリー(Billy Childs)。彼もすごい。深くて重くて軽やかでパンチが効いてて柔らかで、ピアノを喜ばせることができる人。
わぉっ!目と鼻の先!慌てて撮ったのでピンぼけ。
彼女の歌も圧巻だった。
ジャズの演奏家達は即興が命。もちろんそれは知っている。
けれども今夜の演奏の中で、なんぼなんでもそれはできんやろ?ちょっとぐらいの打ち合わせとか、一回ぐらいの合わせとかしたやろ?という瞬間がわんさかあった。
たまらずに、コンサートの後でビリーに詰め寄って聞いた。
正直に言んさい!ちょっとは示し合わせとかしたんじゃろ?じゃろ?
「ハハハ!ジャズは即興だよ。そんなことしたらジャズじゃなくなっちゃうよ」
「いやしかし、あれはなんぼなんでも……」
「いやいや、ボクらは舞台の上以外では、音楽の話は一切しない。今夜だってバスケの話してたんだ」
「けど……」
「クラシックとジャズは、演奏する、音楽を作るっていう成り立ちが全く違うから、理解しにくいだろうけど、あれはもう予感とか感じとか共感とか、そういう『感』の世界で、その場の一瞬一瞬で音楽を互いに織り込んでいくんだよ」
ぎゃぁ~ん!!めっちゃうらやましいっ!!3年も、一応わたしなりに頑張って、頑張って頑張って、やっぱり無理やった世界やん!!
ほんでもって、今日はまた新しい演奏法を披露してくれたビリー。彼がソロをやり出すと、会場がもうウキウキし出す。皆が身を乗り出してノリノリで聞く。今夜もめっちゃイケてる演奏(ダンス?カンフー?)だった。
ギターのマイクはいつものごとく超~うまの、軽く聞こえるけれどほんとはすごいテクニック!なギターを聞かせてくれた。
今夜ベースを担当した若者もうまかったのだけど、テクニックの方に重点を置いている時期なのかもしれない、他のメンバーと比べると歌が無かったのが残念!
彼らはマンハッタンのブルーノートで、来月から新年にかけての40日間以上、毎晩ぶっ続けのライブを敢行する。
お近くにお住まいの方にはぜひぜひお勧め!ほんとに素晴らしいバンドなので、直に行って楽しんでほしい!
ビリーの最愛のべっぴん奥さんもとかちゃん、エヴァン君(最近けったいな顔をしたいらしい……うちの息子らと同じだよ)、アキラちゃん(めちゃ利発で可愛い)。
今夜のお礼をなんとしょう……。なんだかどんどん『失礼』がたまっていっているような気がする……やれやれ……。